林間合宿編
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32.個性を伸ばせ!
翌日、合宿二日目 AM5:30
エリカ「おっはよー!」
麗日「……元気やねぇ」
エリカ「だってクーラーついてるし、ご飯美味しいし最高」
耳郎「そういやクーラー止めてたんだっけ?よくやるよねー…」
エリカ「響香起きて!」
そういえば、かっちゃん昔の事覚えてたんだなー
昔はいつも後ろをついて行って……
相澤「お早う諸君。本日から本格的に強化合宿を始める。今合宿の目的は全員の強化及びそれによる"仮免"の取得」
エリカ「カリメロ…?」
上鳴「ぶはっ」
耳郎「エリカ……!」
プルプルしてるいっちゃんが小声で仮免と教えてくれた。かりめん……仮免!!
相澤「というわけで爆豪、こいつを投げてみろ」
爆豪「これ…体力テストの…」
相澤「前回の…入学直後の記録は705.2m…どんだけ伸びてるかな」
あれから3ヶ月。
色々あった中で私たちはどれだけ強く……
相澤「709.6m」
爆豪「!!?」
エリカ「……あれ?」
なってない……!?
相澤「確かに君らは成長している。だがそれはあくまでも精神面や技術面あとは多少の体力的な成長がメインで"個性"そのものは今見た通りでそこまで成長していない。だからーー」
エリカ「…………」
相澤「今日から君らの"個性"を伸ばす。死ぬ程キツイがくれぐれも…死なないように」
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エリカ「先生……」
"個性を伸ばす"そう言われて手渡されたもの……
エリカ「なんで私だけ勉強!?日本地図!!?」
相澤「お前の個性、有効に使えばかなり便利だが、勿体ない事に方向音痴でイマイチ使いモンにならん」
うわっ、めっちゃdisられてるー…
相澤「ただ暗記力はいい。風景を思い浮かべて飛ぶのは器用だ。だから、知らない場所でも距離だけで飛べるようにしろ。頭を使え。あと寝るな」
エリカ「それは……(めちゃくちゃだーー!!!)」
ほら、と渡された用紙にはこの合宿所の地図が書かれていて……
相澤「この場所に正確に飛べ。できたらマークして提出。空いてる時間に地図覚えろ。」
空いてる時間とは!?
幸い指は3本で済みそうだし……よし、やるぞ!!
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相澤「おい小桜寝るな。あと砂藤のケーキ食うな」
エリカ「むにゃ……」
いつの間にか砂藤と八百万の間に入り、ケーキとチョコを交互に食べながら幸せそうに眠るエリカを呆れてみる。そこへヒラリと何か落ちてきてすくい取った。
相澤「(合宿所に設置した30箇所の目印、全部回ったのか……)」
細かく×印が書かれておりそれを確認する。どうやら指3本、100m先へは正確に移動する事ができるようだ。
エリカ「私も……ヒーローに……」
相澤「(10分だけ寝かしてやるか)」
砂藤「寝ながら口動いてるぜ。スゲー」
八百万「(エリカ、移動の速度も上がってましたわ……私も頑張らないと)」
相澤「(後はどこまで移動できるか、だが……)小桜が起きたら俺のところへ来るように伝えとけ」
八百万「わかりました」
砂藤「半分は起きてるよな」
それからエリカは昼食だとモモに揺すられて何とか目を開けた。
相澤「上限がない、だと!?」
昼食後、エリカを合宿所内へ呼び出し、どの距離まで飛べるのか確認をしたが、それが予想を上回る答えだった。
エリカ「と言うより、自分でもよくわからないんです。関西からこっちへ飛んだ時は……」
相澤「待て。関西から!?それいつの話だ」
エリカ「入学前ですけど……しかも無意識なので自分でもよくわかりません」
相澤「…………」
予想外の距離に唖然とする。
ゆくゆくは隣の県まで飛べたら……と思い日本地図を渡していたが、予想の範疇を超える距離に言葉が出ない。
相澤「そのことを知ってるのは?」
エリカ「かっ…、爆豪くんと緑谷くんです」
相澤「この事は他言無用で頼む」
エリカ「…はい??」
相澤「(人も一緒に瞬間移動できるところからすると、かなり貴重な個性だ)」
「さァ昨日言ったね『世話焼くのは今日だけ』って!!」
「己で食う飯くらい己でつくれ!!カレー!!」
エリカ「マジか!」
「アハハハハ全員全身ブッチブチ!!だからって雑なネコマンマは作っちゃダメね!」
飯田「確かに…災害時など避難先で消耗した人々の腹と心を満たすのも救助の一環……」
それなら私は救助できないやと声を大にして言いたいけどやめた。だって……
飯田「さすが雄英無駄がない!!世界一旨いカレーを作ろう皆!!」
世界一の邪魔をしたらいけないのだ。
相澤「(飯田便利)」
幸い私たちはご飯、火担当だし乗り切れる……
瀬呂「爆豪、爆発で火ィつけれね?」
爆豪「つけれるわクソが!」
思いっきり爆破して、一瞬で消えた。
エリカ「薪入れるね」
芦戸「轟ー!こっちも火ィちょーだい」
わぁ、轟くん器用に火をつけてくれた。
「「「いただきまーす!」」」
切島「店とかで出したら微妙かもしれねーけど、この状況も相まってうめーーー!!」
芦戸「ヤオモモがっつくねー!」
八百万「私の個性は脂質を様々な原子に変換して創造するので、沢山蓄える程沢山出せるのです」
瀬呂「うんこみてえ」
耳郎「謝れ!」
エリカ「あれ、いっちゃん…?」
スタスタとみんなの輪から離れていくいっちゃんが気になって目で追った。
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エリカ「いっちゃん!どこか行ってたの?」
後片付けの時に聞いてみたら、小さな男の子がとても気になっているらしい。
緑谷「個性ありきの超人社会そのものを嫌ってて……」
エリカ「…………」
緑谷「僕は何もその子の為になるような事言えなくてさ」
エリカ「そっか」
麗日「(デクくんとエリカ、何話しとるんやろ……)」
飯田「麗日くん?」
麗日「はっ!」
エリカさんに聞かれてつい話したけど、こんな事聞かされても困るよな……うわ、かっちゃんと目があった!
爆豪「(デクと……)」
切島「気になる?」
爆豪「ならねえわクソが!」
睨んでるーーー!!!
緑谷「あ、ごごめんこんな話……」
エリカ「いいんじゃないかな」
緑谷「……え?」
エリカ「何も話さなくっても。だってね、無個性だからってヒーローになれないわけじゃないし……」
緑谷「……え?」
有名なヒーローは個性を発揮している。僕だって無個性だと知って、辛くて……諦められなかったけど、それを口にするとからかわれ、ありえないと言われる。だから、無個性でもヒーローになれるかどうかの葛藤はあった。あの人に背中を押してもらうまでは。僕にとって、エリカさんの言葉は衝撃で……
エリカ「だって、あの時のかっちゃんはまだ個性が発現してなかったけど、誰よりもヒーローだった」
エリカさんは見惚れるくらい笑顔でヒーローと言っている。でもその笑顔は当然僕に向けられてるわけじゃなくて、大事な……
緑谷「エリカさんのヒーローは、かっちゃんなんだね」
エリカ「うん!きっと、こたろーくんにもそう思える人に出会ったら思うんじゃないかな?今は言葉、いらなかったかもね」
洸汰くんだけどね
緑谷「そうだね!ありが…」
爆豪「…………」
緑谷「うわぁ!?」
目が釣り上がって……
洗ったお皿が掌でぷるぷるしてる…!!
エリカ「眉間に皺が……」
爆豪「!?」
エリカ「わぁ、おでこ汚れちゃったね、ごめん」
固まっているかっちゃんと申し訳なさそうにおでこを拭いてるエリカさんは背伸びをしていて……この2人、絵になるなぁ……ってかエリカさんの服装、目のやり場に困る……
爆豪「薄着でウロウロするなっつったろうが。俺が渡したシャツどこやった?」
エリカ「カレー食べたら暑くなっちゃって……脱いじゃった!」
爆豪「脱ぐなや」
ブカブカだなと思ってたシャツはかっちゃんのだったのか。
耳郎「エリカがドクロのTシャツ着てるから変だと思ったー」
爆豪「変じゃねえだろ!耳!」
耳郎「(耳……)」
エリカ「あれ、芦戸ちゃんはー?」
麗日「補習行ったよー」
女子部屋に戻ってきて、みんなで温泉行って帰ってきた。今部屋にいるのはお茶子と2人だ。
エリカ「お茶子、最近何か悩んでる?気のせい?」
麗日「……っ」
……あ、何かあったな。
エリカ「話したくなったらでいい…」
麗日「デクくんみてると胸がざわざわするんよ」
エリカ「……そっか…」
麗日「青山くんに、デクくんの事好きなん?って聞かれてそれから……」
エリカ「そっか……いっちゃん見るたびその言葉が浮かぶんや」
麗日「そう!……エリカはそんな事ある?」
エリカ「ないね!あっ、でも……昔の言葉、浮かんだりする事はある」
麗日「そうなん?あー……デクくん、絶対変に思ってるやろなー」
エリカ「いっちゃんはそういうの鈍そう。だから気にしてないと思うけど……」
耳郎「なーに話してるの?」
麗日「ぎゃ!」
葉隠「みんなでトランプしよー!」
八百万「トランプですか!?」
モモ嬉しそうー!
エリカ「神経衰弱なら得意!」
耳郎「今頭使うのは勘弁」
葉隠「じゃあババ抜きは?」
蛙吹「いいわね。やりましょう」
私達は……
エリカ「ひいっ!ババキタ」
麗日「それ言ったらあかんやつやろ」
エリカ「はっ…!」
私達の他に合宿所に潜んでいる事など
葉隠「エリカちゃん顔に出すぎー!」
エリカ「ぐぬぬっ」
知るよしもなかった……
「疼く…疼くぞ……早く行こうぜ…!」
「まだ尚早。それに派手なことはしなくていいって言ってなかった?」
「それにしても雄英の可愛い女の子のファン誑かしたのは失敗だったね。大したニュースになってなかったし」
「雄英の管理体制が強いんだよ」
「エリカちゃん、可愛かったです。お友達になりたいです。」
「その件はもういいだろ。それより……」
「虚ろに塗れた英雄たちが地に堕ちるその輝かしい未来のためのな」
To be continued......
2019.02.09
