文化祭編
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今日は文化祭の衣装合わせなんだけど……
耳郎「一緒に行こっ!」
親友が浮かれて楽しそうです。
55.人知れず
親友が私の衣装を楽しそうに選んでいると、百もやってきて順番に運ばれてくるドレスに私の意見は……と言葉を押し殺してしばらく傍観していると、あれー?と少し高めの声が聞こえた。
波動「エリちゃん!貴女もミスコンに?」
エリ「ねじれ先輩!そうです。奇遇ですね」
耳郎「アンタわかってないね!エリは可愛い系!ロリ系が似合うの!」
峰田「耳郎こそわかってねぇな!!小桜の魅力は顔と身体だ!身体のラインが出る服がいいんだよ!採用しろよ!!」
耳郎「エリを変な目で見たら殺すって言ってんでしょうが!」
波動「……お友達大丈夫?」
エリ「あはは……たぶん大丈夫です」
いつの間にか聞きつけた峰田君も混じって、みんな忙しいし声をかけずに行こうとしたら、えいちゃんに捕まって響香にも知られてしまった。
身体のラインてそんなモノ出したらかっちゃんをまた困らせるんじゃ……
拳藤「え、エリちゃんも出るの!?」
エリ「あ、拳藤さん!そうなんだよねー。何するのかいまいちわかってないんだけどさ」
拳藤「アタシもなんだよね。物間が勝手に……まぁやるからにはテッペンとらせてもらいますけど」
エリ「うわっ、宣戦布告って奴だね!さすがヒーロー科だなぁ」
「私を差し置いて優勝のお話ですか」
……んんん!?何だか凄い人が来た!
まつ毛凄い!どうなってるの!?重くない!?
エリ「え、えっと……」
あ、ねじれ先輩と話してる
絢爛崎美々美さん……名前も凄いな
絢爛崎「テレビにも出て人気はあると思いますが、負けませんよ」
エリ「はい、よろしくお願いします」
私もかっちゃんに背中を押してもらったから負けられない
耳郎「エリ帰ろ」
エリ「あ、響香。衣装決まったの?」
峰田「作ろうぜ!衣装」
エリ「作るの!?」
耳郎「ウチ、デザインするから!」
エリ「ええ!?2人共忙しいよねえ!?」
それにあれ?揉めてたんじゃ……
あ、都合の悪いことは聞こえないみたい。
今日は休みでバンド隊はパートに分かれて練習をしていて、私は合間に校内を散歩する。
みんなキラキラしていてなんて素敵な光景だろう。私、この場所が好きだな。本当にここに来てよかった。
個性の特訓を終えて寮へと戻ろうとするとドラムの音が聞こえて耳を澄ます。かっちゃんが音楽教室でドラムもやっていたなんて知らなかったなぁ。ほんと知らない事だらけだ。
私は文化祭まで休憩と行ったらここでするようになるのはナイショの話で……
「小桜さん、今日もよろしく」
エリ「うん!」
今日も今日とて特訓あるのみ!
心操「ミスコン出るんだよね」
エリ「そうなんだよ!だからクラスの方には出なくて」
心操「サポート科に凄い人いるって聞いた」
エリ「もしかして絢爛崎さん?まつ毛が凄かった!なんか物乗りそうなくらい。でも私負けられないんだよね」
峰田くんにミスコン応募された経緯だけど、かっちゃんが言った言葉にハッとした。"1番獲れ"なんていかにもかっちゃんらしい言葉を貰って、頑張らないわけにはいかないから。
心操「小桜さんは何もしなくても1番獲れると思うけど……ほらテレビとか出てるし」
エリ「ううん、完膚なきまでの1番だよ!そうしないとかっちゃんの横には立てないから」
心操「かっちゃんって……爆豪だよね?」
エリ「うん!幼馴染でね、凄いんだよ!」
心操「へー、幼馴染……体育祭で言ってたな(だからあの態度なのかな)」
エリ「あ、この後ねエリちゃんと待ち合わせしてて……」
心操「おう、聞いてる。このヒーロー哲学のノート本当に借りてていいの?」
エリ「うん!明日返してもらえれば大丈夫!」
心操「あ、ありがとう!」
エリ「通形先輩にチビエリちゃーん!ようこそ雄英へ」
心操「(小桜さんならきっと、笑ってるだけで優勝できるよ)」
エリ「エリさんも一緒に……その」
エリ「行くっ!その服似合ってる!可愛い」
エリ「ありがとう、ございます」
ぎゅーって抱きしめると暖かくて幸せな気持ちになった。
緑谷「(可愛いの過剰摂取……)し、心操君と一緒に居たんだ。仲良いんだね」
エリ「うん、そうなの!友達なんだー」
緑谷「そうなんだ(笑顔が眩しいなぁー)」
心操「(小桜さんは友達多そうだな)」
夜、リビングには峰田が興奮した様子でソファーに座っていた。
『今日の対決はー……ヒーローチーム!ホークス&アイリス!アイドルチーム!トゥインクルスの2人で行う!ハロウィンどっちがトリックオアトリート対決!!』
麗日「あ、梅雨ちゃんが好きなアイドルや」
常闇「ホークス……」
エリはこの放送を言ってなかったのだが、峰田にかかればそんな事は関係なしにみんなに伝わってしまう。もちろん幼馴染にも伝えていない。今は仮免で忙しく、言う必要がないと自分で決めたのだ。
『ヒーローチームの登場です』
峰田「魔女のコスプレ!!ミニスカきたーーー!!!」
緑谷「(直視できない!?)」
八百万「とても可愛いですわ!!」
エリ「ありがとう……」
『ヒーローチーム、意気込みを!』
『2人の共通点"速さ"で頑張ります』
『私はチョコレートが大好きなのでたくさん貰えると嬉しいなー!』
峰田「浴びるほど買ってきてやんよ!!!」
切島「気持ちはわかるけど、収録終わってっから」
『アイドルの名において負けませーん!』
上鳴「エリちゃん、アイドルと並んでも遜色ねーな!」
瀬呂「むしろスタイルはエリちゃんの方がいいよな……」
峰田「そこなんだよ!!」
切島「2人とも、補講組帰ってきたらアレだから少し抑え……」
爆豪「……」
轟「お、小桜が2人」
切島「……遅かった」
補習を終えた爆豪と轟が帰ってきて……
エリ「(あ、ホークスから電話だ……)」
峰田「うるせぇ!!画面の中の小桜はみんなのモンなんだよ!!」
爆豪「(足出すなや!あン時思い出すわ!)」
轟「なんでこんな格好してるんだ?」
瀬呂「瞬時に最前列でみる2人よ……」
耳郎「見えないんだけどっ!」
麗日「まぁ録画しとるけどな」
葉隠「ガチ勢すごいね!当の本人はもしもしって言いながら離れて行ったよ?」
蛙吹「
みんなから少し離れて携帯を確認するとそこには"ホークス"と表示されていて、ごくりと唾を飲む。もしもし、と携帯を耳に当てると一呼吸置いて低い声が聞こえた。
『知り合いの先生に話しといたから、お父さん今週中には転院すると思うよ』
エリ「わっ、色々して頂いてありがとうございます!」
『俺、エリちゃんの事気に入ったからさー。君は良いヒーローになれると思うよ』
エリ「ホークスにそう言って頂けて嬉しいです。次会った時はもっと早く飛べるように頑張ります」
『俺も瞬間移動楽しかったわー。目の前の景色がすぐに切り替わるしさ、またプロになったら頼みます』
エリ「はい!任せてください!!」
意外に気さくで頼もしいホークスに安堵し、もう一度お礼を言い電話を切った。
リビングに戻ろうと向きを変えると、グワシッっと頭を掴まれて……いや、あの……痛い
爆豪「誰」
エリ「ホークスがね、お父さんの病院紹介してくれるみたいでそれで……」
爆豪「…………」
びっくりした……最近会ってなかったから……
それに帰ってきてた事も知らなかったから
葉隠「きゃぁああー!!ホークスがエリちゃん抱き上げた」
爆豪「は?」
エリ「ひえっ!?」
芦戸「熱愛!?エリやるぅ」
峰田「聞きたくねぇぇえええ!!」
瀬呂「男子と女子のリアクションの差よ」
テレビの音量が大きくて少し離れてても耳に入ってしまう。まぁでもこれは……
エリ「し、仕事だからそういう事も……」
爆豪「…………」
エリ「かっちゃんには関係、ないよね……睨まないでよ」
爆豪「〜っ!!」
私のこと困るのは何となくわかってるけど、これは仕事なわけで……だから怖い顔されたって引けないわけで
瀬呂「何あの2人喧嘩?」
上鳴「最近全然話してるの見てね……」
切島「おい!」
峰田「やっぱり爆豪への好きは友達の好きだったな!」
爆豪「あぁ!?」
峰田「ビックリしたけど結局付き合ってねぇし!オイラ今日、小桜の衣装選びも一緒に……いててて!?」
爆豪「お前だけは絶対ねぇわ!!」
切島「爆豪!!」
轟「2人は抱っこされる仲なのか?」
エリ「えっと、町にでてお菓子を集めた方が勝ちってルールで……ホークス速いし、そのまま瞬間移動した方がいいから……?」
轟「確かにそうだが……」
エリ「轟君?」
麗日「エリー!この大量のお菓子……(あ、轟君といた……!?)」
エリ「お茶子!食べてええよ」
麗日「轟君、ごめんな」
轟「何がだ?」
麗日「邪魔したと……思ってその……」
轟「別に邪魔じゃねえぞ?」
麗日「え……(轟君ってもしかして気付いてない……!?嘘やろ!?)」
轟「すげぇ顔だぞ麗日」
耳郎「エリ!麗日そっち行ったと思うけど……?」
エリ「お茶子あっちいるよ?お菓子みんなで食べよーう!」
瀬呂「エリちゃんアイドルに勝って凄かったな!」
峰田「オイラの最推しが負けるわけないんだよな!!」
エリ「峰田君黒焦げだよ……?」
耳郎「ウチの最推しだし……」
蛙吹「私もファンになっちゃったわ」
八百万「私は元よりそうですわ!!」
エリ「ありがとう!(このお菓子達お酒入ってないよね?)」
轟「(俺もファンなのか小桜の……最推し…?)」
爆豪「(結局付き合ってねぇしだと!?俺は……口出す権利も無いんか。関係ねぇって……っ!!)」
轟「衣装可愛かったな」
「「「(轟!?)」」」
エリ「あ、ありがとう……」
麗日「お似合いやん……」
爆豪「……は!?」
麗日「ひいっ」
八百万「私、紅茶をお入れしますわ」
緑谷「ホークス、甘いもの好きなのかな!?」
葉隠「緑谷君の興味はそこなんだね!」
To be continued......
2026.08.07
