仮免試験編
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訓練の日々は流れーー…
相澤「降りろ到着だ」
42.THE 試験
【国立多古場競技場】
耳郎「緊張してきたァ」
エリカ「ねー!」
バスを降りると大きな会場が目に入る。
相澤「この試験に合格し仮免許を取得出来ればおまえら志望者は晴れてヒヨッ子…セミプロへと孵化できる。頑張ってこい」
上鳴「っしゃあなってやろうぜヒヨッ子によォ!!」
切島「いつもの一発決めて行こーぜ!せーのっ"Plus…」
「Ultra!!」
……誰!?
轟「!」
「勝手に他所様の円陣へ加わるのは良くないよイナサ」
「ああしまった!!どうも大変失礼致しましたァ!!!」
うわぁ、頭からいったー!!!
上鳴「なんだこのテンションだけで乗り切る感じの人は!?」
瀬呂「飯田と切島を足して二乗したような…!」
エリカ「めっちゃ頭痛そう大丈夫?」
耳郎「待ってあの制服…!」
切島「あれか、西の有名な……」
爆豪「東の雄英、西の士傑」
エリカ「士傑!?」
「一度言ってみたかったっス!プルスウルトラ!!自分雄英高校大好きっス!!」
「イナサくん、血出てるよ?」
エリカ「あ……ふ、風花!!?」
風花「エリカ!!めっちゃ会いたかったー!!!」
エリカ「ぐえっ…!ぐるじい」
切島「エリカちゃん、あのショートカットの子と知り合い!?」
緑谷「あ、確か士傑に友達いるって言ってた」
爆豪「(んでデクがそんな事知ってんだ…)」
上鳴「小桜さん、どうして雄英来たんだ?」
峰田「オイラがいるからだ」
風花「エリカが雄英にしたんは…………あ!君が噂のかっちゃん?」
爆豪「あ?」
風花「ウチのエリカがお世話になってまーす」
爆豪「ウチの?」
切島「張り合うそこ!?」
風花「エリカ、全然連絡くれんし寂しかったー」
エリカ「ご、ごめんね?」
風花「ええよ。じゃあまたね!会場で」
エリカ「うん!」
緑谷「多いな…!」
麗日「多いね…!」
コスチュームに着替えて会場入りすると、かなりの人数に戸惑う雄英生徒達。グッと拳を握るエリカは一際気合いを入れていた。
「えー…ではアレ仮免のヤツをやります。あー…僕ヒーロー公安委員会の目良です。好きな睡眠はノンレム睡眠よろしく」
エリカ「よろしくお願いしまーす」
目良「ずばりこの場にいる受験者1540人一斉に勝ち抜けの演習を行ってもらいます。
条件達成者、先着100名を通過とします。」
八百万「受験者は全員で1540人……合格者は5割だと聞いてましたのに」
蛙吹「つまり合格者は1割を切る人数ということね」
ざわざわと周りが騒がしくなる。
目良「その条件というのがこれです」
受験者はターゲットを3つ体の好きな場所に取り付け、ボールを6つ携帯し3つ目のターゲットにボールを当てた人が"倒した"こととし、二人倒した者から勝ち抜きとなる。
緑谷「(入学試験と似てる…いや…)」
麗日「(対人と対ロボじゃまるで話が違う!)」
エリカ「(正確に瞬間移動を使えば……)」
爆豪「(入試以上に苛烈なルールだ)」
「えー…じゃ展開後ターゲットとボール配るんで全員に行き渡ってから1分後にスタートとします」
轟「展開?」
ゴゴゴと音を立てて天上が開いていく
エリカ「わー、凄い」
「各々苦手な地形好きな地形あると思います。自分を活かして頑張って下さい」
緑谷「先着で合格なら…同校で潰し合いは無い…むしろ手の内を知った仲でチームアップが勝ち筋…!皆!あまり離れず一かたまりで動こう!」
エリカ「…………」
爆豪「フザけろ遠足じゃねえんだよ」
切島「バッカ待て待て!!」
エリカ「(私の場合、個性を正確に使えば難しい課題ではなく、むしろ有利だと思うけど……)」
轟「俺も大所帯じゃ却って力が発揮出来ねえ」
緑谷「轟くん!!」
エリカ「(強くなる為には……みんなの事を守れるように、一緒にいよう!)」
緑谷「単独で動くのは良くないと思うんだけど…」
峰田「何で?」
『3』
緑谷「だってホラ…!僕らはもう手の内バレてるんだ」
エリカ「あっ、体育祭だね」
『2』
緑谷「うん。さっき僕が言った勝ち筋は他校も同様なワケで……学校単位での対抗戦になると思うんだ。そしたら次は当然どこの学校を狙うかって話になる」
『1』
エリカ「それって……」
『START!!』
エリカ「うわっ!一斉にボール飛んできた!!(上に!)」
『シュッ』
緑谷「締まって行こう!!」
「ほぼ弾くかァー」
「こんなものでは雄英の人はやられないな」
ボールが硬くなり、地面を進む
エリカ「(地面ぶん殴る…?)」
耳郎「皆下がって!ウチやる!」
『ドクン』
エリカ「わあ、地面抉れた!」
常闇「隙が生じた。深淵闇躯!」
エリカ「常闇くんの手が伸びた!」
「体育祭で見てたA組じゃないや。成長の幅が大きいんだね。離れろ!彼ら防御は固そうだ。割る!!」
エリカ「(何か、来る……)」
「最大威力!震伝動地」
『ドオオオオ』
エリカ「(地震…!!?)」
峰田「むちゃくちゃするなァー!!」
緑谷「ぐっ!!」
麗日「デクくん!」
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エリカ「いててて……凄い個性だな……」
あれ…………
誰もいない!?
上に飛べば狙われると判断して流れに身を任せたけど……辺りを見回しても誰もいない。バラバラにして狙っていく作戦だろうけど、凄い地震だったな。
エリカ「(さぁ、どうするか……?)」
当初の目的の誰かを守れるように。それは今は置いておいて、通過しないわけにはいかない。
エリカ「……行こう」
いっちゃんが言っていたように、大人数だと個性対策をされている可能性があるからなるべく、単体狙いで。
エリカ「(念の為指2本で……)」
「エリカ、見っけ」
エリカ「え……?」
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『ピピッ通過者は控室へ移動して下さい』
轟「(けっこういんな)」
爆豪「責務?矜持ィ?ペラペラペラペラと…口じゃなくて行動で示して下さいヨ先パイ!」
「特に貴様だよ!!爆豪!!!」
相澤「誰が落ちたか通ったのか見れないのがもどかしいな…」
「ウチの真堂がバックリ割ったせいで余計見辛くなったな。何!?心配してんの!?」
相澤「……A組ってクラスをしばらく見ていてわかったことがある。妙な事だが大事の渦中に必ずどちらかがいるんだ。ジョーク俺は心配じゃない期待してるんだ。奴らの存在がクラスを底上げしてくれている。」
ジョーク「ベタ惚れかよ」
相澤「それに……いや、なんでもねぇ」
ジョーク「??」
相澤「(小桜……眠ってないといいが……)」
「上に飛べばその間、エリカは無防備になるよね?ウチがいればその弱点はなくなる。まだ高いとこは怖いんやろ?」
エリカ「風、花……!」
風花「ウチと手、組もう。エリカ」
爆豪「…………通ったんかデクてめクソ…」
緑谷「かっちゃん…!あ…うん…」
爆豪「そんな"力"がありゃ当然だ。"借り物"…自分のモンになったかよ」
緑谷「…………」
八百万「皆さんよくご無事で!心配していましたわ」
上鳴「ヤオモモー!ゴブジよゴブジ!つーか早くね皆!?」
そこに居たのは轟、八百万、蛙吹、耳郎、障子、今合格し入室した爆豪、切島、上鳴、緑谷、瀬呂、麗日……
轟「A組はこれで11人か」
八百万「アナウンスでは通過80名…枠はあと20人……」
切島「あれ、エリカちゃん居なくね……?」
爆豪「…………」
耳郎「もう居てもおかしくないと思ってたんだけどね……」
八百万「そうですわね……」
爆豪「あいつは……大丈夫だろ」
切島「おおっ!そ、そうだよな!エリカちゃん強いし!」
轟「(まだ来ねぇのか、小桜……)」
『ハイえーーここで一気に8名通過来ましたー!残席12名です』
ジョーク「真堂たちだよーやったぞ!」
八百万「A組は…」
耳郎「あと9人…これ…全員はもうムリかなぁ…」
爆豪「(はよ来いや泣き虫……!)」
『2名通過!!残りは10名!!』
緑谷「あっ!エリカさん」
合格者控え室に現れたエリカと……
切島「あ、士傑の……」
風花「松井風花ですー!ヒーロー名はウィング!よろしく」
爆豪「おめェ遅いんだよ!スパッと通過しろや!」
エリカ「ご、ごめん……」
風花「怖っ!エリカ、爆豪くん怖い」
爆豪「ああ!?」
轟「何かあったのか?」
エリカ「ううん、大丈夫だよありがとう」
風花「(顔面偏差値高いのって集まると異空間みたい…)」
『100人!!今埋まり!!終了です!』
上鳴「っしゃあああああ!!」
麗日「雄英全員一次通っちゃったあ!!!!」
To be continued......
2019.04.13