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ヒナ
あれ、守沢先輩?
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ヒナ
こんな夜中に学校に来るなんて、どうかしたんですか?
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守沢
えっ!?あ、いやその、実はだな……
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ヒナ
部室に忘れ物……ですか
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守沢
ああ……家に帰ってから気付いてな
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守沢
大事なものだから、取りに来たんだが……
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ヒナ
ああ~……夜の学校って怖いですもんね~
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ヒナ
お化けとか出そうで
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守沢
なっ、なな何を言うか!
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守沢
こ、怖くなんて、全然ないぞ!
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ヒナ
先輩……声が震えてますけど……
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ヒナ
あと膝も大爆笑してます
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守沢
こっ、これは、その……あれだ!
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守沢
むむ武者震いってやつだろう!
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ヒナ
そうですか
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守沢
はっ!そうだ、ヒナは何故ここにいるんだ?
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守沢
お前も忘れ物か?
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ヒナ
ええ、まあ……
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ヒナ
スマホを教室に忘れてしまって……
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ヒナ
じゃあそういうことで
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守沢
ちょ、ちょちょちょっと待て!
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ヒナ
……何ですか
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ヒナ
もしかして『一緒に来てくれ』って言いたいんですか?
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守沢
……すまん、その通りだ
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ヒナ
はぁ~……分かりました、一緒に行ってあげますよ
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守沢
本当か!?
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ヒナ
まずは守沢先輩の忘れ物からですね
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ヒナ
部室に行きましょうか
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守沢
なんか今すごくヒナが頼もしく見えるな……
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守沢
お前は怖くないのか?
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ヒナ
そうですねー……
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ヒナ
今のところ何も見えないから大丈夫です
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守沢
…………え?
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ヒナ
あ、言ってませんでした?
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ヒナ
実は私、幽霊とか見えちゃう体質なんですよねー
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守沢
!!!?!?(声にならない叫び)
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守沢
(バターーン!)
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ヒナ
あれ、守沢先輩?……おーい
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ヒナ
大丈夫ですかー?
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ヒナ
……ダメだ、完全に気絶してる
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ヒナ
(その後、私は忘れ物を回収して先輩を叩き起こし、そのまま一緒に帰ったのだった)
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