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吉良
#名前#、君は猫は好きかい…?
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#名前#
?どうしたんですか急に。
猫は好きですよ? -
吉良
そうか…いや、帰りに捨てられた猫を見つけてね。
君が良ければと… -
#名前#
全然!むしろ嬉しいです…。
と言うか…なんか… -
吉良
なんだ
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#名前#
意外だなーと…。
吉良さんそんな動物興味無さそうだったので -
吉良
むしろ私は動物は好きだが…。
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吉良
取り敢えず猫は持ち帰っていくよ。良いね?
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#名前#
あ、はい!
…でもキャットフードが… -
吉良
それは私が既に用意してあるよ
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#名前#
え、持って帰る気満々だったじゃないですか…
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吉良
何か言ったかね?
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#名前#
いいえ!何も!
大人しく待ってます。 -
次の日
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#名前#
吉良さん!この猫なんで私にだけ懐かないんですか?!
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吉良
なんだ…たった1日経過しただけですぐ懐くわけが無いだろう
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#名前#
いいや!違いますね!この猫はそんな甘っちょろいそんのそこらの猫とは大違いですよ!旦那!
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吉良
だからなんだと言うんだ…
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#名前#
だっておかしいじゃないですか…。
なんで一夜面倒を見てあげた私より、すぐどっかいっちゃう吉良さんにベッタリなんですか? -
#名前#
知ってます?動物って人間にランクを付けるんですよ?!
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#名前#
私…舐められてますよね…完全に。
手なんて引っ掻かれるや齧られるやでボロボロですよ… -
吉良
満足したかい?
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#名前#
はい…
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吉良
第一君の手なんて作業用な荒い手じゃないか。手入れもなってない…。
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吉良
そんな手が傷ついたぐらいで喚くんじゃない
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#名前#
酷いっスね…。私だって…。
じゃあなんで私なんかと… -
吉良
それを言ってどうする…
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#名前#
よ、喜びます…というか心のモヤモヤが晴れます。
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吉良
君ってヤツは…
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#名前#
なんですか!前から少し思ってましたよコノヤロウ!
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#名前#
なんでこんな手の私が…って。
吉良さんの事はある程度把握してるつもりですけどそれだけは分からないでいました -
吉良
…もう吉良さんと呼ばないでいい…
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吉良
そういえば分かるかね?
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#名前#
答えになってなくないですか?!
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吉良
これだから察しの悪いヤツは…
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#名前#
そこまで私言葉の裏の裏を探るの苦手なので
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吉良
この私が何故不格好な手を持つ君を殺さずにここまで一緒に居るか…分かるかい?
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#名前#
…意地悪ですよ…
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吉良
…まぁこの話はいずれ…ね
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吉良
だが、もう一度いうが吉良さんと呼ぶと自分の事なのか君の事なのか分からなくなるからね…
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吉良
いいね?
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#名前#
こんな吉良さんも意外ですね…、
いや、吉影さん… -
吉良
そうかもしれないね。
私は知らないが。 -
#名前#
そうですよ…。
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