インターン編
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エリカ「やっぱりここがアジトで間違いなさそうですね。戻りますか?イレイザーヘッド」
相澤「そうだな。急に呼んですまなかった。それとその首元……無理矢理とかじゃねぇな?」
エリカ「あ……はい。大丈夫、です」
49.聞け真相
エリカ「(首のこれ……見えるんだ……気をつけないと)」
看病だからそうしただけだってわかってるけど、触れられた場所や柔らかい感触を覚えていて……ヒーローになる為に頑張ってるかっちゃんに合わせる顔がない私はこうしてインターンで学校を離れられて好都合だった。寮に戻る前に鏡で首を隠す。いよいよなんだと身が引き締まり、この胸の燻りは終わるまで隠しておこうと思った。
緑谷「エリカさん」
エリカ「いっちゃん。あったよアジトが」
緑谷「よかった。流石だね。無理してない?」
エリカ「先生も居たし全然大丈夫!」
芦戸「あ!蜜月ー!?」
コソコソと話していたのがクラスメイトにそう映ったらしい。首が千切れそうな程否定するいっちゃんに、私の出番はなさそうだ。
エリカ「ふふっ、ちがうよ」
切島「夏休みバクゴーの家行ったらスゲー飲まされて……」
麗日「え」
蛙吹「それは災難だったわね。でもトレカのエリカちゃん可愛いもの、仕方ないわよ」
エリカ「ありがと梅雨ちゃん!まぁプロが撮った写真だしねー!」
インターンの近況報告も兼ねて、鋭ちゃんの部屋に集まった。話題はインターンの事ではなくなぜかトレカ、とは私がCMしている炭酸ドリンクに付いてくるオマケ……みたいなもので。その話題になり、かっちゃんが集めてくれているなんて驚いた。すごく嬉しい……
緑谷「何箱くらい買ったんだろ……」
麗日「箱買い!?」
切島「部屋に5箱はあったな」
麗日「コンプリートする気満々やん」
エリカ「全然知らなかった」
そんな素振りなんてなかったから……1枚だけ中学生の写真入ってるのが少し恥ずかしいから私からは何も言ってないけど……枚数少ないから大丈夫かな……
切島「エリカちゃん、眠そうだけど大丈夫か?」
麗日「大丈夫ってか、寝とる!?」
蛙吹「今日も個性特訓してたものね。無理ないわ」
緑谷「僕エリカさんの部屋まで運ぶよ」
蛙吹「お願いするわ」
緑谷「うん、じゃあまた……」
爆豪「……は?」
緑谷「わ!かっちゃん……(部屋隣だったー!?)」
爆豪「(何で切島の部屋からエリカが……デクが抱いて……なんで寝て…………は?)」
緑谷「へ、部屋に……エリカさんを……」
爆豪「貸せ」
緑谷「(かっちゃんの前だと捕食者の気持ちになるな……)」
麗日「あかん!やっぱりウチが運ぶ!浮かせるし!」
緑谷「え!?」
麗日「ウチトレカ持ってへんし、買えへんし!」
緑谷「麗日さん!?」
麗日「何されるかわからんしな!」
緑谷「(ひ、ひぇーすごい睨み合ってる……!)」
爆豪「(最近触れてもなけりゃ、話してさえいねぇわ……!!)」
アジトが分かりもう間も無く突入するだろう。かっちゃんには……せめて行く事だけでも伝えたい。そう思ってるのにあの口移しを思い出してまともに顔が見れない……。そんなんじゃないのに。
耳郎「最近補習組忙しそうだね」
八百万「放課後すぐにですもの。気が休まりませんわ……エリカも昨日はインターンでしたわね」
エリカ「うん。頑張ってくるね」
お茶子達にも時期を伝えた。おそらく今日何かしらの連絡が来るはずだ。切り替え切り替え!
耳郎「エリカ……あのさ、うちじゃ頼りになんないかもしれないけど、何かあったら言ってね!」
エリカ「響香……」
熱が出た事も言わないでいてくれてそのおかげでインターンにも行けた。心配かけたな……
エリカ「ありがと!全部終わったら聞いてね」
耳郎「う、うん!もちろん!」
あの子を取り戻したい。早く、早く……
夜、早速連絡が来て部屋まで迎えに来てくれたお茶子と共に共有スペースへと向かう。
麗日「珍しいな、起きてたんや」
作戦決行日の詳細な連絡が届き、再び集まった面々は保護対象のエリが本拠地にいる事が伝えられた。確たる証拠も押さえ、令状も取った事でいよいよ始まるのだと体が震える。
相澤「大丈夫か?今なら引き返せるぞ」
エリカ「もう私の頭の中はチビエリちゃんを救うことで頭がいっぱいです」
相澤「そうか」
かっちゃん、私頑張るね。
心の中で呟くと何でもできる気持ちになる。
そう伝えたらどんな顔をするだろう
ナイトアイが構成員のその後を"見た"結果……八斎會邸宅には届出のない入り組んだ地下施設が存在し、その中の一室に今回の目的である女児がかくまわれていることが確定した。
「しかし"個性"を駆使されれば捜索は難航する。そこでわかる範囲だが八斎會の登録個性をリストアップしておいた。頭にいれといてくれ!」
エリカ「…………」
相澤「おい、横に流すな。デク、俺はナイトアイ事務所と動く。意味わかるな?」
緑谷「はい…!」
「少しでも怪しい素振りや反抗の意志が見えたらすぐ対応を頼むよ!出動!」
AM8:30、ついに決行!!!
ピンポンを押すと同時に脳無が……!!わぁ、警備員吹っ飛んだ!
相澤「助けます」
エリカ「大丈夫ですか?」
体を支えてその場に座らせた。
相澤「アイリス」
エリカ「はい!」
中に入るイレイザーに着いて行く。レッドライオットとデクも続いた。
サー「この下に隠し通路を開く仕掛けがある」
バブルガール「忍者屋敷かっての!ですね!」
ナイトアイの操作によって隠し通路への扉がゆっくりと開き、扉の向こうから……
「「「なァアんじゃてめエエエらアアア!!!」」」
組員が3人飛び出してきた。
エリカ「ひいっ」
バブルガール「ハイごめんね!!」
切島「疾え…!!」
エリカ「凄い……」
躊躇なんてない。
センチピーダーが個性のムカデを使って2人を確保し、バブルガールが目を叩いて押さえ込んだ。
バブルガール「追ってこないよう大人しくさせます!先行って下さい。すぐ合流します!」
「行くぞ!!」
凄いなぁと感心しながら地下階段を降りて行く。
そこは豆電球ほどの灯りしかない薄暗い空間だった。
サー「もうすぐだ、急ぐぞ!」
予知で見た部屋はこの先のはず。
しかし……
エリカ「行き止まり……」
通形「俺見て来ます!!」
そうか!先輩の個性を使えば壁なんて!……凄いなぁ。
通形「壁で塞いであるだけです!ただかなり暑い壁です」
エリカ「それなら私が!……あれ?」
レッドライオットとデクがあっという間に壁を壊していた。
「!!道が……待てこれはーー!!」
エリカ「ひゃっ!!?」
道がうねって変わってく……!?なにこれどうなってるの!?私がパニックになってる間、他のヒーロー達はさっきの個性リストから心当たりを探っている。
ファット「イレイザー消せへんのか!!?」
相澤「本体が見えないとどうにもーー…」
通形「どれだけ道を歪めようとも目的の方向さえわかっていれば、俺は行ける!」
サー「ルミリオン!」
緑谷「先輩!」
先に向かいますと向かった先輩の後ろ姿が頼もしい
『グワン』
その時、急に地面が消え浮遊感が襲った。
エリカ「イレイザー……っ」
相澤「捕まってろ!(約一階層分…落下死させられる程深くはないか……)」
エリカ「最悪地下施設ごと吹き飛ばすしか……!」
切島「エリカちゃんん!!?」
相澤「お前、そっちも使うな」
エリカ「えー……」
イレイザーに掴まりながら冗談みたいな事を話すと、デクも僕たちも危ないよね!?と慌てている。けど、残念ながらこの怪力はイレイザーの個性消しでも消えないのだ。できれば少女を苦しめているアイツに使いたいものだ。
地面に着地すると目的から遠のき、敵の良いようにやられてるとヤジが飛んだ。
「おいおいおいおい空から国家権力が…」
エリカ「え……あ……」
ぞろぞろと敵が現れるとファットが拳を合わせて闘う姿勢だ。スッと天喰先輩が前に出る。
天喰「俺一人で充分だ」
切島「何言ってんスか!?協力しましょう!」
レッドライオットがそう言うと、協力しろ全員殺ってやるとジリジリと迫ってくる。敵は3人……どうやって戦おうか。かっちゃんなら迷わず突っ込むのかな……。私の個性だと先手必須だよね!
「窃野相手に銃は出せん。ヒーロー頼む!」
「バレてんのか、まァいいや。暴れやすくなるだけだ!」
「ならないぞ、刀捨てろ」
窃野が個性を使う前にイレイザーの抹消が発動し、エリカは瞬間移動で彼の真横に現れた。
「!?使えねえ!?」
エリカ「ふんぬっ!!」
蹴りが窃野の右手首にクリーンヒットし、刀が飛ぶ。すぐにそれを掴むとイレイザーの横へと戻った。
相澤「よくやった」
エリカ「えへへ」
そして互いに銃を向ける均衡を破ったのは、天喰だった。彼は誰よりも前に飛び出すと、一瞬でタコ足を再現し3人を拘束する。
天喰「俺が相手します」
切島「でも先輩…」
天喰「俺なら一人で三人完封できる!」
エリカ「そうなの!?じゃあお願いします!」
切島「エリカちゃん!?」
エリカ「ビッグ3ができるって言うならきっとできるよ」
緑谷「…………」
敵を睨んでいた天喰は目を丸くさせた後、思わずふっと笑っていた。エリカは憧れているのだ。通形ミリオに。ビッグ3に。
デクはそれを感じていた。だから真剣にエリカをみていたのだ。
ファット「行くぞあの扉や」
天喰「皆さん!!ミリオを頼むよ!」
エリカ「……頼まれました!!!」
えいちゃんは納得してないけど、ファットが天喰先輩の……サンイーターの実力はこの場の誰よりも上だと言っている。私たちのビッグスリーを信じよう。そう呟き走り出した。
相澤「地下を動かす奴が何の動きも見せてこないのは変だ」
緑谷「そういえば…グネグネしません!」
相澤「何の障害もなく走ってるこのタイミングで邪魔をしてこないとなると…地下全体を把握し正確に動かせるわけではないのかもな」
「把握できる範囲は限定されていると?」
ロックロックの問いに相澤は表情を変えず、自分の考えを話し始めた。
相澤「あくまで予測です。奴は地下に入り込んで操ってる。同化した訳じゃなく、壁面内を動き回って見たり聞いたりしてるとしたら、邪魔をしようと操作するとき本体が近くにいる可能性がある。そこで目なり耳なり本体が覗くようなら…」
エリカ「イレイザーの出番ですね!」
相澤「まぁそう……」
その時だった。エリカの視界からイレイザーヘッドが消えた。
エリカ「イレイザー!!」
突然真横の壁が彼を攫おうとしたのだ。一瞬の間に相澤は突然横に開いた大穴に押し込まれそうになっていて……
相澤「(俺を狙って…!!やはり"見られる"ことを嫌がってー……)」
切島「イレイザー!!」
ファット「(こいつに良いようにされとったら環がつくってくれた時間無駄んなる。イレイザーおまえ消せこいつ!)」
相澤「すまない!」
ファット「気にすんな!!!」
ファットが先生を助けてくれて……代わりにコロコロと飛んで行った。……あれ、えいちゃんは?
エリカ「わわっ、また壁が来てる!!」
壁が!地面が!天井が!八斎會本部長の入中が壁中より行手を阻んでいる。ロックロックがその場をロックしたが、締めてないところからどんどん迫ってくる。
「まるで愚鈍な土竜だな」
いっちゃんが迫ってくる壁を蹴っても埒があかない。こうなったら私が怪力で……いや、瞬間移動で……
相澤「(本体を"見れ"れば止められる…!)」
エリカ「イレイザー!私がっ」
緑谷「開いた!?」
ブアッっと一気に壁が開いて襲ってくる。
相澤「デク!アイリス!」
To be continued......
2019.09.01
