文化祭編
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芦戸「エリカ凄い!また強くなった!?」
56.A組にて
葉隠「綺麗だし可愛いし!強いし!羨ましいー!!」
エリカ「ありがとう」
ミスコンを終えてエリカの元に集まるクラスメイト達。
壊理「エリカさん、すごかったです!とてもきれいだったし、花びらとんできた」
エリカ「ありがとうチビエリちゃん!見えたから上手く飛ばせて良かった」
身長に合わせて屈むエリカは壊理の頭を撫でる。するとフワッと温かい空気が流れた。
蛙吹「和むわねあの2人」
葉隠「可愛い×可愛いは無限大!」
耳郎「エリカ、クレープ食べに行くんでしょ」
エリカ「行くっ!!」
爆豪「エリカ」
エリカ「はい!」
爆豪「後で……話、あっから教室来い」
エリカ「わかった」
切島「(……爆豪?)」
この後、ひとしきり遊んだ後合流するんだけど……さっきのかっちゃんが真剣な表情だったのを思い出して緊張する。文化祭、どうだったかな……少しは認めてくれたかな……
エリカ「お待たせ」
爆豪「……ん」
1-Aの教室は誰もいなくて、座っていた勝己はエリカを視界に入れた後立ち上がった。
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轟「小桜知らねえか?」
切島「と、轟その花……」
轟「小桜に渡そうと思って……」
麗日「エリカなら教室に寄るって行ってたけど……」
切島「っあ、ちょっと……」
轟「教室か、わかった」
切島「待っ……」
麗日「どうしたん切島君……場所教えたんまずかった?」
切島「……爆豪、ミスコン終わってから覚悟決めた顔してたから」
麗日「覚悟……?エリカに何か話……」
切島「いや、わかんね……爆豪は何も言ってねぇし……単に労いの言葉だったかも」
麗日「呼び出す?労いの言葉を言う為に……」
切島「…………」
上鳴「2人とも青ざめてるけどどうしたの?文化祭楽しもうー?」
麗日「あかん、うち余計な事……!」
切島「言うな麗日……!何も悪くねぇよ俺らは!!」
耳郎「ねぇ、今花束持った轟いたけど……」
麗日「うわぁぁあああ!!」
耳郎「?」
エリカ「…………」
教室に来い、そう言われて文化祭をそこそこに向かう。話があるのかな?無ければこんな所に呼び出さないだろう。椅子に座るかっちゃんの姿に心臓の鼓動が早くなっていく。
"参った"
そう言い苦笑いを浮かべる勝己の表情は今まで見たことない
爆豪「ずっと今じゃねぇって思ってた」
エリカと離れてから俺は……雄英行って……一番強いヒーローになって、迎えに行くって決めてた。
再会した時はうんめーかもってちょっと浮かれた。近くで見てほしくて雄英来いと言ったけど、エリカまでヒーロー科受けるって聞いた時は驚いたし、俺が守るのになんでだよって思った。
小さい男だと思われたくなくて何も言わなかったが……それも含めて全部守ったるわと気合いが入った。
俺が1番に、そう思っていたけど半分野郎やデクの存在が大きくなるに連れて焦った。洗脳っつー個性の奴と仲良くなり始めてからは感情のコントロールができなくて噛みついた。
俺は仮免落ちて、デクにも上にいかれて……いよいよ言う資格なんかねぇって思ってた。
けど……オメーは特訓だと言われればホイホイ他の男に着いてくし、好意を抱かれてンのに警戒心もなく寝るし、守っていらないつーくせに怪我するし放っておけねンだよ……
"大好き"その言葉が俺の仕舞い込んでた感情を解き放った
爆豪「俺は……オメーが……」
『ガタッ』
轟「…………」
爆豪「……何しに来た」
足音が止まり、視線を向けると花束を持った轟が居て……
轟「花が散ったから、新しいのをと思って来たんだが……」
エリカ「あ……ありが」
轟「何してたんだ?」
壁に持たれてるエリカと、その目の前にいる俺。エリカは花を受け取り嬉しそうに眺め、鋭い視線は俺に向けられる。
轟「2人は……付き合ってるのか?」
爆豪「違え」
轟とはいずれ話さなきゃなと思っていた。
こいつはまっすぐにエリカへと向かっていってたからな。そう思い目の前へと歩いていく
爆豪「俺はあいつが好き。ガキの時からずっとあいつだけ」
轟「…………」
爆豪「どう思ってるのかは知らねぇけどな。あいつ鈍いし、ソーイウの考えてねぇだろうし」
エリカ「……?」
轟「俺は……(小桜の気持ちは……)」
当の本人は窓から文化祭みて聞いてねーし
みんな楽しそうで嬉しいとか思ってんだろうな
爆豪「(友達の好きなんざ、別に期待してねーからいいけど)」
エリカ「私ね、覚えてるよ。かっちゃんとした約束」
爆豪「…………は」
突然言い放った言葉は俺がずっとアイツはどうなんだろうな、覚えちゃいねーだろと不安に思っていた事だ。エリカも覚えてたのか?ガキの時からずっと……?
エリカ「あ、この花って……っ、かっちゃん?」
爆豪「どの約束?」
堪ンねぇわ、マジで。自分でも甘ったるい声が出てビビったけど後ろから抱きしめると甘い匂いがして、柔らかくて、エリカが女に生まれてきた事が嬉しくて仕方ねぇわ
エリカ「え……どの……?(抱……っ)」
あ、こいつ全部覚えてねぇな
爆豪「『かっちゃんはナンバーワンヒーローになってね』『オールマイトよりすごいヒーローになるの』『そしたらねわたしかっちゃんのおよめさんになって』『大きなお城に住みたい』」
エリカ「凄いよく覚えてた!」
爆豪「俺は……ずっと励みにしてたんだよ。他の奴の所行っとったらそいつ殺してたわ」
いつの間にか轟は居なくなっていて、腕の中のエリカは相変わらずでこのままずっと……
エリカ「あ、あのね私かっちゃんにお礼がしたいなって」
爆豪「礼……」
エリカ「何か私にしてほしいことないかな?」
キラキラとまるで目の中に星でも飼ってんのか?つーくらいに期待を膨らますエリカに、フイと顔をそむけた。
爆豪「(顔が近ぇんだわ!)」
「勝己ー、最近エリカちゃん来ないね?もしかして振られた?」
「振られてねえし何もねぇわ!」
「え……何もないってせっかく母さんチャンス作ったのに」
「頼んでねえ!!」
「アンタって案外ヘタレだね」
「クソババア…!!ヘタレじゃねえわ!」
決してババアに言われたからっつーわけじゃねえ。
エリカ「あ、わかった!私何か作ろうか?」
ババアも勘付いてやがるのに
エリカ「それとも登山?かっちゃんの部屋に登山の本あった!」
案外俺の事をみてるってのに
エリカ「ん~あとは……かっちゃん……?」
全く気が付いてねえのが
爆豪「(腹立ってきたわ!!!)」
エリカ「お?」
爆豪「俺が、付き合えつったら……オメーは付き合うんか」
エリカ「……(付き合……あ!)」
爆豪「……どうなんだよ」
エリカ「うん!付き合う!」
爆豪「っ!なら……」
エリカ「行こう!登山!」
登山じゃねぇわ
エリカ「私お弁当とか作って……ってあれ?どこ行くの?」
爆豪「帰んだよ!!着いてくんな!」
エリカ「え、帰……一緒に文化祭回らないの?」
爆豪「回らねえわ!!」
テメーは一生頭悩ましてろ!!
エリカ「そっか。じゃあ轟くん達と……あれ、いない」
爆豪「んで半分野郎と文化祭回ろーとしてんだよ……!?」
To be continued......
2024.07.25
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