憂鬱への扉
バシィッ!! バシッッ!!
「なんか…っ!う…さっきからいつもより痛いんだけど!!?」
バシッ!! バチッ!!
「真夏さまの近くにいるとお仕置きしやすくて助かりますぅ〜」
バチンッ! バシィッ!!
「いだっ!!いたいっ!」
「今度からも真夏さまの近くでお仕置きしましょうね〜」
「僕もそれがいいと思います。文月が悪い事をしたのがすぐに分かりますし、僕からもお仕置きできるから一石二鳥ですね。」
「えっ…!?嫌なんですけど〜!!」
バチンッ!! バシッ!!
「はいぃ?さっきから反省してないんですかぁ?文月ちゃんは。」
バチィッッ!!!
「いだぁっ!!してるしてるしてる!!」
バシィッ!! バチンッッ!!
「ふぁ…いづっ...うえぇぇ...」
「いつまでもふざけた態度のままなら、『いつもの』持ってきましょうか?」
バチンッ!! バチィッ!
「ひっ...うえぇぇえん!!それはやだぁっ!!」
『いつもの』が怖くて泣き出してしまう文月。
僕の後ろに隠れていたみみちゃんは文月の泣き声に怯えているのでしょうか、奥の小振りのソファに膝を抱えて縮こまっていました。
ただでさえ小さな身体がもっと小さく見えます。
バシッッ! バチンッ!!
「ひぅ…えぇぇん!!ごめんなさぁぁい!!」
バシィッッ!
「はぁ...やっとですかぁ。ほら、もうおしまい。
一緒にみみちゃんさまに謝りに行きますよ、あんなに怯えちゃって…ふふ、可愛らし…いえ、反省しなければいけませんよ。」
性癖が漏れ出ていますよ長月…。