愛の分だけ
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部屋で読書しているフリをしている私の視線の先にいるのは、同じく読書中のロー。
男の人にしては長くて綺麗な指でページをめくる彼に、いつも見惚れてしまう。
椅子に座って長い脚を組み、整った顔で真剣に本を読む姿はとても絵になる。
…あと、彼は本当に綺麗な手をしている。手フェチじゃない人も、ローの手には胸キュンすると思う。
『…私、ローの手好きだなぁ…。』
突然の私の言葉に顔を上げた彼は眉間にシワを寄せて「何言ってんだコイツ」みたいな顔をした。うん、失礼!
『指も長いし、綺麗な手してるよね。』
「…そうか?」
『うん。触りたくなる。』
「……。」
『…って、ごめん今の忘れて。あ、はは…何言ってるんだろうね私!』
思わず口から出た、若干変態じみた発言に顔が熱くなる…うぅ、本当何言いだしてるんだろう私…!!
「…っくく…」
『わ、笑わないの!』
すると、ローは読んでいた本を閉じて私の隣へと腰掛けた。
「…ほらよ。」
『え?』
スッ、と手を差し出すロー。その意味がわからなくて、ローの顔を見る。
「触りたくなんだろ?」
『あ…』
触っていいよ、って事だったのか。
『…じゃ、お言葉に甘えて…』
そろそろとローの手を両手で触る。
指が長くて、でも男らしい手。
ただ触ってるだけなのにドキドキする。
…私、いつもこの手に触れられて…
『…っ』
や、やばいやばいやばい、変な事考えちゃった…!!
顔、赤くなってないかな!?
…そんな私の考えを見透かしたかのように、ローは私が触っているのとは反対の手で私の頬を撫でた。
『!?』
「…顔、赤いぞ。」
ニヤリと口角を上げた彼は、それ以上は言葉にしなかったけど目で話し掛けてきた。
何、変な事考えてんだ?って。
『…あ、ありがとう!!』
これ以上はまずい。
何かはわかんないけど、とりあえずまずい。
直感的にそう感じた私は、慌ててローの手を離した…
…が、しかし私の頬を撫でていたローの手は離れない。
『ロ、ロー…??』
私の問い掛けには応えず、そのままローの手は私の唇へ。
唇を親指でなぞられて、心臓が激しく動く。
指を少し下にずらし、顎をクイッと上にあげられた。
恥ずかしくて彼の顔が見れなくて、咄嗟に目を閉じたと同時に降ってきたローの唇。
…しばらくしてゆっくり離されたローの瞳は“男”で。
「…俺もお前に触れさせろ。」
返事をさせる気が無い断定的な言い方に、私が口を開く前に再び重ねられた唇。
……どうしよう、ドキドキし過ぎて心臓が痛い…!!
愛の分だけ触れさせて
(この愛を伝えるには、きっと一生一緒にいてもまだ足りない。)
あとがき
きっとローさんはすごく綺麗な手をしているんだろうなぁ、と言う管理人の妄想です←
そして過去に運営していたサイトの作品のリメイク…すみません自分で言うのもアレなんですけどけの小説気に入ってるんです。(笑)