あくまでエクボと対話しようとするモブ君が好きです。
鈴木社長の時もそうでした。
霊幻もあいつは人に感情を伝えられる、それが相手に届きさえすれば…と言っているし。

力でなく、対話で解決していこうとするモブ君がいるんですが、対極になる最上さんや爪の暗い部分がとてもリアルで、それが妙な危うさを出していて不思議な気持ちになります。

現実、今の国際情勢をみると、武器を捨てて対話しようと手を伸ばした瞬間、やられます。
もう思想が全く違う。
守るために戦い、奪うために戦い、その連鎖はずっと続いている。

最後の瞬間、床に落ちたナイフに手を伸ばさないでいられる人はいったいどれだけいるのでしょうか。
パンドラの壺が開いたとき、最後に残ったのは希望だとされていますが、私はそうは思いません。
残ったのは、猜疑心。
アンドロイド研究の先駆者の石黒教授が、テレビのインタビューで、アナウンサーから、アンドロイドに人間の良心や倫理観そういったものを移したら、人間には何が残るのでしょうか？と聞かれ、答えることなく苦笑していました。

残るものは禍々しい感情しかないじゃないですか(笑)

勝手な想像ですが、モブ君の???％はそれなのかもしれないと思いました。
それを押し止め、あくまで人間の良心で生きていく、それがモブ君なのではないかと。
世界はそうはできていなくても、こうあるべき！というブレない芯をモブ君とモブサイコに感じます。

あとあの絵がものすごく好きです。