ロン夢
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目覚めると、太ももに違和感が。恋人の頭だった。
ロンが珍しく……いやいつものことだが甘えてきて、語尾にハートがつく勢いで膝枕をおねだりされた。ウッキウキで仰向けに寝転がったロンのフサフサの黒髪を撫でていたら膝元からたちまち寝息が聞こえてきて、それで……気づいたら私も寝ていたみたいだ。暖房いれすぎたかも。あとで温度下げよ。一回背伸びをして体を覚醒させつつ、今しか見れないロンの寝顔を眺めたい。端正な目元を覆っている不揃いな前髪をツーっと払ってみる。
「っ!?」
が、私はすぐに前髪を戻した。なんか一瞬青が見えた気がする。見間違いか? いや、あんな主張の激しい海の瞳を見間違うはずはない。おそるおそるまた前髪にふれる。相変わらずキラッキラの海のような瞳でこちらをぼんやり眺めていた。というか目元が隠れてるのをいいことに、口元の力が抜けきってちょっと開いてるとこに悪意がある。
「僕が何も思ってないとでも?」
「なっ、どういう事」
ロンが何を感じたか知らないけど、唐突に喋った。
「自分ばっかり慌ててるのに、僕が平然としてていけ好かないって顔だ」
「だ、だって!」
ほら、名探偵は私の考えてることなんていつでもお見通しなんだ。私はこんなにテンパっているのに、ロンは私を見ても全然動揺してないし。なんか、ずるい。
「僕は見惚れて固まっていたんだ」
「んっ」
ロンの手は私の髪を梳かし、頬、顎、そして首へ伝う。変な声が出そうになって、たまらず顔を横に向けた。やめて、首はホントに弱いの。でもそれは、無防備な首を余計さらすことになって、逆効果。狼にもてあそばれるウサギってこんな気分なのかな。背筋がゾクッとした。
「わ、わかったから、ちょっ、その辺にして」
「いいや、君は全然わかってない。僕がどれだけ君にかき乱されるのか」
ロンが目にも留まらぬ速さで起き上がって、私の肩が押されたことに気づいたときにはもう、さっきの景色とは別物になっていた。
「言葉だけじゃ、終わらせない」
今度は私が、瞳に熱をはらんだロンを下から眺める番になっていた。
ロンが珍しく……いやいつものことだが甘えてきて、語尾にハートがつく勢いで膝枕をおねだりされた。ウッキウキで仰向けに寝転がったロンのフサフサの黒髪を撫でていたら膝元からたちまち寝息が聞こえてきて、それで……気づいたら私も寝ていたみたいだ。暖房いれすぎたかも。あとで温度下げよ。一回背伸びをして体を覚醒させつつ、今しか見れないロンの寝顔を眺めたい。端正な目元を覆っている不揃いな前髪をツーっと払ってみる。
「っ!?」
が、私はすぐに前髪を戻した。なんか一瞬青が見えた気がする。見間違いか? いや、あんな主張の激しい海の瞳を見間違うはずはない。おそるおそるまた前髪にふれる。相変わらずキラッキラの海のような瞳でこちらをぼんやり眺めていた。というか目元が隠れてるのをいいことに、口元の力が抜けきってちょっと開いてるとこに悪意がある。
「僕が何も思ってないとでも?」
「なっ、どういう事」
ロンが何を感じたか知らないけど、唐突に喋った。
「自分ばっかり慌ててるのに、僕が平然としてていけ好かないって顔だ」
「だ、だって!」
ほら、名探偵は私の考えてることなんていつでもお見通しなんだ。私はこんなにテンパっているのに、ロンは私を見ても全然動揺してないし。なんか、ずるい。
「僕は見惚れて固まっていたんだ」
「んっ」
ロンの手は私の髪を梳かし、頬、顎、そして首へ伝う。変な声が出そうになって、たまらず顔を横に向けた。やめて、首はホントに弱いの。でもそれは、無防備な首を余計さらすことになって、逆効果。狼にもてあそばれるウサギってこんな気分なのかな。背筋がゾクッとした。
「わ、わかったから、ちょっ、その辺にして」
「いいや、君は全然わかってない。僕がどれだけ君にかき乱されるのか」
ロンが目にも留まらぬ速さで起き上がって、私の肩が押されたことに気づいたときにはもう、さっきの景色とは別物になっていた。
「言葉だけじゃ、終わらせない」
今度は私が、瞳に熱をはらんだロンを下から眺める番になっていた。