モブサイコの登場人物たちが使うセリフの「……」が好きです。
言葉にはしないけど、言葉にはならない何かを考えている「……」。
9巻のモブ君がトメさんたちに誘われて、カラオケに行ったとき、楽しいかと聞かれて「……」「たぶん」と答えたセリフ。
モブ君が何を感じたのか気になります。
ちょうど霊幻との関係に距離が生まれていた時なので、おそらくトメさんたちとの時間が楽しい反面、霊幻のことが気になっていたのかなあと…。
楽しいけど、物足りないものを感じていたのか、同年代の友人と遊ぶ機会が少なかったことで、楽しいということがわからないのか…。
モブ霊好きの自分としては、この時、霊幻のことを考えていてほしいと思いました。
そして記者会見でモブ君の超能力で会場が混乱した瞬間の霊幻の「……」がまたいいです。
ものすごくたくさんの思いが詰まった「……」だと思います。
霊幻から離れて、今度は自分の選択で霊幻の元に行ったモブ君。
会場の様子を見て、何もしないで帰ることだってできたのに…。
霊幻の「成長したなお前」のセリフと表情が、サヨナラに聞こえて、モブ君がとっさに力を発揮して引き留めたと妄想すると楽しい…。
しかも、このあと、めざとさんに呼び出されても冷静なモブ君に、エクボが「変わっちまったなお前」と言うんです。
これはもう、二人に何かがあったとしか思えない！

……勝手に盛り上がりましたが、いろいろな角度から深読みをさせてくれるモブサイコがやっぱり好きです。