6.憂い
夢小説設定
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拓斗「ほら、ここが新しく出来たホテルルッチリゾートのデザートバイキングだ!」
ナオ「……さすがに店内にSPは入って来んか」
シーンとした店内にナオの溜息が響く。バイキングと言えどお客はナオと拓斗だけ。店内の雰囲気に気まずそうに下を向くナオは授業の延長みたいとぼやいた。
拓斗「なんだよ、小さい時こういう店でお腹いっぱい食べたいって言ってたじゃないか」
ナオ「……(拓斗の中のウチは5歳くらいで止まってるな)……とりあえず喉乾いた。」
「かしこまりました。すぐお持ちいたします」
ナオ「(バイキングなのに取りに行かなくてもいいっていう……)で、立海の情報って?」
拓斗「あぁ、丸井ブン太の件だけど……彼女の友達がブログをやっていて、おそらく……」
ナオ「……デマじゃないんか」
拓斗「あぁ、本当だろうな」
ナオ「そっ、か。」
拓斗「ここのケーキ美味いだろ!」
ナオ「……まぁ不味くはない、かな」
拓斗「いつの間に舌までお嬢様になったんだよ」
ナオ「…………」
宍戸と食べたのは全然高級な物ではなかったけれど、この10倍は美味しかったなぁと目を伏せるナオ。
節々に思い出が溢れてくると、何とか耐えてケーキを口へと運んだ。
ナオ「拓斗こそ、よくこんな店に入ろうと思ったね。」
拓斗「な、成金バカにしてんのかっ」
ナオ「……(成金……まぁウチも似たようなもんか……)」
拓斗「真っ先に来たかったんだよ。ナオと、ここに……」
ナオ「…………」
拓斗「つまんなかったら帰ってもいいけどよ……聞かせろよ。氷帝学園で過ごした日々を」