エスパーと天使~小話~
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もう隠さなくていいんだ
幼馴染から恋人になったところで、今までどおりに同じ家に帰って、同じベッドで寝るだけなのに。シンに邪な思考を読まれないように羊を数えようとしたら、ほんのりタバコの混じった香りが鼻をかすめて、落ち着かない。いつも一緒にいるから嗅ぎなれているはずなのに、なんだかむず痒い。
一度思いを外に出してしまったら、隠してた頃には戻れない。それが実ったとなればなおさら。いや、もう隠す必要はないんだ。
シンの目をじっと見つめて、好き、心の中で言ってみる。
「っ……見んな」
数時間前はあんなにかっこよく告白してきたくせに、こっちから言うと分かりやすく照れるのが可笑しくて、思わずクスッと笑った。
きっとシンは顔真っ赤にしてるんだ。暗くて見えないけど。好き、大好き、と頭の中で言葉を重ねると、私の顔は何かにポスッと収まる。シンの胸板に私の顔が押し当てられた。顔をみられたくなくてこうしたんだろうけど、これから寝るにしては鼓動が速いから。
私もこの体勢になれて正解かもしれない。シンに密着して、私も今だらしない顔をしてるだろうから。
恥ずかしいからいっそこのまま眠ってしまおう。
ホントにすぐ眠れたらしい。次に目覚めたときには、もう日の光が射していた。
幼馴染から恋人になったところで、今までどおりに同じ家に帰って、同じベッドで寝るだけなのに。シンに邪な思考を読まれないように羊を数えようとしたら、ほんのりタバコの混じった香りが鼻をかすめて、落ち着かない。いつも一緒にいるから嗅ぎなれているはずなのに、なんだかむず痒い。
一度思いを外に出してしまったら、隠してた頃には戻れない。それが実ったとなればなおさら。いや、もう隠す必要はないんだ。
シンの目をじっと見つめて、好き、心の中で言ってみる。
「っ……見んな」
数時間前はあんなにかっこよく告白してきたくせに、こっちから言うと分かりやすく照れるのが可笑しくて、思わずクスッと笑った。
きっとシンは顔真っ赤にしてるんだ。暗くて見えないけど。好き、大好き、と頭の中で言葉を重ねると、私の顔は何かにポスッと収まる。シンの胸板に私の顔が押し当てられた。顔をみられたくなくてこうしたんだろうけど、これから寝るにしては鼓動が速いから。
私もこの体勢になれて正解かもしれない。シンに密着して、私も今だらしない顔をしてるだろうから。
恥ずかしいからいっそこのまま眠ってしまおう。
ホントにすぐ眠れたらしい。次に目覚めたときには、もう日の光が射していた。