眩しい空の夢
ピトリ、とほんのり少し暖かい掌を尻の上に添えるのを感じた。私はその間に早く逃げ出そうとバタバタと真夏の膝の上でもがく。
ぜんっぜん動かない、ピクリともしない…。
「ですが、この学園に来たからにはもうやめて下さいね?あまり外出する事も無いかと思いますが、外出の機会はあります。知らない人には着いていかない。今、ここで、約束しなさい。」
真夏が腕を高く振り上げたのが分かった。
バチィンッ! ビシィッ! バヂィッ!
「ふっ…うっ…いったっ……!!何で、っ、約束しなくちゃならないっ!?私の自由!ほっといて!!」
バチンッ! バシィッ!
「いやっ…うー……」
ビシィッ! バヂィッ!!
「うっ…いっ……」
バチィンッ! バシィィッ!!
「いぅっ…もっ……やだぁぁっ…ふぇ……」
痛い連打で、ちょっと涙が出てきた。もうさいあく。泣きたくなかったのに。
私が泣き出したのを見計らって、真夏が優しい声で聞いてくる。
「知らない人には…?」
「…………ふん。」
バチンッッ! バシィッ!
「あぅっ…つっ、着いて行かないぃっ!!分かったからぁ!!」
「うん、いい子ですね。あともう一つ。
ジュースを飲みすぎたら身体が冷え過ぎますから気を付けて下さいね?」
バチンッ!
「…っ、分かった!!気を付ける!ばか!!」