エスパーと天使~小話~
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ひなたぼっこ
店の前を掃除しに外に出ると、もう新緑の季節で、桜の花びらがそこかしこに散らばっていた。
今日も隣にあの猫がいる。店の入り口の端っこでひなたぼっこしている。私はほうきを左手にもったまましゃがんでありがたくもふもふな毛並みを堪能する。
この間買い物で見つけた野良猫だ。シンがエスパーで思考を拾って追っていったら、その猫は足を怪我していたので私が能力で治した。それから毎日のように来ては今みたいに居座っている。
「今日もいんなーこいつ」
振り向くと、配達に向かうらしいシンが扉をくぐっていた。私は右手で猫の背を撫でながら、「いってらっしゃい」と告げた。
「あんまり触るとストレスたまんぞー」
「いいでしょ、猫ちゃん幸せそうだし」
なぜかシンが図星を突かれたような顔をした。この前も思ったけど、私が猫と仲良くしてるとシンはいい顔をしない。でもしょうがない、猫ちゃんを愛でたい本能には逆らえないのだから。
「っ! アヤ」
何か探知したようだ。ほどなくして複数人の男の声が聞こえてきた。
明らかに柄が悪い男たちが武器を掲げ、ナメくさったように私たちを囲む。懸賞金目当てで坂本さんを殺しに来た輩だろう。しかし人数が多い。猫を守りながら戦うのはちょっときついかも。
そう思っていたら、後ろにいた男が一人、突然倒れた。
我らが店長の姿が現れる。
「さくっと片すぞ」
「了解です」
坂本さんの声に私とシンの応答が合い、3人で手分けして一撃を入れていく。人は多かったけど、所詮有象無象。なんで最強の殺し屋にこれで挑んだのだ。冷やかしでもしにきたか? さすがにアホだと思う。さて、図太い猫ちゃんにねぎらいを込めて再びなでなでを続行しよう。この猫もお目が高い。ここは日本一安全な店なのだから。
店の前を掃除しに外に出ると、もう新緑の季節で、桜の花びらがそこかしこに散らばっていた。
今日も隣にあの猫がいる。店の入り口の端っこでひなたぼっこしている。私はほうきを左手にもったまましゃがんでありがたくもふもふな毛並みを堪能する。
この間買い物で見つけた野良猫だ。シンがエスパーで思考を拾って追っていったら、その猫は足を怪我していたので私が能力で治した。それから毎日のように来ては今みたいに居座っている。
「今日もいんなーこいつ」
振り向くと、配達に向かうらしいシンが扉をくぐっていた。私は右手で猫の背を撫でながら、「いってらっしゃい」と告げた。
「あんまり触るとストレスたまんぞー」
「いいでしょ、猫ちゃん幸せそうだし」
なぜかシンが図星を突かれたような顔をした。この前も思ったけど、私が猫と仲良くしてるとシンはいい顔をしない。でもしょうがない、猫ちゃんを愛でたい本能には逆らえないのだから。
「っ! アヤ」
何か探知したようだ。ほどなくして複数人の男の声が聞こえてきた。
明らかに柄が悪い男たちが武器を掲げ、ナメくさったように私たちを囲む。懸賞金目当てで坂本さんを殺しに来た輩だろう。しかし人数が多い。猫を守りながら戦うのはちょっときついかも。
そう思っていたら、後ろにいた男が一人、突然倒れた。
我らが店長の姿が現れる。
「さくっと片すぞ」
「了解です」
坂本さんの声に私とシンの応答が合い、3人で手分けして一撃を入れていく。人は多かったけど、所詮有象無象。なんで最強の殺し屋にこれで挑んだのだ。冷やかしでもしにきたか? さすがにアホだと思う。さて、図太い猫ちゃんにねぎらいを込めて再びなでなでを続行しよう。この猫もお目が高い。ここは日本一安全な店なのだから。