インターン編
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エリカ「うぉりゃー!!」
40.スパークリングオレンジ
切島「うおおおー!!」
耳郎「インターン組動きがキレてる」
授業で何故か崖を登らされている私たち。えいちゃんもいっちゃんもやる気十分で一緒なんだと安心する。個性使うなと言われてしまって辛いけど頑張ろう!あの子の方がもっと辛い……!!
爆豪「外で何か掴みやがったんだ…!コラオイ何を掴んだ言え!!」
切島「わりー言えねー」
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エリカ「(強くならないと……指5本も試したいけど、どこ飛んでくかわからないし、相澤先生にでも相談して……)」
轟「(小桜……?)」
寮に戻るとみんなのいるソファーから遠ざかり、端にいる小桜が気になった。緑谷も昼食の時に様子が変だったがインターンの事は言えねぇみたいで、声をかけていいのかさえわからねえ。その時、爆豪が小桜の腕を引いていくのが見えた。
轟「(何を……)」
爆豪「オメー体調悪いだろ」
エリカ「うっ、大丈夫だよちょっと眠れなかっただけで……」
爆豪「ホットミルク持ってくっから部屋で待ってろ」
隠してたのにどうしてバレてしまったんだろう。
トントンとノックの音が聞こえたけど、体に力が入らなくて、力無く返事をした。あぁ、たぶん熱があるなこれ……気が抜けたらシンドー……
爆豪「オメー、いつからその体調だよ」
エリカ「あう……わかんないけど、授業は何も覚えてなくて……ひゃっ」
かっちゃんの掌が額に当たって、は?と珍しく困惑している声に大丈夫だよと告げる。
エリカ「どうしても、守りたい子がいるの……。私、会った事もないんだけど、放っておけなくって……っ」
爆豪「……」
エリカ「授業もインターンも休むわけにはいかない。だから……かっちゃんに頼ってもいい、かな?迷惑かけると思うけど……お願い」
爆豪「…………」
耳郎「あ!それスパークリングオレンジの!」
共有スペースに戻った俺はエリカの看病をすべく氷枕を用意する。すると知ったドリンクの名前が聞こえてピクリと反応した。
麗日「そうやねん。3本目やねんけど、うちのエリカ全然でぇへん」
爆豪「(うちの)……」
丸顔の言動は気に入らねぇが、"俺は"持ってる
峰田「オイラ30本飲んでも出なかった……どこにいるんだよ俺の小桜ー!!!」
麗日「く、悔しいいぃいい!!」
峰田「どこにいるんだよ俺の小桜ー!!」
上鳴「峰田はそれ言いたいだけじゃん」
どいつもこいつもエリカの話ばっかしやがって。あいつが頼ったのは俺なんだよ。お呼びじゃねぇわザコ
切島「それなら爆豪に言えよ、コイツトレカも……」
爆豪「ふざけんな切島ァ!」
上鳴「うわっ、氷飛んできた!」
麗日「爆豪くん!」
峰田「え、爆豪お前もしかしてカード集めて……?」
爆豪「あれは俺の好物なンだわふざけんな!!」
耳郎「うわぁ……無理ある」
轟「カードってなんだ?」
知らねぇとか論外。全員お呼びじゃねぇんだよ。それにしても気付いて呼び出して正解だったな。お願いを聞いちまったら、いくら興味無さそうな半分野郎でも惚れる可能性は充分あンからな。それくらいあのお願いには威力があった。ったく……あんな人の心掴む技いつの間に覚えたんだよ。マジで誰にも気付かされねぇようにしねーと。部屋に鍵閉めさせてそンで……
轟「小桜は大丈夫か?」
爆豪「……は」
何?こいつ気付いて……?
轟「具合悪いんだってな。俺の氷いるか?」
爆豪「いらねえわクソが!!」
早く戻ってエリカを……スゲェ不安そうにしてたからな。俺が安心させて……そういや飯食ってたか?あとで耳に聞いて……
爆豪「は、」
エリカ「くぅ……」
寝てんのかよ!まぁあの熱だ。しゃーないけど……
爆豪「(制服で寝ンなよ!捲れてんだわ色々と!!)」
へそ見えてるし、どんな上げ膳据え膳だよ……
これマジで俺以外はアウトだろ
エリカ「ん、」
爆豪「っ!!?(寝返…!?)」
ヒラヒラと揺れるスカートの隙間から覗く足に頭を抱える。制服シワになるから脱がせてぇし、腕押さえとかねぇとまたあン時みたいに個性の制御効かなくてどこに飛んでくかわかんねえ。
爆豪「(腕押さえて……服を……)」
エリカ「んん……」
やっべ……心臓の音と動悸でクラクラする
口もうっすら開いてまるで誘っているみてぇだ。
ごくりと自分の喉が鳴ったのがわかった。
No. 1になってエリカを迎えにいく
ずっとそう思っとった。
それが今は同じ学校にいてこんなに近く、無防備な姿で目の前にいて……一体誰が我慢なんてできるかよ。
爆豪「エリカ……」
エリカ「かぜ、移っちゃうよ……?」
爆豪「っ!!?」
その場で硬直する俺と反対に不思議そうに見つめるエリカとの温度差がすごい。上がった心拍数を落ち着かせようと息を吐き腕を離した。
爆豪「っとに世話が焼けんな。脱げ」
エリカ「え…!?脱ぐ、の……?」
爆豪「何想像しとんだ。洗濯すんだよ早よしろ」
エリカ「う、うん……」
さっきまで俺が想像しとった事は置いておき、プチプチとボタンを外す音が聞こえて……は?今外し……
爆豪「ここで脱いでんじゃねーわ!!!痴女かよ!!!」
エリカ「かっちゃん、耳痛いよ……」
じゃあ後ろ向いてて、か細い声に着崩れの音が響くと沸々と湧き上がる何か
爆豪「(微塵も男として見てねぇな……俺はこんなに……!)」
エリカ「かっちゃん……?」
かっちゃんが、変だ。
眠っている私の腕を抑えていたのは、きっと前科があったからだ。けれど、今は顔を真っ赤にプルプルしていて……
爆豪「俺はっ、オメーの事……!!」
エリカ「え………?」
な、何だろう?もう着ていないけど制服を来たまま眠っていたから?鍵をかけてなかったから…?
授業中上の空でエリちゃんの事を考えていたから……?心当たりがありすぎる。
爆豪「す……!す……っ」
エリカ「す?」
爆豪「隙見せすぎなンだよ!!」
エリカ「ごめん」
全部だった。
ハァハァハァと息を切らしてるかっちゃんが目を吊り上げて怒っている。どうしよう、あ、そうだ!この前の……なんだっけ?どーぱみん?早く……
エリカ「かっちゃん、怒らないで?ごめんね?」
爆豪「っ!!!」
ぎゅっと抱きしめるとかっちゃんはピキピキと硬直していき……あれ、前こんなだっけな?私が抱きしめたらかっちゃんも腕を回してくれて心地よかったのに、今日はしてくれな…………っ、わ、わわっ……!?
エリカ「(私、制服脱いでた……!?)」
ど、どうしよと焦ってもキャミソールと下は幸いスカート履いてるけど状況は何も変わらない。
とりあえず布団に……布団に潜って隠れ……えいっ!
『シュッ』
爆豪「っは……!?」
エリカ「!?」
とりあえずベッドに瞬間移動をしたのがまずかった。かっちゃんとくっついていたんだから、そうなる事も想定しないといけなかったのに。都合よく布団の間に入ったのは、ストラップが布団の間に入っていたからであって……この覆い被さった状況……それでもかっちゃんは瞬時に腕で体を支えてて流石だ。潰れたらかっちゃんが上から落ちてくるよね。心臓がどくどくとうるさい。
爆豪「…………」
エリカ「あ、あの……違、これは……」
ギラギラと緋色の瞳が揺れていて、腕も限界なんだろう。
エリカ「い、いいよ?」
爆豪「……は?」
エリカ「私が支え……っひゃ!?」
首筋に息がかかって体が跳ねる。かっちゃんの体重が乗っかって少し重たいけど、腕とか足で分散されて心地いいくらいだ。どうしよう、これ……
エリカ「かっちゃん、移っちゃ…っ!?」
チュゥと首に痛みが走る。羞恥心と熱と心地良い体温で頭が回らない。お腹に差し込まれた手が臍の周りを回って、足の間には太ももが割って入って力が入らない。やがて満足そうに顔を上げるかっちゃんがぼんやりと見えて、そこで意識を手放した
爆豪「(っっっぶねぇ!!!!)」
部屋を出て壁にもたれかかった俺は頭を抱えていた。"いいよ?"って何だよ!!危うく手が出るとこだったわ!!マジでふざけんな!俺は
麗日「爆豪くん?」
共有スペースに着くと不思議そうに近寄ってくる丸顔から目を背けた。
麗日「エリカの様子が気になって部屋に行こうと思ってたんやけど……」
爆豪「やめとけ。眠った」
麗日「え……?なんで知って、」
夕食時にエリカがいないと騒ぎ出したクラスメイト。仕事かな?と言う声にそう勘違いしとけやと思ったが、それは違うと思うと耳が言う。
耳郎「今度仕事でテレビに出るかもって言ってた」
爆豪「…………」
普段から色々と溜め込み過ぎなんだよエリカチャンはよぉ…テレビって何だよCMじゃねぇんか?
峰田「どんどん有名になっちまうなー!」
瀬呂「まぁ普通の男には手は出せないって事だよ」
爆豪「(普通の男……)」
無視を決め込んで、淡々と自分からの食事を済ませる。これ食ったらエリカに食事を持っていって……ってこのカツ丼は食えねぇよな。粥だったら食えるか?熱高かったな……ちゃんと測って薬も飲ませて……
麗日「な、なんで爆豪くんがここにおるん?」
エリカの部屋の前で鉢合わせた丸顔は驚愕といった表情だ。ここは女子棟だから仕方ねぇが……エリカにとって体調不良の事が広まるのは好ましくないだろう。
麗日「盗聴器とか、なんか仕掛けてないよな?」
爆豪「…………」
麗日「ちゃうで?さっきもう眠ったとか言ってたし、部屋覗いてるみたいやなって」
爆豪「頼まれたから来てるだけだわ。退け」
麗日「あっ」
バタンと扉を閉めてエリカの体を支えるとさっきよりも熱い。
爆豪「(38.6度……)口開けろ」
エリカ「んう……」
普段なら自分で食べると豪語していただろう。小さい口に粥を運ぶとゆっくりと食べている。水飲ませて薬も……
爆豪「エリカ、水」
エリカ「……」
体に力が入ってねぇ。このままコップで与えると溢れンな。……仕方ねえ
爆豪「そのまま口開けてろよ」
エリカ「っ、ん……んぐっ、」
爆豪「口の中もあちぃな……」
エリカ「だ、め……移っちゃ」
爆豪「目覚めたか。次、薬」
エリカ「じ、自分で飲め……っひう、」
舌で薬を喉まで押し込むと喉が鳴って飲み込んだのがわかった。苦しいのかトントンと胸を叩くがそれすらも弱え
爆豪「最後、水」
エリカ「かっちゃ……」
エリカの視線を遮って口を寄せる
体も全部柔らか過ぎンだろ……
爆豪「っ、」
あとは体拭いて寝かしてやりてぇが……さすがに見てしまったらさすがの俺も我慢ができねえ。
かと言って丸顔はアウト。さっきの盗聴器の話もそうだが、首のアレを見られたら何を言われるかわからねえ。ポニーテールと蛙もアウト。ここは……
爆豪「耳」
耳郎「耳郎!」
あれは女でも見境なくダメだ。
けれど耳は赤面してそれどころじゃないとみた。
爆豪「頼みてぇ事がある」
耳郎「色気の暴力……」
拭き終わった耳が顔を真っ赤にして出てきた。
俺の鋼のメンタルはオールマイトにも負けないと思うわ。
耳郎「エリカが具合悪かったのウチ知らなかった。爆豪は気付いてたんだね。さすが幼馴染」
ただの幼馴染なら口移しで水飲ませたりしねぇわ。まぁエリカは覚えちゃいねーだろし、あれはノーカン……
エリカ「かっちゃん、昨日はありがとう」
……ほら、気にしてすらいねぇ
爆豪「熱は?」
エリカ「37.4だからギリギリセーフ?」
風呂に入ったのかいい匂いが充満していて、昨日の事を思い出しクラクラする。それを隠すように視線を逸らした。
爆豪「学校行くんか?」
エリカ「うん。あ、あのね、学校かっちゃんと一緒に行きたい……」
まだ微熱あるから甘えてやがる。
爆豪「わかった」
エリカ「それでね、あの……」
爆豪「?」
エリカ「かっちゃんが病気になったら、私が看病するからね!」
爆豪「なんねーわ」
エリカ「わ、わからないよ、だって昨日……」
爆豪「………」
エリカ「な……なんでもない」
覚えてんのか?いや、まさか……
スッゲー顔赤いけど、でもこいつ熱あるし
熱治っても顔赤かったら……?俺はカウントしてねーけど、昨日したキスを意識して…………
爆豪「今すぐ轟に氷漬けにされろや」
エリカ「体育祭の瀬呂くんみたいに!?」
俺以外にもそうするのか、今の俺には怖くて聞けねぇわ。次の日にはだいぶマシになったようで、エリカは俺を頼る事はなくなった。
To be continued......
2025.06.11
