一応、先輩!
「やほやほ皐月ちゃーん☆
ドクター天使文月ちゃん参上!!」
格好を付ける文月
今日も愛らしいです
文月は皐月の元へ歩み寄って
口付けしようとしました
ですが、皐月の背後を見て顔を青くさせ
歩みを止めました
……何故でしょう?
皐月としては、口付けの方が早く
確実に治るのでありがたいのですが…
文月は皐月の頭に両手を添えて
目を瞑りました
文月の冷たい手が何だか心地良くて
頭の痛みがすうっと無くなりました
きちんと診察している
真面目な文月は久しぶりに見ます
真剣な顔も可愛くって
「ふふ」と笑みが溢れてしまいました
「もお〜ぉ、何笑ってんのさっちゃん!
ぼくだって
真面目に診察するんだからね!?」
腰に手を添えて
ぷんぷんする文月も可愛らしいです
皐月はにまにまを抑えきれません
「もう!
さっちゃんはおふざけさんなので、
みーくんにお話しますからね!!」
怒られてしまいました。
「さっちゃんは軽い脳震盪を起こしてて
頭痛とあと目眩を起こしていたみたい
出血も無いしもう治ったと思うよ」
水無月が
「ほらやっぱり、隠してたんだ」
みたいな顔をしてじいっと見てきたので
目を逸らしました
「念の為に今日は安静にすること!
明日の朝にまた診に来るからね!
さっちゃんはすぐ無理するんだから、
みーくんがちゃんと見ててよね!!」