眩しい空の夢



目が覚めると、水無月に抱き抱えられて運ばれていた。

「あー、目ぇ覚めましたか?
理事長が呼んでも揺すっても全然目を覚まさないもんで勝手に運んでましたよ。」

私はうー、と言いながら目を擦る。まだ眠たくてうとうとするなぁ…。

「みみちゃんもっと食った方がいいっすよ。
ぬいぐるみくらい軽いっす、軽すぎな。」

「運んで…もらいやすくて助かる…すやぁ…」

「まあそれはそうっすけど…」

誰かに密着すると途方もない安心感に包まれて良く眠れる。それは相手を選ばず誰でも、眠れるのだ。

「おーい、理事長室に着きましたよー。
……はぁ、まあいいか。」

眠たいので目を閉じていると、ガチャリと扉が開く音がした。
水無月はソファにそーっと私を寝かしつける。
言動によらず優しいんだな…。

そのまま眠りに落ちようとすやすやしていると、しばらくしてから真夏が入ってきた。

「みみちゃーん?まだ寝てるんですか?全く…。」

私が狸寝入りをかましていると、何だかごそごそと体勢が変わっていく。
また膝枕で眠れる事を期待したけれど、何故か上がったのは尻の方だった。

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