16巻で完結を迎えましたが、最終巻を読めば読むほど謎が多いことに気付かされます。
その中でも気になったのが、霊幻が言った「ここだけの話…俺は隠してる自分の本当の姿が大嫌いなんだが…」のセリフです。

どんな姿!?
ただ単に嘘つきな姿…？
そのコマに描かれていたのは灰皿いっぱいの吸殻でした。
そこから連想するのは、だらしなさとか、怠惰かなと思いました。
本当は嘘つきで、すごくだらしない大人で、やる気もない、仕事なんかしないで生きていきたい。
そういった連想になってしまいます。他に思いつかない…自分の想像力の貧しさが悔しい限りです。

ただ、だらしない大人。全然特別なことじゃないと思うんですが…。
誰だって怠けていたい気持ちもあるし、だらしない一面もあります。仕事だってハッタリが必要な時もあるし、虚勢を張るときもある。それを霊幻は大嫌いだと言っているのだとしたら、霊幻はかなり真面目でイイ奴なのでは？と思います。

このだらしなさはどこまでだらしないかによります。
女にだらしない、金にだらしない…。でも霊幻は金に卑しい感じじゃないし、仕事でも金銭トラブルはない。女も霊幻自身が言うようにモテない。

そうなるとやっぱり、やる気のない、頼りにならないだらしない姿なのかなと思います。

でも、だらっとした霊幻もモブ君は好きだと思います。なんだかんだいって二人でだら～っと身を寄せあって休んでいてほしいです。