21.余韻
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それぞれ別の部屋に案内された3人。
マユミ「みんな頑張ってたな……優勝…」
マユミは頬杖を付き、窓から星を眺めていた。
マユミ「…よしっ!」
窓から離れ、机に向かうマユミ。
大きな鞄からユニホームを掻い潜って、取り出したのは運動生理学の教科書。
マユミ「………。」
静かにマユミはその教科書を覚え始めた。
『コンコン…』
マユミ「………。」
『マユミちゃん…ちょっとええか?』
マユミ「え?」
ボキッと芯が折れ、マユミの手が止まった。
忍足「ああ、堪忍な。勉強しとったんか」
マユミ「い、いいの!どうしたの?」
サッと教科書をとじ、その拍子に消しゴムが床に転がった。
忍足「一言、お礼が言いたかったんや。」
そんなマユミに微笑み、消しゴムを拾う忍足。
マユミ「お礼…?」
忍足「今日勝てたんは、お嬢さんのおかげや。ありがとうなマユミちゃん。」
マユミ「侑士くん…」
忍足「俺、もっと上へ行けそうな気がするわ」
マユミ「…いけるよ!マユミが…」
言いかけて恥ずかしくなったのか、マユミは視線を落とした。
忍足「お嬢さんは……可愛いな」
マユミ「え!」
かぁぁっと赤くなるマユミの頬。
忍足の大きな手が、そっとマユミの頭を包み込んだ。
忍足「無理しなや?おやすみ」
マユミ「お……おやすみなさい…」
エリカ「はー!夜風が気持ちいい」
「冷えるぜ?ったくエリカは抜け出すのが得意だな」
エリカ「景吾くん……どうしたの?」
跡部「また迷子になってるんじゃねぇかってな」
エリカ「迷子になんてならないわ!」
もう!と頬を膨らますエリカに跡部は真剣な表情へと変わった。
跡部「エリカ、今日幸村の手術に行ってたのか?」
エリカ「あ…うん。間に合わなかったけどね」
跡部「もう心配はいらねぇそうだ。……良かったな」
エリカ「うん。……ねぇ、今度一緒にお見舞いに行かない?」
エリカの言葉に、跡部は驚いた表情をみせた。
エリカ「幸村くん、景吾くんが行ったら喜ぶと思うな!それに……」
跡部「それに…なんだ?」
屋敷に向かって歩き始めたエリカが、くるっと振り返った。
エリカ「宣戦布告!…今年は氷帝が優勝するんだーってね」
タタタと駆け出したエリカに、跡部はフッと笑みをこぼした。
跡部「エリカ」
エリカ「え…?」
跡部「…いや、何でもねぇ。早く寝ろよ」
エリカ「うん。カズエちゃんの取り調べが終わったら寝るよ」
跡部「あいつ、立海に行ってから楽しそうだな。エリカは……」
『ガバッ』
エリカ「景吾く…」
跡部「俺様といる方が楽しいだろ?」
ギュッと後ろから締め付ける跡部の腕
エリカ「そうね。立海の人達のテニスは、何だか勝ちに執着しすぎてて苦しくって…」
跡部「アーン?そういう事じゃね…『スルッ』おい!」
腕の力が抜けたと同時に、エリカは跡部の腕から抜け出した。
エリカ「…景吾くんといるの、楽しいよ?」
『タタタタタ……』
跡部「ったく…」