7th. Melissa
毎日のように修道院を訪れる私に、メリッサは、神の教えを説教したり、裏庭のハーブ園に連れて行ってくれたり、たまには私に悪魔や魔界について質問してきたりもした。
彼女は本当によくしてくれた。私は彼女と一緒にいるのがとても楽しかった。
そうしてメリッサと数年を過ごすうちに、私は彼女がある特殊な力の持ち主であることを知った。
最初に出会ったときに易々と私の正体を見抜いた彼女だ。たぶん普通の人間ではないだろうとは思っていたが、メリッサの不思議な力は年を重ねるごとに強くなっていくようだった。
いつしか彼女は、手で触れて念じることで、怪我や病気を治したり、植物の成長を早まらせたり出来るようになっていた。彼女の力は本物だった。
「昔から不思議なことはあったのよ。でも、こんなに強くなるなんて思ってもいなかったわ」
メリッサは自分の持つ力に戸惑いを覚え始めていた。
しかしそんな彼女の心境とは裏腹に、村の内外からメリッサの起こす奇跡を求める人たちがやって来るようになった。みんな藁にもすがる思いでメリッサのもとを訪れるのだった。
とうとうメリッサは聖女に祭り上げられた。
『聖マリア・ローザ』。それが、人々がメリッサにつけた洗礼名だった。
そして、ある日事件が起こった。
中央の教会から数人の神父たちがやって来て、無理矢理メリッサを連れて行ってしまった。
数日後、メリッサがいた修道院長宛てに、メリッサに魔女の疑いがあるため裁判にかけるとの通知が来た。
修道院長はじめたくさんの修道女たち、そしてメリッサに救われた村人たちが、必死になってメリッサを助けようと教会に働きかけたが、彼らは聞く耳をもたなかった。
メリッサは不当な魔女裁判にかけられ、あっという間に有罪になってしまった。
私には分かっていた。これは、メリッサを陥れるために、最初から計画されていたことなのだ。メリッサの力と人気を恐れた中央の教会が、自分たちの保身のために、メリッサを魔女に仕立て上げたのだった。
魔女の烙印を押された者は火あぶりになる。
私はメリッサを助けたかった。あの子が無実の罪で殺されるなんて、とても耐えられなかった。
彼女は本当によくしてくれた。私は彼女と一緒にいるのがとても楽しかった。
そうしてメリッサと数年を過ごすうちに、私は彼女がある特殊な力の持ち主であることを知った。
最初に出会ったときに易々と私の正体を見抜いた彼女だ。たぶん普通の人間ではないだろうとは思っていたが、メリッサの不思議な力は年を重ねるごとに強くなっていくようだった。
いつしか彼女は、手で触れて念じることで、怪我や病気を治したり、植物の成長を早まらせたり出来るようになっていた。彼女の力は本物だった。
「昔から不思議なことはあったのよ。でも、こんなに強くなるなんて思ってもいなかったわ」
メリッサは自分の持つ力に戸惑いを覚え始めていた。
しかしそんな彼女の心境とは裏腹に、村の内外からメリッサの起こす奇跡を求める人たちがやって来るようになった。みんな藁にもすがる思いでメリッサのもとを訪れるのだった。
とうとうメリッサは聖女に祭り上げられた。
『聖マリア・ローザ』。それが、人々がメリッサにつけた洗礼名だった。
そして、ある日事件が起こった。
中央の教会から数人の神父たちがやって来て、無理矢理メリッサを連れて行ってしまった。
数日後、メリッサがいた修道院長宛てに、メリッサに魔女の疑いがあるため裁判にかけるとの通知が来た。
修道院長はじめたくさんの修道女たち、そしてメリッサに救われた村人たちが、必死になってメリッサを助けようと教会に働きかけたが、彼らは聞く耳をもたなかった。
メリッサは不当な魔女裁判にかけられ、あっという間に有罪になってしまった。
私には分かっていた。これは、メリッサを陥れるために、最初から計画されていたことなのだ。メリッサの力と人気を恐れた中央の教会が、自分たちの保身のために、メリッサを魔女に仕立て上げたのだった。
魔女の烙印を押された者は火あぶりになる。
私はメリッサを助けたかった。あの子が無実の罪で殺されるなんて、とても耐えられなかった。
