文化祭編
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翌日、先生から文化祭があると発表されて学校っぽい行事に胸が躍る。雄英にはざまざまな科がありそれも楽しみなのだが、私達のクラスは何をやるんだろうとニヤケが止まらない。
相澤「小桜、補習中なんだが」
……まぁ補習中の私に決める権利はないんだけど。
52.準備している時が1番……
エリカ「はい!集中します」
明日も学校に来ないんだからしっかりしろと怒られた。それでも出し物何になったかなー?とわくわくが止まらない私は何回先生に睨まれたのだろう?補習が終わるといっちゃんが目をキラキラさせながら話しかけてきた。いっちゃんも文化祭が待ちきれなくてたまらないんだなぁ!
エリカ「文化祭何になったのかな!?私はねドッジボールだと」
緑谷「エリカさん明日ホークスと会うの!?」
エリカ「……へ?」
……あ、文化祭の事だと思っていた。
緑谷「ご、ごめん、常闇君にホークスの事聞いてるのを見ていて……あの、凄いね!」
彼がヒーローオタクなの、今の今まで忘れていた……
エリカ「うん。初めてお会いするんだよねぇ。仲良くなれればいいけど」
仲良く!?と興奮するいっちゃんは面白い。
エリカ「何か面白い事わかったら報告するね!」
緑谷「あ、ありがとう!!」
エリカ「明日チビエリちゃんに会うんだよね!いーなぁ、私も行きたかった」
緑谷「また様子伝えるよ!」
寮に着くともう真っ暗で……
芦戸「出し物は生演奏とダンスでパリピ空間の演出に決まりました!」
エリカ「楽しそう!!」
葉隠「だよね!」
誰が提案したのか聞いたら轟くんだと聞いて驚いた。そしてなんと補講でヒントを得たらしい。どういうこと……?
2人がカッコよくて女の子が群がってる、とか?
全然想像つかないけど、補講って何してるんだろう?気になるなぁ。
エリカ「(でも早く寝ないと明日に響く……)」
翌日、授業が終わりクラスメイトに行ってきますと別れを告げてスタジオに向う。補習があり付き添いができないと言う先生には大丈夫だと言ったけど緊張するなぁ……。
「ねぇねぇ、今日アイリスが来るんだって」
「雄英の子?最近CMで見るけど素人でしょ?私たちはプロでアイドルやってんのに……」
……うわ、お腹痛くなってきた。
「君がエリカちゃん?」
エリカ「……あ、おはようございます。小桜エリカです。ヒーロー名はアイリスです」
「ご丁寧にどうも。今日はよろしく」
エリカ「よろしくお願いします」
わー、ホークス、気さくで良い人そうだなぁ。
気付いたアイドルの2人はそそくさと行ってしまった。確かトゥインクルクルってアイドルグループだったっけ…?梅雨ちゃんが言ってたなぁ
ホークス「さっきの気にしないんだ?」
エリカ「お腹痛くなりましたけど、ホークスが話しかけてくれたので治りました!ありがとうございます」
ホークス「へぇ……さすが雄英で体育祭3位だけはあるね。ツクヨミ君も手こずるわけだ。」
体育祭観てたんだ……意外だな
ホークス「俺、君の速さには興味あるんだよね。だからこの仕事受けた。君はどうしてこの仕事を?アイドルの道を行くの?」
エリカ「いえ、私がなりたいのはあくまでヒーローですよ。テレビに出てるのはいずれお金がたくさんいるだろうなって思っているだけで」
ホークス「お金……」
エリカ「母には断られちゃいましたけど……」
ホークス「入院中だったよね」
エリカ「え、知って......!」
「「お2人お願いしまーす」」
エリカ「あ、はい!」
ホークス「お仕事終わったら連絡しておいで。いい病院教えてあげるよ」
エリカ「え……病院……?」
収録後、急いで寮に戻るとステキな歌声が響いていて、扉を開けて当人の響香に抱きついた。
エリカ「い、癒される……」
耳郎「おかえり。えーと、何かあった?」
エリカ「ううん、何でもないよ。私の為に歌ってくれたの?ありがとう」
耳郎「違うから!バンドのヴォーカル決めててそれで……」
よく見たら全員いる……あ!役割決めてたのか。かっちゃんまで参加してるや……珍しい
麗日「爆豪君、ドラムやって。」
エリカ「え?そうなの?」
葉隠「完璧なんだよ!凄く上手だった!」
エリカ「見たかったー!!」
八百万「耳郎さんが懸命にお願いしてましたものね」
耳郎「ウチ……頑張るよ」
エリカ「わ、私も何だか元気出てきた!瞬間移動で飛び回ろうかな!」
麗日「エリカもダンスチームに入る?」
エリカ「そうだね!ダンスは大好きだし……」
峰田「チッチッチ。小桜はダンスチームには入れないぜ」
エリカ「定員オーバー?そっか、話し合いに参加できなかったからね。私何でもするから!」
蛙吹「エリカちゃんを裏方にするのは何か違うと思うわ」
上鳴「この顔と体を前に出さなくてどうする」
耳郎「オイ」
峰田「もちろんオイラは考えて……内緒で……」
エリカ「内緒……?」
爆豪「……(何か企んでやがるな)」
轟「……?」
峰田「先生にも内緒でオイラ……
ミスコンに応募したぜー!この顔と体をさらけ出さずにどうするんだよ!!何でもするって言ったよな!?今すぐ体さらけだしてくれてもオイラは……!!」
ああ、峰田くん以外のお顔がヤバイ……
爆豪「体曝け出すだあ……?」
轟「小桜に何かしたら許さねえぞ」
上鳴「落ち着けツートップ!?」
この場は強い2人に任しておけば安心だ。
寝てしまう前に風呂に入らなきゃ……最後アイドルずに睨まれたけど、ホークス好きだったのかな?
エリカ「(すごい人気だな〜)」
お風呂の最中に爆発音が聞こえて慌ててお風呂から出る。揉めてるよね!?かっちゃんだよね!?
共有スペースに行くと峰田くんが尻餅をついて怯えている。一体何事……
爆豪「お前は知っとるんか?」
エリカ「かっちゃ……?」
耳郎「エリカ!?またそんな格好で…っ」
手に持ってたバスタオルを肩にかけてくれた
エリカ「ありがと響香」
耳郎「(ああ……すっごくいい匂いする)」
でも申し訳ないけど、自分の格好よりもかっちゃんが気になるわけで。かっちゃんは何もなかったら怒らない。何に怒ってるのか、私はいつもそれが知りたくて……
爆豪「他の連中が……A組の事どう思ってるか知ってっか?ミスコンにエントリー?相澤先生も俺らにその事を知らせなかった。必要ねぇと判断したんだ。それなのによォ……」
背中しか見えないけど震えているのがわかる。
どうしてそんなに怒って……
爆豪「エリカを晒して向けられる視線について考えた事あンのか?ああ!?」
峰田「ひぃ!?」
エリカ「え……」
私の……為?
エリカ「かっちゃん」
爆豪「ああ!?」
オメーはまたそんな格好を…!とプルプルしてるのはわかった。だって爆発音がね?言い訳は通用しないのはわかってるから言わない。
きっと誰かに何かを言われたのかな……雄英がいろいろ言われてる事に対する標的がかっちゃんにいく事もあっただろうし……
エリカ「かっちゃん、私ミスコンに出ます」
私にもそれ、分けてほしくて
うおー!っていう歓声と溜息をつく彼
エリカ「峰田くん、エントリーしてくれてありがとう」
峰田「オイラと結婚してください!!!」
上鳴「プロポーズしちゃったよ!?」
切島「(エリカちゃんの為に、だよな!?スゲー爆豪……)」
エリカ「16歳は結婚できないよ?」
耳郎「18なっても認めないからウチが!!!」
爆豪「エリカ」
エリカ「はい?……わわっ」
スポッっと上からTシャツを被せられて……
わぁめっちゃかっちゃんの匂いする……
爆豪「出ンならぜってェ1位とれや」
エリカ「う、うん!!」
轟「…………」
緑谷「エリカさん、おはよう!ちょっといいかな?」
エリカ「おはよう!うんいいよ。学校一緒に行こっか!」
緑谷「あああ、う、うん…うん!」
朝食後にいっちゃんに声を掛けられて、荷物をとって学校へと歩き出す。
昨日エリちゃんに会いに行ったいっちゃんは、元気そうだった事と文化祭に来る事になったと告げ、とても前向きな出来事に嬉しくなった。エリちゃんが遊びにきてくれるのかぁ!
緑谷「エリちゃん、エリカさんに会いたがっていた。聞きたいことがあるんだって」
エリカ「私も会いたい!先生に言って会いに行こうかな!」
緑谷「喜ぶと思うよ!」
わー!嬉しいな!エリちゃんが会いたいって思ってくれるなんて!
緑谷「サーが亡くなった事は伝えてないみたいなんだ」
エリカ「……そっか」
緑谷「今は酷だからって先生が」
エリカ「ずっと酷な世界で生きてきたんだもんね…………あ!そうだ」
緑谷「どうしたの?」
エリカ「明日チビエリちゃんに何かプレゼント持って行こうかな!先生に買い物付き合ってもらお」
緑谷「(エリカさんは明るいなぁ)」
明日は朝から文化祭の練習で、私は時間があるし外に出るのはもってこいだ。
緑谷「あ、そうだ、ホークスはどうだった?」
エリカ「瞬間移動の私より早くてとても視野が広くてビックリした!きっと顔も広いんだろうなーって」
……あ、いっちゃんの目キラキラしてる。
緑谷「そ、そっか……個性も強いし視野が広い……控えめに言って最高だね」
エリカ「うん最高……あ、轟くんおはよう」
轟君、エリカさんといる時表情が軟化するというか……
轟「一緒に学校来たのか」
緑谷「う、うん、その……どうしたの?何か悩み事……?」
轟「幼馴染ってスゲェなって思ってよ。昨日の爆豪といい今朝のお前といい、なんか上手く言えねぇけど自然に横にいる感じ」
緑谷「それって羨ましいって事……?でも僕はエリカさんの隣にいると緊張するし、いい匂いしてドギマギするし、あんまり持たない……」
轟「羨ましい……そうかな、いいなとは思ってる」
緑谷「え、轟君……?」
轟「どうやったらそうなれるのかが知りてえ」
昼休み
緑谷「(と、轟君、エリカさんに興味があるって事だよね!?いや、むしろわかる。彼女の魅力については痛いほどわかるよ。まず顔。そして余りある心!そうエリカさんは心が綺麗なんだよそれは例えようがないほどに……)エリカさんの近くにいたいっていうのは……どこまでの事を言ってるのカナ〜……なんて」
顔を真っ赤にした緑谷を不思議に思う。熱があんのか?なら別に大丈夫だぞと言えば、体調は悪くなくこういう話に疎いだけらしい。
轟「わかんねぇ。小桜といると個性使ってないのに
緑谷「そ、そっか」
轟「でも同時に苦しくなる時もあって、俺はその原因がわからねえ」
緑谷「苦しい……?」
轟「爆豪救出したその後、あいつ小桜の所にいて……」
緑谷「え……?かっちゃん病院に行ったの!?」
轟「それで2人が抱き合ってるの見て、心がザワザワしたんだ」
緑谷「かっちゃん凄いな……エリカさんに対しては昔から凄かったけどでも……うん、なんていうか……セコム……?」
轟「爆豪は……体調不良にも気付くし、さりげなくフォローするのが上手え」
緑谷「かっちゃんは……エリカさんに対してだけは他のみんなと違う、と思う」
轟「違う?」
緑谷「僕の口から言えるのはここまでだけど……(気持ちに気付いたらどうするんだろう轟君……)」
To be continued......
2024.06.24