感想・雑記

茂夫フェア追加

2020/03/15 16:03
##IMGR51##

茂夫の不思議さと魅力は二重人格ではないところにある気がしてきました。

ずっと前、心理学にハマったことがあって、図書館の心理学コーナーの本を読み漁っていました。

その中に「ジョハリの窓」というのがあって、茂夫に当てはまるのではないかと思いました。

「ジョハリの窓」はご存知の方もいると思うんですが、人間の人格を四つの窓に分けてとらえる分析方法です。

・自分も他人も知っている自分
・自分は知っているけど他人は知らない自分
・自分は知らないけど他人は知っている自分
・自分も他人も知らない自分

茂夫はまさに最後の「自分も他人も知らない自分」なんじゃないかと思いました。

ただ、律やテル君、肉体改造部の人たちはモブ君にそういう部分があることを知っていたし、モブ君もそういう部分があることを知っていました。

でも、それが何なのか、どんな一面なのかが謎でした。
それが最終章でモブ君は自分の中にいた、他人も自分も知らない自分に出会います。
茂夫とは何なのか、それを考えるとモブサイコは本当に奥が深い素晴らしい漫画だなと気付かされます。

霊幻は、誰にでも二面性はあると言いました。

茂夫はモブ君の二面性なんだろうなと思います。

エクボが消えてしまってもエクボの存在をずっと信じていたモブ君。その一方で本当は誰も信頼していないという茂夫。
モブ君を考えると人は誰もが強さと弱さ、信頼と疑い、そういった相反する自我を持っていることに気付かされます。

そのうえで、モブ君に受け入れてやれと言ってあげる霊幻は最高だなって思うんです!
霊幻もモブ君に隠していた部分をさらけ出しましたし、何より人前で涙を見せたのってモブ君が初めてなんじゃないかと思うんです!

モブ君にとって、霊幻は大人の象徴です。
スーツを取り上げた時に触れた色を見ても、模範になる色と言われるグレーのスーツを着ています。
そんな大人が、自分と同じように二面性があって、涙を見せる弱さもある。

あれでモブ君は一気に毒気を抜かれた感じがしました。
自分を受け入れることはとても大変な作業だと思います。
特にそれが嫌いな部分だったらなおのことで、それができたのは霊幻の存在があったからだと思うと、やっぱりこの二人は最高だとしか言えないのです。

それにしても、何度読み返してもあのシーンが気になって仕方がありません。
茂夫が、「フラれちゃったらどうする?僕は…」と言ったあと、霊幻の一コマ、そのあとに「大丈夫だよ」というモブ君。

だから何が大丈夫なの!!??
フラれても何が大丈夫なの!!??

と思ってしまうんです。
確かに冷静に考えれば、フラれちゃっても、霊幻が言ったように自分を受け入れることができる。前へ進むことができる。だからフラれちゃっても自我は壊れないし、自分を受け入れてくれるみんなも自分もいるよ。ということなんでしょうけど、どうしても私には、フラれちゃっても霊幻師匠がいるから大丈夫としか考えられない…。

「フラれちゃったらどうする?」のコマのあとに霊幻が一人でいるのが気になってしょうがない!!

どんなに考えても、考えれば考えるほどモブ霊の沼にハマっていくんです。

フラれたあとも霊幻のもとへ帰ってくるし、二人で歩いていくし、『REIGEN』でも最後は二人だし。

もう、原作がモブ君と霊幻のターンなんですよ。


「フラれちゃったらどうする?僕は…」

霊幻のコマ

「大丈夫だよ」

【霊幻師匠がいるから】


という解答で合ってますよね?公式さん。

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