文化祭編
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翌日、先生から文化祭があると発表されて学校っぽい行事に胸が躍る。雄英にはざまざまな科がありそれも楽しみなのだが、私達のクラスは何をやるんだろう?
相澤「小桜、補習中なんだが」
……まぁ補習中の私に決める権利はないんだけど。
53.準備している時が1番……
エリ「はい!集中します」
明日も学校に来ないんだからしっかりしろと怒られた。それでも出し物何になったかなー?と気になっている私は何回先生に睨まれたのだろう?補習が終わるといっちゃんが目をキラキラさせながら話しかけてきた。いっちゃんも文化祭が待ちきれなくてたまらないんだなぁ!
エリ「文化祭何になったのかな!?私はねドッジボールだと」
緑谷「エリさん明日ホークスと会うの!?」
エリ「……へ?」
……あ、文化祭の事だと思っていた。
緑谷「ご、ごめん、常闇君にホークスの事聞いてるのを見ていて……あの、凄いね!」
彼がヒーローオタクなの、今の今まで忘れていた……
エリ「うん。初めてお会いするんだよねぇ。仲良くなれればいいけど」
仲良く!?と興奮するいっちゃんは面白い。
エリ「何か面白い事わかったら報告するね!」
緑谷「あ、ありがとう!!」
エリ「明日チビエリちゃんに会うんだよね!いーなぁ、私も行きたかった」
緑谷「また様子伝えるよ!」
寮に着くともう真っ暗で……
芦戸「出し物は生演奏とダンスでパリピ空間の演出に決まりました!」
エリ「楽しそう!!」
葉隠「だよね!」
誰が提案したのか聞いたら轟くんだと聞いて驚いた。そしてなんと補講でヒントを得たらしい。どういうこと……?
2人がカッコよくて女の子が群がってる、とか?
全然想像つかないけど、補講って何してるんだろう?気に、なるけど……
「困るんだわ……」
寝起きに聞いたかっちゃんの困った声。
思えば最近心当たりがあり過ぎて……
エリ「(ぐうの音も出ない……)」
幸いあれから私は忙しい日々を過ごしていて、顔を合わせずに済んでいる。携帯もかっちゃんからは余程の事がない限りは連絡がないし、自主練したり補講もあり忙しいのだろう。もう彼を困らせる事はしたくないから好都合。今日も授業が終わりクラスメイトに行ってきますと別れを告げてスタジオに向った。
補習があり付き添いができないと言う先生には大丈夫だと言ったけど緊張するなぁ……。
「ねぇねぇ、今日アイリスが来るんだって」
「雄英の子?最近CMで見るけど素人でしょ?私たちはプロでアイドルやってんのに……」
……うわ、お腹痛くなってきた。
今日の仕事は以前エンデヴァーから連絡があったいつものCM撮影ではなく、初めての……
「君がエリちゃん?」
エリ「……あ、おはようございます。小桜エリです。ヒーロー名はアイリスです」
「ご丁寧にどうも。今日はよろしく」
エリ「よろしくお願いします」
わー、ホークス、気さくで良い人そうだなぁ。
気付いたアイドルの2人はそそくさと行ってしまった。確かトゥインクルクルってアイドルグループだったっけ…?梅雨ちゃんが言ってたなぁ
ホークス「さっきの気にしないんだ?」
エリ「お腹痛くなりましたけど、ホークスが話しかけてくれたので治りました!ありがとうございます」
ホークス「へぇ……さすが雄英で体育祭3位だけはあるね。ツクヨミ君も手こずるわけだ。」
体育祭観てたんだ……意外だな
ホークス「俺、君の速さには興味あるんだよね。だからこの仕事受けた。君はどうしてこの仕事を?アイドルの道を行くの?」
エリ「いえ、私がなりたいのはあくまでヒーローですよ。テレビに出てるのはいずれお金がたくさんいるだろうなって思っているだけで」
ホークス「お金……」
わあ、初めましてで現金過ぎたかな!?
父の入院費も気になるし、将来かっちゃんは……
ホークス「入院中だったよね。君のお父さん」
エリ「知って……!」
「「お2人お願いしまーす」」
エリ「あ、はい!」
ホークス「お仕事終わったら連絡しておいで。いい病院教えてあげるよ」
エリ「え……病院……?」
収録後、急いで寮に戻るとステキな歌声が響いていて、扉を開けて当人の響香に抱きついた。
エリ「い、癒される……」
耳郎「おかえり。えーと、何かあった?」
エリ「ううん、何でもないよ。私の為に歌ってくれたの?ありがとう」
耳郎「違うから!バンドのヴォーカル決めててそれで……」
よく見たら全員いる……あ!役割決めてたのか。すごい、私のいない所でどんどん決まっていく。私も頑張らなきゃ……!クラスの役に立つ!
葉隠「爆豪君のドラムが凄いんだよ!上手だった!」
エリ「っ、え、そうなんだ……」
突然出てきた幼馴染の名前に飛び跳ねる。
かっちゃんまで参加してたなんて、私も何かできる事があればいいけど……
エリ「わ、私も何だかやる気が出てきた!瞬間移動で飛び回ろうかな!」
麗日「エリもダンスチームに入る?」
エリ「そうだね!ダンスは大好きだし……」
峰田「チッチッチ。小桜はダンスチームには入れないぜ」
エリ「定員オーバー?そっか、話し合いに参加できなかったからね。私何でもするから!」
蛙吹「エリちゃんを裏方にするのは何か違うと思うわ」
上鳴「この顔と体を前に出さなくてどうする」
耳郎「オイ」
峰田「もちろんオイラは考えて……内緒で……」
エリ「内緒……?」
耳郎「やな予感がする……」
爆豪「…………」
峰田「先生にも内緒でオイラ……
ミスコンに応募したぜー!この顔と体をさらけ出さずにどうするんだよ!!何でもするって言ったよな!?今すぐ体さらけだしてくれてもオイラは……!!」
ああ、峰田くん以外のお顔がヤバイ……
爆豪「体曝け出すだあ……?」
轟「小桜に何かしたら許さねえぞ」
上鳴「落ち着けツートップ!?」
かっちゃんの怒った顔……何だかまた嫌な予感がする。今日は帰り際にアイドルずに睨まれるし、お風呂……そうだ、お風呂に入ろう……ホークス好きだったのかな?心配しなくても私は初対面だし……
エリ「(すごい人気だな〜)」
『BOOOM!!』
エリ「っえ!?」
お風呂の最中に爆発音が聞こえて慌ててお風呂から出る。揉めてるよね!?かっちゃんだよね!?
共有スペースに行くと峰田くんが尻餅をついて怯えている。一体何事……
耳郎「キャー!!?エリ!?」
自分の格好を忘れていた私は響香にタオルぐるぐる巻きにされて……幸いみんなかっちゃんと峰田君に注目しているようだったのでセーフ?
いやでもこれは一体……
爆豪「他の連中が……A組の事どう思ってるか知ってっか?ミスコンにエントリー?相澤先生も俺らにその事を知らせなかった。必要ねぇと判断したんだ。それなのによォ……」
背中しか見えないけど震えているのがわかる。
かっちゃんは何もなかったら怒らない。何に怒ってるのか、私はいつもそれが知りたくて……
爆豪「エリを晒して向けられる視線について考えた事あンのか?ああ!?」
峰田「ひぃ!?」
エリ「え……」
私の……為?
私の為に怒って、くれたの……?
エリ「…………」
どうしよう、私今すっごく泣きそう……
耳郎「……エリ?」
エリ「っ、かっちゃん」
爆豪「ああ!?」
オメーはまたそんな格好を…!とヒーロー科にいちゃいけない顔をしている。でもねかっちゃんは小さい頃からいつも私のヒーローだったの。だから私も……
エリ「かっちゃん、私ミスコンに出ます」
かっちゃんはNo.1ヒーローになる。だから私もそれに相応しくありたい。横に立っていられるように……
エリ「峰田くん、エントリーしてくれてありがとう」
峰田「オイラと結婚してください!!!」
上鳴「プロポーズしちゃったよ!?」
峰田「オイラの為に……オイラの為にー!!」
エリ「16歳は結婚できないよ?」
上鳴「天然すぎる!」
耳郎「18なっても認めないからウチが!!!」
何だか話が反れちゃったけど、心底嫌そうなかっちゃんを前にしてもこの意思は変わらないわけで。ふぬぬ!と引き下がらない私を見かねてため息をついた。
爆豪「出ンならぜってェ1位とれや」
エリ「う、うん」
芦戸「タオル巻き巻き面白いね!」
八百屋「雪だるまみたいですわ」
その日は初めてのバラエティ収録とホークスにアイドルず、ミスコンの意思表示をして目紛しい出来事に体は疲れているのに、心は少しドキドキしていた。
爆豪「…………」
「私ミスコンに出ます」
そう言われて鈍器を頭で殴られたみたいな衝撃だった。
爆豪「どんだけだよ……またファンが……クソッ」
外に出ればあいつのポスターやら貼ってあって、仮免講習でも街でも誰かがエリの噂をしてる。試験に落ちた俺はまるで住む世界が違う、釣り合わねぇと突きつけられてるような感覚だ。
雄英でもそうだ。エリはこの学校ではヒロインで、俺は他の科の連中に迷惑だと睨まれる。ヒーロー事なら何とも思わねーが、経験してねぇ感情の事を言われるとどうしたらいいか正直……
爆豪「(約束の事も確証ねぇし……)」
口には出したくねぇがエリからの連絡も来ねぇし、今となっては耳や切島の方が予定を把握しているこの現状は……
爆豪「クソッ、どーすりゃ……!!」
俺から連絡するか?いや、何もねーのに……約束覚えてるか、そんなの聞けっかよ!!親父にあぁ言われて聞かれたかとスゲー焦ったわ!経験ねーんだわガキの頃からアイツしか知らねーから!!
切島「爆豪!!?大丈夫か!?入んぞ!?」
爆豪「俺はアイツだけなんだわ……」
切島「爆豪……?」
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緑谷「エリさん、おはよう!ちょっといいかな?」
エリ「おはよう!うんいいよ。学校一緒に行こっか!」
緑谷「あああ、う、うん…うん!」
朝食後にいっちゃんに声を掛けられて、荷物をとって学校へと歩き出す。
昨日エリちゃんに会いに行ったいっちゃんは、元気そうだった事と文化祭に来る事になったと告げ、とても前向きな出来事に嬉しくなった。エリちゃんが遊びにきてくれるのかぁ!
緑谷「エリちゃん、エリさんに会いたがっていた。聞きたいことがあるんだって」
エリ「私も会いたい!先生に言って会いに行こうかな!」
緑谷「喜ぶと思うよ!」
わー!嬉しいな!エリちゃんが会いたいって思ってくれるなんて!
緑谷「サーが亡くなった事は伝えてないみたいなんだ」
エリ「……そっか」
緑谷「今は酷だからって先生が」
エリ「ずっと酷な世界で生きてきたんだもんね…………あ!そうだ」
緑谷「どうしたの?」
エリ「明日チビエリちゃんに何かプレゼント持って行こうかな!先生に買い物付き合ってもらお」
緑谷「(エリさんは明るいなぁ)」
明日は朝から文化祭の練習で、私は時間があるし外に出るのはもってこいだ。
緑谷「あ、そうだ、ホークスはどうだった?」
エリ「瞬間移動の私より早くてとても視野が広くてビックリした!きっと顔も広いんだろうなーって」
……あ、いっちゃんの目キラキラしてる。
緑谷「そ、そっか……個性も強いし視野が広い……控えめに言って最高だね」
エリ「うん最高!!」
爆豪「…………」
To be continued......
2026.02.24
