癒やされるのはどちらも
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
起きたら毛布がかかってた。シズは依然としてぐっすりだ。
「起きましたか?」
師範が隣に座っていた。
「膝枕、効果あったでしょう?」
「……まあ、そうみたいッスね」
オレの膝の上で安心しきったような寝顔をみせるシズ。オレは小っ恥ずかしくなって、指で頭をかいた。膝にかかる重さが変わったと思ったら、シズは寝返りを打っていた。
「一生ここにいたい……」
流れるような動作でコイツはオレの腰に手を回した。顔はオレのへその下に埋まっている。
「あらあら甘えたですねえ」
師範は呑気に言っているがオレはそれどころじゃねえ。
いつもクールな女が緩みきった顔でこのように密着している。かわいいの奇襲爆弾だ。
オレは下腹部が間違ってテントを張らないか心配するばかりだった。
「この子は甘えられる人がいませんでしたからねえ……これからも存分に甘やかしてください、程々にね」
師範はシズに父親のような眼差しを向けた。
そうか、コイツの母さん早くに死んじまったもんな。父親はアレだし。縁は切っているらしい。実の血縁と縁を切るのはそれなりに大きな決断のはずだ。それでもやったのは、師範や真ちゃん、そしてオレがいるからだ、って。オレもそのくくりに入ってるのか、と柄にもなく照れたのを覚えている。
オレはコイツを起こさないようにそっと手を解く。
コイツに毛布をかけ直して、まぶたにキスを落とす。足早にトイレに向かった。
用を済ませると、シズは毛布を畳んでいた。
「ワカ、顔赤いぞ?」
「……冷たい風にあたってきたんだよ」
「雲ひとつないぽかぽか陽気だが」
痛いところをつかれた。でも、まいっか、と流してくれたので幸い。好きな女が一生懸命勉強しているところに、オレの邪な情欲で水を差すわけにはいかねえからな。
「ワカ、ちょっと屈んで」
デジャヴを感じつつ、オレは言われた通りにする。目を閉じるようにも言われた。すると、瞼に柔らかいものが触れる。
「お返しだ」
シズは目尻を下げて妖艶に笑う。るんっ、という効果音が着きそうな走りでアイツは廊下を渡っていった。
「アイツホントずりぃわー」
オレのほうが癒されてるじゃねえか。
「起きましたか?」
師範が隣に座っていた。
「膝枕、効果あったでしょう?」
「……まあ、そうみたいッスね」
オレの膝の上で安心しきったような寝顔をみせるシズ。オレは小っ恥ずかしくなって、指で頭をかいた。膝にかかる重さが変わったと思ったら、シズは寝返りを打っていた。
「一生ここにいたい……」
流れるような動作でコイツはオレの腰に手を回した。顔はオレのへその下に埋まっている。
「あらあら甘えたですねえ」
師範は呑気に言っているがオレはそれどころじゃねえ。
いつもクールな女が緩みきった顔でこのように密着している。かわいいの奇襲爆弾だ。
オレは下腹部が間違ってテントを張らないか心配するばかりだった。
「この子は甘えられる人がいませんでしたからねえ……これからも存分に甘やかしてください、程々にね」
師範はシズに父親のような眼差しを向けた。
そうか、コイツの母さん早くに死んじまったもんな。父親はアレだし。縁は切っているらしい。実の血縁と縁を切るのはそれなりに大きな決断のはずだ。それでもやったのは、師範や真ちゃん、そしてオレがいるからだ、って。オレもそのくくりに入ってるのか、と柄にもなく照れたのを覚えている。
オレはコイツを起こさないようにそっと手を解く。
コイツに毛布をかけ直して、まぶたにキスを落とす。足早にトイレに向かった。
用を済ませると、シズは毛布を畳んでいた。
「ワカ、顔赤いぞ?」
「……冷たい風にあたってきたんだよ」
「雲ひとつないぽかぽか陽気だが」
痛いところをつかれた。でも、まいっか、と流してくれたので幸い。好きな女が一生懸命勉強しているところに、オレの邪な情欲で水を差すわけにはいかねえからな。
「ワカ、ちょっと屈んで」
デジャヴを感じつつ、オレは言われた通りにする。目を閉じるようにも言われた。すると、瞼に柔らかいものが触れる。
「お返しだ」
シズは目尻を下げて妖艶に笑う。るんっ、という効果音が着きそうな走りでアイツは廊下を渡っていった。
「アイツホントずりぃわー」
オレのほうが癒されてるじゃねえか。