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感想・雑記

モブ君は超能力を失ったのか?

2018/05/20 14:23
失っていないと思います。

最終話で???%のモブ君になって、茂夫とモブが闘った末に融和して統合しました。
だから、これでモブ君は超能力を失うのかなと思ったんですが、そうではなくて、超能力をコントロールできるようになったんだと思いました。

ONE先生も、超能力者にも思春期がある、と言っていたので。
つまり、モブサイコは超能力を持った少年の話ではなく、世界最強の超能力者の思春期の物語なのかな…と思います。

最終話、電信柱の上で動けなくなった猫を助けようとよじ登り、降りられなくなって律に助けを求めるシーンは、モブ君がなりたかった、超能力を使わない日常なんだと思います。

そしてケーキを霊幻にぶつけたのはモブ君だと推測します。
初めて霊幻と会ったときのお茶、たこ焼き、それを経て今度は霊幻にケーキを食べさせ…結果ぶつけることになりましたが、その力も笑うことができるくらい明るくなったモブ君がいたような気がしました。また霊幻もそれを受け入れている感じがしました。心から受け入れ合う関係が成り立っているんだなあ…と思います。

超能力に関して、モブ君はけっこう勘が鋭くて対戦に強いと思います。
畑のお化けで植物に念を送ることを自分でもやってみたり、鈴木社長や5超との戦いをみていると飲み込みも早いし。

それと同時にモブ君の超能力への考え方にしなやかで力強い成長を感じます。こんな力捨てたいと霊幻に言っていたモブ君は竹中君に、求めてくれる人がいたら受け入れた方が楽しいときもあると言えるようになっていました。

また、エクボが言った『ギフトの世界』これ本当にすごいなと思いました。
超能力や才能は神様が勝手に送りつけたギフトだと思います。
望んでいなくても与えられてしまう者、渇望しても手に入らない世界。

モブ君のように望んでいなくても与えられてしまった場合、その自分を愛せない、受け入れられない葛藤はとても大きいと思います。

それに対する、突出した何かを持つ者になれない葛藤やモブ君への羨望が強くなる律君や霊幻の苦しみ。
いやいや、アンタたち頭はいいし、ルックスもいいじゃない!と思いますけどね。
そんな中で、超能力は自分の一部だというモブ君に反するように、力が全てだと信じるテル君や鈴木社長がいて、人間への憎しみで怨霊になった最上さんがいる。

超能力とは何か、超能力者の自分とは何か、そして非凡な能力を持って生まれた場合、その力を失った自分にどんなものが残されているのか。
本当の人間の魅力とは何か、その精神性を模索するモブ君がすごく魅力的です。


そしてモブ君の超能力について、これだけは言いたい。

ツチノコを締め上げたモブ君は最強にエロかった。

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