眩しい空の夢








それは小学校を卒業してから少し経った頃。
セミがみんみんと煩い暑苦しい夏のことだった。
あまり中学校に通う気になれなかった私は、いつもの如く昼間の公園で一人プラプラとブランコに揺られていた。

一般的な中学一年生よりは子供に見られる私が、いつまでも昼間の公園でぷらぷらしていると不審に思われる。なのでこれもいつもの如く、少し遠くの公園まで行こうとブランコから飛び降りた時だった。

「████ ちゃんですか…?」

後ろから急に名前を呼ばれて吃驚した私は、着地しようとした足を滑らせた。
咄嗟に私を抱き抱えたその人はほっとした様な表情で「良かった…」と漏らした。



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