fgo(ケイロリ)
「嘘つき」
そうだよ。
僕は皆んなに嘘をついてきた。
あんなに僕の事を慕ってくれた君にも。
「ごめんね、ローリー」
ぷうっと膨らませた頬を赤く染めて、無邪気に輝いていた瞳には涙が溜まっている。
そんな顔をさせたかったわけじゃない。
でも道化を止めると決めた時から分かってた。
「ごめんね。“僕”が“僕”じゃなくて」
謝るしか出来ない僕は、もうローリーの顔をまともに見られそうになかった。
会ったばかりの小さな女の子の存在がこんなに大きくなるなんて思わなかった。
「ローリー、君が嫌なら……」
許嫁は解消してもらおう、そう言い切る前に身体に衝撃が来た。
後ろに倒れそうになるのを踏み止まって、飛んで来たものを何とか受け止める。
「ケインお兄ちゃんは嘘つきだけど……」
腕の中のローリーはギュウッと抱き着いて、僕の胸に顔を押し付けていた。
だからどんな顔をしているのかは分からない。
何より「だけど」の後に続く言葉が何なのかが気になった。
続きを待つ僅かな時間、心臓の音がやけに耳に響く。
「ケインお兄ちゃんがわたしと遊んでくれたのは嘘じゃないもん」
そっと身体を離したローリーは静かに涙を流して僕を見上げる。
「わたし、本当に嬉しかったの。楽しかった」
そして笑った。
いつもの、子供らしい無邪気な笑顔で。
「だからわたしがケインお兄ちゃんのこと好きなのは本当なの。ケインお兄ちゃんは嘘つきだったけど、ケインお兄ちゃんがケインお兄ちゃんなのは嘘じゃないでしょう?」
……僕はずっと、家族にさえ道化を演じて生きてきた。
けれど、もしかしたら演じていたのではなく、本当に道化でしかなかったのかもしれない。
小さなローリーをギュッと抱きしめながらそんなことを思った。
そうだよ。
僕は皆んなに嘘をついてきた。
あんなに僕の事を慕ってくれた君にも。
「ごめんね、ローリー」
ぷうっと膨らませた頬を赤く染めて、無邪気に輝いていた瞳には涙が溜まっている。
そんな顔をさせたかったわけじゃない。
でも道化を止めると決めた時から分かってた。
「ごめんね。“僕”が“僕”じゃなくて」
謝るしか出来ない僕は、もうローリーの顔をまともに見られそうになかった。
会ったばかりの小さな女の子の存在がこんなに大きくなるなんて思わなかった。
「ローリー、君が嫌なら……」
許嫁は解消してもらおう、そう言い切る前に身体に衝撃が来た。
後ろに倒れそうになるのを踏み止まって、飛んで来たものを何とか受け止める。
「ケインお兄ちゃんは嘘つきだけど……」
腕の中のローリーはギュウッと抱き着いて、僕の胸に顔を押し付けていた。
だからどんな顔をしているのかは分からない。
何より「だけど」の後に続く言葉が何なのかが気になった。
続きを待つ僅かな時間、心臓の音がやけに耳に響く。
「ケインお兄ちゃんがわたしと遊んでくれたのは嘘じゃないもん」
そっと身体を離したローリーは静かに涙を流して僕を見上げる。
「わたし、本当に嬉しかったの。楽しかった」
そして笑った。
いつもの、子供らしい無邪気な笑顔で。
「だからわたしがケインお兄ちゃんのこと好きなのは本当なの。ケインお兄ちゃんは嘘つきだったけど、ケインお兄ちゃんがケインお兄ちゃんなのは嘘じゃないでしょう?」
……僕はずっと、家族にさえ道化を演じて生きてきた。
けれど、もしかしたら演じていたのではなく、本当に道化でしかなかったのかもしれない。
小さなローリーをギュッと抱きしめながらそんなことを思った。
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