文化祭編
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芦戸「エリ凄い!また強くなった!?」
57.交わした約束
葉隠「綺麗だし可愛いし!強いし!羨ましいー!!」
エリ「ありがとう」
ミスコンを終えてエリの元に集まるクラスメイト達。
壊理「エリさん、すごかったです!とてもきれいだったし、花びらとんできた」
エリ「ありがとうエリちゃん!見えたから上手く飛ばせて良かった」
身長に合わせて屈むエリは壊理の頭を撫でる。するとフワッと温かい空気が流れた。
蛙吹「和むわねあの2人」
葉隠「可愛い×可愛いは無限大!」
耳郎「エリ、クレープ食べに行くんでしょ」
エリ「行くっ!!」
爆豪「エリ」
エリ「はい!」
合宿の時に好きだと言われて、それが恋とかじゃねぇくらいわかってた。あぁ言ってくれたけど、今はまだ何者でもねぇ俺はNo.1になるくれぇじゃなきゃ釣り合わねえから。
エリ「あ、壊理ちゃん、あのねこの人が爆豪勝己くんだよ」
壊理「かっちゃんさん……」
エリ「あはは、うん!かっちゃんさんだよ」
爆豪「(コイツがエリが助けたがってた……)」
壊理「だいじなひと……?」
爆豪「(は?大事……)」
エリ「そうだよ」
爆豪「っ!」
2人で笑い合う姿に胸を締め付けられて
爆豪「エリ、後で話あっから教室来い」
エリ「話……」
俺もあの約束が有効か確かめる勇気が湧いたわ。
切島「(爆豪?)」
この後、ひとしきり遊んだ後合流するんだけど……さっきのかっちゃんが真剣な表情だったのを思い出して緊張する。文化祭、どうだったかな……少しは認めてくれたかな……
エリ「お待たせ」
爆豪「ん」
1-Aの教室は誰もいなくて、座っていた勝己はエリを視界に入れた後立ち上がった。
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轟「小桜知らねえか?」
切島「と、轟その花……」
轟「小桜に渡そうと思って……」
麗日「エリなら教室に寄るって行ってたけど……」
切島「っあ、ちょっと……」
轟「教室か、わかった」
切島「待っ……」
麗日「どうしたん切島君……場所教えたんまずかった?」
切島「爆豪、ミスコン終わってから覚悟決めた顔してたから」
麗日「覚悟……?エリに何か話……」
切島「いや、わかんね……爆豪は何も言ってねぇし……単に労いの言葉だったかも」
麗日「呼び出す?労いの言葉を言う為に……」
切島「…………」
上鳴「2人とも青ざめてるけどどうしたの?文化祭楽しもうー?」
麗日「あかん、うち余計な事……!」
切島「言うな麗日……!何も悪くねぇよ俺らは!!」
耳郎「ねぇ、今花束持った轟いたけど……」
麗日「うわぁぁあああ!!」
耳郎「?」
エリ「…………」
教室に来い、そう言われて文化祭をそこそこに向かう。話があるのかな?無ければこんな所に呼び出さないだろう。椅子に座るかっちゃんの姿に心臓の鼓動が早くなっていく。届いたかな、私の気持ち……
爆豪「確かめてぇ事がある」
そう言われて背中の傷を思い出す。
エリ「わ、私もう隠してる事なんて……」
爆豪「違え」
エリ「え……?」
本当はどうでもいい事かもしれねえ。
俺は心底エリに惚れてるし、あの約束が無くたってエリ一択だ。
それでも確かめる事を選んだのはもしかしてコイツもそう思ってくれてるかもって……壊理って奴に紹介する時の赤く染めた頬、ミスコンの大好きだって俺に向けて言ったんじゃねーかって邪な考えが湧いてきて。だから……
確かめさせて
覚えてなくてもいーから。そンで俺が運命に変えてやるって……
轟「お、ここにいた」
エリ「轟くん!あれ、花束?」
爆豪「は?」
あろう事か花束を持った轟が現れて、エリに渡して……
轟「さっき花散っただろ?だから集めてきた」
エリ「私に?ありがとう」
轟「おう」
綺麗だと笑うエリとその姿を目を細めて見る轟……
轟「取り込み中だったか?悪い」
エリ「ううん、また後でね!お花ありがとう」
爆豪「他見てんじゃねーわ」
手を振る腕を掴んで俺の方に向かす。
ゆらゆら揺れてる瞳が俺だけを捉えた事を確認する。
エリ「あ、うん、ごめんね。話……」
爆豪「約束、覚えてるか?」
エリ「約束……」
掴んだ腕を掌に変えるとピクリと反応はするが拒否はされてねえ。柄にもなく緊張して心臓の音が早鐘を打っている。
ずっと、今じゃねぇって思ってた
エリと離れてから俺は……雄英行って……一番強いヒーローになって、迎えに行くって決めてた。
再会した時はうんめーかもってちょっと浮かれた。近くで見てほしくて雄英来いと言ったけど、エリまでヒーロー科受けるって聞いた時は驚いたし、俺が守るのになんでだよって思った。
小さい男だと思われたくなくて何も言わなかったが……それも含めて全部守ったるわと気合いが入った。
俺が1番に、そう思っていたけど半分野郎やデクの存在が大きくなるに連れて焦った。洗脳っつー個性の奴と仲良くなり始めてからは感情のコントロールができなくて噛みついた。
俺は仮免落ちて、デクにも上にいかれて……いよいよ言う資格なんかねぇって思ってた。
けど……オメーは特訓だと言われればホイホイ他の男に着いてくし、好意を抱かれてンのに警戒心もなく寝るし、守っていらないつーくせに怪我するし放っておけねンだよ……
爆豪「俺は覚えてる。エリとした約束は全部」
掌を俺の唇に持っていきキスをする。
ひゃっ、と声をあげて潤んだ瞳で俺を見る。
もう答えは何だっていいんだわ。目の前に愛しいエリがいる。それだけで、俺は……
爆豪「覚えてなくてもいいわ。俺は覚えてる。それだけは伝えたかった」
エリ「……かっちゃん、わ、私……」
手、離したくねぇな。ここ教室だけど……抱きしめてえ。腕の中にエリを……
エリ「覚えてるよ、約束。小さい頃にした事だよね?かっちゃんのお嫁さんになるって話……」
爆豪「…………」
エリも覚えてたのか?ガキの時からずっと……?
爆豪「そォだよ。エリも覚えて……夢じゃねぇよな?」
エリ「夢じゃ……わわっ!」
堪ンねぇわ、マジで。抱きしめると甘い匂いがして、柔らかくて、エリが女に生まれてきた事が嬉しくて仕方ねぇ
エリ「わ、私それしか覚えてなくて……」
爆豪「『かっちゃんはナンバーワンヒーローになってね』『オールマイトよりすごいヒーローになるの』『そしたらねわたしかっちゃんのおよめさんになって』『大きなお城に住みたい』俺が覚えてるから問題ねえ」
エリ「かっちゃん凄い、よく覚えてるね」
爆豪「俺は……ずっと励みにしてたんだよ。他の奴の所行っとったらそいつ殺してたわ」
エリ「え、怖い」
爆豪「いや、マジで」
エリ「どこにも行ってないよ?私はここにいる」
エリからも腕を回されて、こんな幸せな事があっていいんか?俺今どんな顔してンだろ……
爆豪「なぁ、あの大好き俺に?ドレスすげー似合ってる」
自分でも甘ったるい声が出てスゲービビったけど、今すげー浮かれてるわ。
エリ「ありがとう……誰にって……っ、かっちゃん苦しいよ、」
爆豪「ン、これで平気か……っ、」
顔が近え……!
もうこれ、いいよな?
No. 1になってねぇけど、仮免すら取れてねぇけど、ここでは手を出さねえって決めてたけど……好きだって言われて、約束も覚えてるって言われたら!!
エリ「かっちゃん、あの……、恥ずかしい、ここ教室だし、その……」
爆豪「煽ったオメーが悪いわ」
エリ「えっ、」
爆豪「ずっと俺だけ見てて」
To be continued......
2026.08.16
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