ひとりごと

短いお話をひとつ投稿しました

2026/01/13 22:33


「幸福の檻」を上げたので日記も更新しておきます。

去年の秋ぐらいに書きはじめた作品だったのですが、書きかけのまま別の話を書いたり、別ジャンルや一次創作にも手を出したりの時期だったので中途半端なまま放置されてしまっていた作品のひとつです。

事件は起こり得るものとして、それでも二人とも生き残った状態で、葬儀屋さんの助けが間に合う世界線として書き上げました。
……しあわせに暮らしてるようでどこか歪さが混じってしまう、穏やかで不穏なシエシエです。

あの事件の中で起きた出来事は最初最後まで身体的にも精神的にも二人をどん底まで突き落としていて……あそこから生きて戻ることができたとして、二人はまともな暮らしを送れるのかと考えたとき「表面上はできる」と思いました。
だけど「内側には綻びがたくさんある」とも思ったんです。
しあわせであることは間違いないんです。二人で一緒居られる時間を噛み締めるのも、お互いのことを何よりも愛しているのも二人にとっては事実なんです。しあわせな今を生きている……そのはずなのにあの頃の自分達は救われてはいない。
なぜそうなるのか……それは、お互いに根付いたトラウマが簡単には消えないから。
だからこそ「トラウマありきで成立してしまっている今の関係性」にノイズを感じてしまう。
そんな二人によるお話です。
もちろんこの二人はお互いのことをトラウマ抜きにしても愛せると思います。だけど、よりによってトラウマに頼って依存してしまった結果、本質が見えなくなってしまっている状況です。

坊ちゃんはお互いの関係を改善できるのならしたいと思っていつつも、歪の中にあるしあわせなこの時間を心地よいとも思っていて……トラウマを抱えた兄シエルのことを救いたいと思いながら、無意識に兄シエルと兄シエルが抱えるトラウマを独占しています、少したちが悪いです。
第三者を頼ろうとも解決しようとしない。それでも兄シエルを救いたい。大きな矛盾に自分自身でも気づいていない鈍感。

ちなまに兄シエルがその気になればこのしあわせでおだやかなのに不穏が漂う、この生活は変化していくのですが……兄シエルがそれをいちばん望んでいません。トラウマありきで成立するこの関係性に縋ることで自我を保ち、生きる理由を坊ちゃんに絞った状態にあるのを異常だと理解していながらその深海に身を沈める。
この関係性は、兄シエルは一種の自傷行為です。それでもやめられなくなっています。

作品のお話は、この辺りで。
物語は書かれたものがすべてですが、その先がどうなるのかは読んでくださった方の想像におまかせします。

どう転んでも二人は二人の幸せの為に、選択し続けることになるでしょう。

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