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ルシファー
おい
-
ルシファー
なにか、違和感を感じないか?
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あなた
なんのこと?
-
ルシファー
なにも感じないのか?
…ふむ。
そのように隙があると、悪魔につけ狙われるぞ。 -
あなた
え?!え?!
な、なにかしたの?!
-
ルシファー
…なんてな。
少々意地悪が過ぎたようだ。 -
あなた
え?!
なに?!
嘘?! -
ルシファー
…つい、お前の不安そうな顔を想像すると、からかいたくなってな。
-
あなた
もう!
いじわる! -
ルシファー
すまんすまん。
お前が可愛いのが悪い。 -
ルシファー
…っと。
俺は何を…。
…気にするな。
それよりも、先ほどお使いに来たときに、忘れ物をしなかったか? -
あなた
忘れ物…?
-
ルシファー
ああ。
お前のD.D.Dをよく見てみろ。 -
あなた
…ルシファーとの会話しかないけど。
-
ルシファー
ははは!
本当に面白い奴だな。
画面をじっと見てたのか? -
ルシファー
そうじゃなくて、前に四人お揃いで買ったストラップのことだ。
-
あなた
ストラップなら、大切に付けて…。
-
あなた
ああぁあ!?
-
ルシファー
くくく…。
画面越しでもうるさい奴だな。
マモンに影響されてきたか? -
あなた
ご、ごめん…。
迷惑…だった? -
ルシファー
いや。
俺は、嫌いじゃないぞ。それもお前の良いところだ。 -
あなた
…ありがとう。
-
ルシファー
あぁ。
だが、お前の落ち込んだ顔も、格別にいいがな。 -
あなた
もー!
結局いじわるなんだから! -
ルシファー
ははは。
ならば精々、意地悪されないように精進するんだな。 -
ルシファー
…っと。
話が逸れたな。
そのストラップだが、今俺の手元にある。 -
あなた
え?!
なんでルシファーのところに…。 -
ルシファー
大方、お使いの時にストラップの紐が切れて、俺の部屋に落ちたのだろう。
-
あなた
ありがとう!!
すっごく大事なものだから…。
無くしたら三日三晩寝込むかも…。 -
ルシファー
大袈裟だな。
…だが、気持ちはわからなくもない。 -
ルシファー
ところで、返して欲しいか?
-
あなた
へ?
-
ルシファー
返して欲しいか、と聞いている。
-
あなた
あ、当たり前でしょ!?
…ていうか、返してくれるために連絡くれたんじゃないの?! -
ルシファー
俺がそんな天使みたいなことすると思うのか?
-
あなた
うぐっ…。
-
あなた
…な、なにを引き換えになら返してくれるの…?
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ルシファー
ふむ…。
俺は、なにと引き換えにならお前にストラップを返すと思う? -
ルシファー
「大事な」お前のストラップを。
-
あなた
「」をつける辺り、すごーく意地悪なんですけど…。
-
ルシファー
返して欲しくないのか?
-
あなた
か、か、返してほしいです!!
ルシファー、いや、ルシファーさん…違う、ルシファーお兄さま!! -
ルシファー
くくく…。
ならば、俺が納得するほどの貢ぎ物を考えてみろ。 -
あなた
なんか今日、特に意地悪じゃない…?
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ルシファー
ん?
あと10秒だぞ? -
あなた
え?!
時間制限?!
聞いてないよ!! -
あなた
え、えっと…。
-
あなた
か、肩たたき券!!
-
ルシファー
ぷっ…。
お前は、幾つだ…。
くくく…。 -
ルシファー
ならば、肩たたき券でいい。
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あなた
え?!
そ、それでいいの?! -
ルシファー
ああ。
だが、条件がある。 -
あなた
貢ぎ物に条件ってなによ…。
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ルシファー
肩たたき券で許してやるんだ。光栄に思え?
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ルシファー
肩たたき券に加え…
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ルシファー
今夜は、俺の部屋に泊まること。
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あなた
…え。
-
あなた
ええぇええ?!
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ルシファー
当然だろ。
肩たたきは俺の部屋に来てやってもらうぞ。
夜通しな。 -
あなた
よ、夜通し!?
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ルシファー
ついでだから、添い寝もしてもらおうかな。
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あなた
そ、そそ、添い寝?!
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ルシファー
っくく…。
俺の部屋に来るときは、他の兄弟に見つからないようにしろよ。
バレると騒ぎ出すからな。 -
ルシファー
ストラップを返す対価として、お前の時間を貰うぞ。
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ルシファー
…ゆっくりと、お前と過ごしたかったしな。
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ルシファー
では、夕食後、俺の部屋に来い。
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ルシファー
…逃げたら、大事なストラップがどうなるか、分かってるな?
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ルシファー
…可愛がってやる。
お前のすべてを、な。
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