仮免試験編
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「じゃアね」
緑谷「あ、はい」
麗日「…………」
44.救助訓練
上鳴「あ、はいじゃねえんだよこの色狂いが」
緑谷「だから違うってば!!」
麗日「(やだな…なんでこんなざわつくんだ)」
エリカ「(……お茶子?)」
麗日「(やだな…)……デ」
エリカ「デ?」
そう言えば……
「デクくんみてると胸がざわざわするんよ」
って言ってたなぁ……頭を撫でられてから私は暖かくなったけど、ざわざわって……なん
『ジリリリリ』
「「「!?」」」
『敵による大規模破壊が発生!規模は◯◯市全域。建物倒壊により傷病者多数!』
蛙吹「始まりね」
始まった……!今は全力で仮免を獲りに行こう!強くなる為にも!
エリカ「よっしゃー!やるぞー!」
『道路の損害が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!』
『ガゴッ』
『到着する迄の救助活動はその場にいるヒーロー達が指揮をとり行う。一人でも多くの命を救い出すこと!!!』
採点と言っていたけど、基準は何も明かされていない。
緑間「早速子どもが!!」
わからない以上……
エリカ「大丈夫!私に任せてっ」
とびっきりの笑顔で!!
エリカ「おじいさん、歩けますか?どこか痛いところは?」
「あああ、足が痛い……」
エリカ「わかりました。(意識はハッキリしてるけど、頭を打ったかもしれない……)私、おじいさん運ぶね!」
どこか安全な場所は……
「とりあえず道とヘリの離発着場をつくる!どいてろ!」
「救護所は控え室で!だいぶ広いぞ一時救出場を設定しよう」
エリカ「わぁー、救助は1人でできないや。頑張ろう!」
緑谷「大っ丈夫!!僕はこの子を救護所まで運ぶから皆先行ってて!!」
麗日「(私は何をしとるんだ)」
「君、彼のこと好きなの?」
「恋だ」
麗日「(この気持ちはしまっておこう。)」
「こっち重傷者です!誰か動かさずに……」
エリカ「私、やります!!」
『シュッ』
エリカ「誰か手当を!!」
「任せて!」
エリカ「人が……いっぱい」
ずらーっと並ぶ人々に胸が苦しくなる。
これが演出じゃなくって本番なら、私は迷わずに動けるだろうか。
緑谷「受けこたえはハッキリしてます!」
首をブンブンと振って次に向かう。
『BOOOOM』
なんだなんだ!?
『大規模破壊が発生!!敵が姿を現し追撃を開始!現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ、救助を続行して下さい』
この人数を……守る!?
エリカ「どうしよう……どうすれば……来た!!?」
「皆を避難させろ!奥へ!敵からできるだけ距離をおけ!」
緑谷「真堂…さん!?」
エリカ「ギャングオルカに1人で!?」
と言ってる間に地震が……
「温い」
ギャングオルカの"個性"シャチ
シャチっぽいことが陸上でもできる!
その内の一つ!超音波アタックで麻痺させる!
「この実力差で殿一人…?なめられたものだ…!」
エリカ「(戦う?どうする……?)」
『ガガガガガ』
エリカ「(氷!?)轟くん!」
「ふぅきィィイ飛べえええっつ」
轟「風…」
エリカ「夜嵐くん!」
この2人なら、ヴィランを抑えられるはず!!
エリカ「私は救助に行くね!重傷者の人、歩けない人は私運びまーーす!!」
大丈夫だよね……
夜嵐「何で炎だ!!熱で風が浮くんだよ!!」
轟「さっき氷結を防がれたからだ。おまえが合わせてきたんじゃねぇのか?俺の炎だって風で飛ばされた」
大丈夫だよね!?
「やばい突破されてるこっち来る!」
え!?わわっ、ヴィランきた!!
緑谷「(距離的に…僕が戦線つくらないとマズイ!)止め…」
真堂「どいてろ」
『バゴッ』
また地震!!?
真堂「足は止めたぞ奴らを行動不能にしろ!手分けして残りの傷病者を避難させるんだ!」
エリカ「すごい……」
重傷者は何とか避難できたし……
麗日「エリカ」
エリカ「お茶子!」
ここはお茶子に任せて私も…!
「このセメントガンで……」
エリカ「させません!」
「ぐわっ」
「どこから来た!?」
「この子瞬間移動の……ぐっ!?」
「ゾロゾロと…!!一斉掃射だ全員かためたれ!!」
「ぐあっ!!」
緑谷「蛙スっっ雨ちゃん!!いつの間にそこに!?」
蛙吹「カエルっぽさを磨いてようやく実践レベルに達したの"保護色"私の新技よ」
尾白「蛙吹!救助と捜索は!?」
蛙吹「だいたいね」
エリカ「よし!じゃあどんどん敵を倒そう!」
どんどん応援がきて頼もしい!これなら!
緑谷「…………」
エリカ「いっちゃん?(ギャングオルカの方見てどうしたんかなぁ?)」
もしかして……
エリカ「行こう!」
手なんか震えてない!
「炎と風の熱風牢獄か…良いアイデアだ…並みの敵であれば諦め…泣いて許しを乞うだろう。ただ撃った時には既に次の手を講じておくものだ。そうでなかった場合は?」
轟「(くっ…)」
夜嵐「ゔゔ~…!」
緑谷「二人から離れて下さい!!!」
エリカ「轟くん…!」
いざとなったら轟くんをELF MARCHで……!
『ビーー』
緑谷「!!」
エリカ「えっ?」
『えー只今をもちまして配置された全てのHUCが危険区域より救助されました。まことに勝手ではございますが、これにて仮免試験全行程終了となります!!!』
エリカ「終わった……」
終わったんだ……
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耳郎「こういう時間ヤダ」
麗日「わかる」
八百万「人事を尽くしたならきっと大丈夫ですわ」
緑谷「…………」
『皆さん長いことおつかれ様でした。これより発表を行いますが…その前に一言。採点方式についてです。我々ヒーロー公安委員会とHUCの皆さんによる二重の減点方式であなた方を見させてもらいました。』
エリカ「あのおじいさんも審査員だったのか!」
『とりあえず合格点の方は五十音順で名前が載っています。今の言葉を踏まえた上でご確認下さい…』
うわっ、一斉に名前が……
「けっこう受かってるな!!」
「あ!私あったァ!!」
エリカ「私の名前……」
あった……!!
これでヒーローとしての第一歩が……
爆豪「ねえ!!」
エリカ「……ん?」
いやいやまさか!あの強いかっちゃんの名前がないなんて!
……ないね!?
夜嵐「ごめん!!あんたが合格逃したのは俺のせいだ!!」
合格逃したって轟くんも……!?
瀬呂「ウチのツートップが両方落ちてんのかよ!」
エリカ「…………」
『えー全員ご確認いただけたでしょうか?続きましてプリントをお配りします。採点内容が詳しく記載されてますのでしっかり目を通しておいて下さい』
「切島くん」
切島「あざっス!」
爆豪「よこせや…」
切島「そういうんじゃねェからコレ…」
エリカ「…………」
そのプリントには……
切島「エリカちゃんどうだった!?」
エリカ「うん……まだ咄嗟の所で迷う時があるって」
特に、ヴィラン登場によるところが顕著に出ていたと書かれていた。
エリカ「(まだまだだな、ほんと)」
まだまだだ……。
『合格した皆さんはこれから緊急時に限りヒーローと同等の権利を行使できる立場となります。しかしそれは君たちの行動一つ一つにより大きな社会的責任が生じるという事でもあります』
エリカ「…………」
『そして……えー不合格となってしまった方々。三か月の特別講習を受講の後、個別テストで結果を出せば君たちにも仮免許を発行するつもりです。』
爆豪「!?」
『学業との並行でかなり忙しくなるとは思います。次回4月の試験で再挑戦してもかまいませんがーー……』
「「当然お願いします!!」」
「では合格した方は仮免許発行するので手続きをお願いします」
エリカ「お茶子ー」
麗日「あ、エリカ。ヒーロー名とか書いた?写真撮るのめっちゃ緊張するなぁ」
エリカ「うん!あのさ、さっきザワザワするって言ってて考えててんけど、それってさ…………恋やんな!?」
麗日「ギョ」
エリカ「あ、字いがんだね!?ごめんね!?」
耳郎「すごい声したけど大丈夫?」
麗日「だっ、大丈夫大丈夫!エリカ」
エリカ「はい?」
麗日「後で中庭で話そう!?」
エリカ「中庭ってみんな大注目浴びるけどいいの?」
麗日「せやったな、、じゃあ私の部屋で」
エリカ「オッケー!」
「小桜さん、写真撮りますよー!」
エリカ「うわぁ、これが仮免!ヒーロー名も入ってるー!」
葉隠「嬉しいね!」
エリカ「……はーちゃんの見せてくれる?」
「エリカ!今日は会えて良かったで」
エリカ「風花!!こちらこそありがとう!」
風花「今度帰ってきたら……一緒に特訓しよな!」
エリカ「うん!」
何はともあれ、ようやくヒーローのヒヨコになりました。報告しよう!父と母に!
To be continued......
2019.04.23