その他CPもの
「ヒルダ様」
当然のように差し出される手に、何も考えず自らの手を重ねようとしてハッとする。
ヒルダが不自然に動きを止めても、男はじっと佇み、言葉を待った。必要ないと彼女自身が発するか、手を取るまで彼はそのままだ。ヒルダはそれを知っている。知っているが、それを享受する資格が果たしてあるだろうかと逡巡する。
護るべき地に。民に混乱を招いた己が。
疑うべくもない、彼のひたむきな誓いに応えることが出来るのだろうか。
幼き日より尽くしてくれる英雄に、相応しき主であるだろうか。
「……ヒルダ様」
穏やかな声に身体の震えが止まった。呼吸がしやすくなる。
殆ど無意識に見上げたアイスブルーの瞳は、真っ直ぐにヒルダを射抜いた。
強い意志を宿して双眸は雄弁に語る。
欲しい言葉を都合よく解釈しているだけかもしれない。
恐れる必要はないのだと。
自分はいつだって此処に居ると。
恐る恐る手を重ねれば、英雄は緩やかに笑みを見せる。
「お側におります。例え……地獄の業火にこの身を焼かれることになろうとも」
それを、許してはならない。
そんな資格は己にはない。
そうは思えど、どうしようもなく口角は上がってしまう。
「……ええ。ええ、ジークフリート。私の騎士」
どうか、愚かな私の側を離れないで。
いつまでもこの手を引いて。逞ましい戦士の背中を見せていて。
当然のように差し出される手に、何も考えず自らの手を重ねようとしてハッとする。
ヒルダが不自然に動きを止めても、男はじっと佇み、言葉を待った。必要ないと彼女自身が発するか、手を取るまで彼はそのままだ。ヒルダはそれを知っている。知っているが、それを享受する資格が果たしてあるだろうかと逡巡する。
護るべき地に。民に混乱を招いた己が。
疑うべくもない、彼のひたむきな誓いに応えることが出来るのだろうか。
幼き日より尽くしてくれる英雄に、相応しき主であるだろうか。
「……ヒルダ様」
穏やかな声に身体の震えが止まった。呼吸がしやすくなる。
殆ど無意識に見上げたアイスブルーの瞳は、真っ直ぐにヒルダを射抜いた。
強い意志を宿して双眸は雄弁に語る。
欲しい言葉を都合よく解釈しているだけかもしれない。
恐れる必要はないのだと。
自分はいつだって此処に居ると。
恐る恐る手を重ねれば、英雄は緩やかに笑みを見せる。
「お側におります。例え……地獄の業火にこの身を焼かれることになろうとも」
それを、許してはならない。
そんな資格は己にはない。
そうは思えど、どうしようもなく口角は上がってしまう。
「……ええ。ええ、ジークフリート。私の騎士」
どうか、愚かな私の側を離れないで。
いつまでもこの手を引いて。逞ましい戦士の背中を見せていて。
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