文化祭編
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切島「お、爆豪、エリカちゃんと何話し……」
爆豪「うっせぇ!」
57.後夜祭①
切島「え……マジでどうした……?」
上鳴「エリカちゃんスッゲー可愛かったのに?」
爆豪「可愛くねンだよあいつだけは……!!」
瀬呂「なんかこれヤバイやつだって……緑谷逃げた方がいいんじゃね?」
緑谷「ぼ、僕!?」
クラスが爆豪の不機嫌オーラを浴び、爆豪への影響を一番受けている緑谷の心臓がヒヤリとする。
生唾を飲んで見守る中、お花ありがとうと轟に礼を言うエリカに注目が集まった。
麗日「何があった?」
轟「…………」
麗日「(轟くんは心なしか元気ない?)これ、クラス存続の危機ちゃうん……?」
上鳴「バンドもいい感じに終わったし、エリカちゃんも最高だったのに?」
耳郎「エリカ、ちょっといい?」
緑谷「僕もいいかな!エリカさん」
飯田「委員長として俺もいいか?」
エリカ「いいよ?」
エリカの周りに集まる3人
切島「おい爆豪どうした?」
上鳴「顔ヤベエよ?」
爆豪「登山なんて……誘ってねえわ…」
上鳴「え?登山?行きたいの?いいよ!今度の休みに」
爆豪「行かねつってんだろ!!」
上鳴「ぎゃー!!」
耳郎「(何やってんの上鳴……)えっと、クレープ食べた後、一緒にさ教室で話してたんだよね?」
緑谷「かっちゃんと何か話した!?」
耳郎を押しのけてグイッと食い気味に乗り出した。いつも当たり散らされている緑谷は胃が痛いどころではない。
エリカ「かっちゃんに登山に付き合えって言われて……」
耳郎「(登山……?デートの誘い……?)」
緑谷「こ、断ったの!?」
自尊心が高いかっちゃんだ。恐らく初めて人を誘うという行為をしたのに断れでもしたら……!!
エリカ「ううん、行くって言ったよ?」
飯田「そうか!仲良しだな!君たちは」
耳郎「問題なくない?」
緑谷「……ないね」
おかしいな、エリカが原因だと思ったのは目論見が外れたかと思ったが……
「行かねつってんだろ!!」
緑谷「……ん?(行かない…?)」
飯田「しかし登山に誘うとは意外だったな!小桜くんは登山が好きなのか?」
エリカ「全然やったことない」
緑谷「(んんん…!?)」
あのかっちゃんがリサーチもなしにいきなりエリカさんを登山に誘うだろうか……
デートだったらまず相手の行きたいところに連れて行くよな?いや、デートなんてしたことないけど
耳郎「緑谷?」
今だって黒いオーラを放ちながらもチラチラとこちらの様子を伺って威嚇してるかっちゃんだ。
きっとエリカさんの事で頭いっぱいに違いない。
エリカ「わぁ、いっちゃんのブツブツだぁ」
うん、かっちゃんの様子からしてエリカさんが原因に違いない。考えられるのはエリカさんが何か別のことと勘違いしてるか……
付き合うって言ったよな……ん?
付き合う!!?
緑谷「ひとつ、いいかな?」
エリカ「うん!」
緑谷「かっちゃん、登山って言った……?」
これがダメなら諦めよう。僕にはわからない……
エリカ「言ってないかな?」
緑谷「言ってないのぉぉお!!?」
飯田「どうした緑谷くん!?顔が凄いことになってるぞ!」
エリカ「ほんとだー!」
耳郎「え、エリカ……嘘だよね?」
エリカ「嘘じゃないよ?」
緑谷「嘘だと言って!!?」
エリカ「何故!?」
つまりはアレだ……告白だ……!!!
あのかっちゃんがエベレストから飛び降りる勢いで告白をしたのにも関わらず、エリカさんは何故か登山だと勘違いしたんだ……!!
そりゃあのドス黒いオーラも納得だ。
切島くんは気付いたようでマジかと言いながらかっちゃんの背中をバシバシと叩いている。
何という光景だ
麗日「う、ウチ受け入れられへんよこれは…」
飯田「よくわからんが、爆豪くんの心理状態では授業や補講に支障をきたすのではないか?」
爆豪「なんっ…」
エリカ「かっちゃんは……」
緑谷「エリカさん…?」
エリカ「かっちゃんはそんな事で集中力を切らしたりしないよ!だってNo. 1ヒーローになるんだもん」
ね、かっちゃんと向けられた笑顔をみて頬を染めたのは僕だけじゃない筈だ。
上鳴「クソ羨ましい」
切島「こりゃ惚れるわ……」
飯田「No. 1ヒーローになるのは俺だ」
耳郎「飯田空気読めー」
こうして爆弾は無事に処理された。
本人によって。
"個性の詳細を知りたい"そう出久に言われて体育館γへ向かうところである。
緑谷「……なるほど。相澤先生がその可能性を示唆してやってみた所……うん凄いなんてものじゃないね。その個性も指が関係してるんだよね?瞬間移動もそうだし、何というか」
「エリカチャン」
エリカ「え?」
輝度の高い黄土色の髪、それに合わせたジャケット。黒のインナーと手袋。ゴーグルは薄く水色がかっている。
ホークス「よっ」
親しげに手を挙げたホークスに思わずぽかんと口を開けた。
緑谷「ウイングヒーロー、ホークス……!?どうしてここに!?」
驚く出久をよそにホークスは人のいい笑みを浮かべてエリカの真ん前に立つ
ホークス「人を飛ばせるようになったらしいね、エリカチャン」
エリカ「ホークスがなんでここに……っていうかなんで知って……?」
ホークス「ほら、俺耳聡いから。というわけで、空中散歩のお誘いなんだけど」
エリカ「……?」
緑谷「ホークスと!?空中散歩!?」
慌てる出久にクスリと笑い、エリカに近づくとがぐいっとホークスに引き寄せられ、羽がバサァッと広がる。そして……
エリカ「わっ」
気づけば足が地面から離れていた。
爆豪「は?今何つった?」
轟「俺と水族館行かないかって」
爆豪「……」
轟「ほんとは小桜を誘えって貰ったんだが、昨日のアレ見てると誘うのはなんか違ぇし……お前と話できるし」
爆豪「俺を誘うのも違ぇわ!!エリカ誘えや」
轟「失恋したと思ったんだが……なんであの流れで付き合ってねぇんだ?納得できねぇ。寮で話せねぇだろ。だから……」
爆豪「(それはこっちが聞きてぇよマジで)」
緑谷「かっちゃん!!怒らないで聞いて欲しいんだけどっ」
轟「ほら、話せねーだろ」
爆豪「いやだから話す必要……」
緑谷「ん?2人なんでここに……チケット?」
爆豪「いいから話せや!!オメーもエリカの事だろ!?」
緑谷「そ、そうなんだ(お前も?今はいいか)エリカさんがホークスに捕まって……空に……」
爆豪「はぁ!?
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