仮免試験編
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芦戸「えー皆さん投票お済みでしょうか!?自分への投票はなしですよ!?」
41.編め!必殺技
部屋王は砂藤くんに決まり、欠伸をし目をこすっているとお茶子がえいちゃん達を呼び出した。かっちゃん救出の事かな……?少し気になって付いて行った。
蛙吹「心を鬼にして辛い言い方をしたわ。それでも皆行ってしまったと今朝聞いてとてもショックだったの……」
麗日「梅雨ちゃんだけじゃないよ。皆すんごい不安で拭い去りたくってだから……」
エリカ「…………」
そっか。そんな事が……あったんだな。
だから病室にいっちゃんもモモもいなかったんだ。
切島「うおっ、エリカちゃん!?居たの!?」
エリカ「わわっ、ご、ごめん。気になって……その……」
八百万「エリカ、あの……」
エリカ「頑張ろう」
飯田「……??」
エリカ「今度は、自分達で助けられるように」
緑谷「エリカさんそれは……」
エリカ「頑張って、みんなで強くなって、プロヒーローになって、大事な人や物を守れるように!」
緑谷「うん!!!」
麗日「おー!!」
蛙吹「エリカちゃん……」
飯田「勿論だ!」
八百万「はい!!」
切島「エリカちゃん、ごめん、俺……」
エリカ「ううん、きっとかっちゃん、私の手だったら掴まなかったと思う……。えいちゃんだから掴んだんだよ。」
切島「っ、」
エリカ「私は……かっちゃんが無事に帰ってきて嬉しい。けど、私も頑張る!認めてもらえるように!次こそ本気で戦えるように」
切島「エリカちゃん……(健気だなぁ!!)」
エリカ「轟くんもいつか勝負したいな」
轟「おう」
頑張ろう。頑張るしかないんだ。私達は。
次の日
エリカ「…………」
いつもと天上が違うと思ったら、昨日から寮生活だった……!今から朝ごはんだと息巻いて1階に降りると、かっちゃんと目が合い凄い剣幕でこっちにきた。うわっ、めっちゃ怖い。
エリカ「かっちゃんおは…」
爆豪「今すぐ部屋に戻って上着羽織るか爆破されたいのかどっちか選べ」
エリカ「上着着てきます」
いきなり回れ右された私は腑に落ちないまま部屋に戻った。
爆豪「(露出が高いンだよあのバカ泣き虫……!!)」
瀬呂「過保護だな」
上鳴「やっぱスタイルいいよな~朝から目の保養~」
爆豪「顔貸せアホ面」
上鳴「え、何」
爆豪「目ん玉潰す」
上鳴「ウェイ!!?」
切島「落ち着け爆豪ー。そんなんじゃこれからやってけないぞー。」
瀬呂「タンクトップで怒るとか心狭いぞー」
爆豪「うっせぇ!!!」
エリカ「あ、瀬呂くん、上鳴くん、えいちゃん、おはよー」
上鳴「寝癖もイイ!!!」
爆豪「おい、クシとゴムよこせ」
エリカ「……??」
この後、めちゃくちゃ可愛い髪型にしてもらった。
エリカ「え!!凄い!毎朝やって欲しい!」
爆豪「(毎朝……)」
轟「お、小桜いいなその髪……」
爆豪「オメーに見せる為にやったんじゃねぇわ!!」
上鳴「ブハッ!爆豪、顔スゲ……ぎゃー!!!」
エリカ「??」
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【1-A教室】
相澤「昨日話したと思うが、ヒーロー科1年A組は仮免の取得を当面の目標にする。」
「「「はい!!」」」
相澤「ヒーロー免許ってのは人命に直接関わる責任重大な資格だ。当然取得の為の試験はとても厳しい。仮免といえど、その合格率は5割を切る」
峰田「仮免でそんなキツイのかよ」
相澤「そこで今日から君ら、1人最低でも2つ……必殺技を作ってもらう。コスチュームに着替え体育館γへ集合だ」
セメントス考案の施設に、生徒一人一人に合わせた地形や物を用意してもらう。
相澤「尚"個性"の伸びや技の性質に合わせてコスチュームの改良も並行して考えていくように。プルスウルトラの精神で乗り越えろ。準備はいいか?」
「「「はい!!!」」」
エクトプリズム「瞬間移動からの攻撃もだいぶ速くなってきたな」
エリカ「はい。ありがとうございます。」
瞬間移動と超怪力が必殺技だと言われて最低条件の2つはクリアしている為、今は瞬間移動の時間を縮める事に集中している。いろんな音や声が聞こえるけど、かっちゃんの爆発音がする度に頑張らなきゃと拳を握る。
エリカ「次は何体かと戦闘がしたいです。よろしくお願いします」
相澤「5対1……小桜、だいぶ頭を使うようになったな。」
ミッドナイト「そうね。彼女、何か雰囲気変わった?」
相澤「(大方、家庭訪問での親の発言か……)」
ミッドナイト「……??足技も板に付いてきたし、凄いわね」
相澤「尾白、小桜と手合わせしてみろ」
エリカ「わっ、嬉しい!よろしくお願いします!」
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4日後……
オールマイト「進捗どうだい相澤くん」
相澤「また来たんですか……ボチボチですよ」
オールマイト「爆豪少年は相変わらずセンスが突出している…」
『ボゴッ』
爆豪「あ、オイ上!!」
相澤「馬っ……」
緑谷「『SMASH!!』」
エリカ「『ELF MARCH!!』」
出久は足で瓦礫を蹴り、エリカは……
爆豪「(オールマイトが……動いた!?)」
エリカ「ふう……できた」
緑谷「大丈夫でしたか!?オールマイト!」
オールマイト「ああ!」
相澤「……おい、小桜ちょっと来い」
エリカ「え、あ……はい」
上鳴「何緑谷!?サラッとすげえ破壊力出したな!」
オールマイト「(今の見ていたのは相澤くんと……)」
爆豪「…………」
オールマイト「(爆豪少年だけか……。小桜少女の技…?横に移動したな)」
相澤「何だ、今のは」
エリカ「えっと、まだ少し程しか動かせなくって……人を」
相澤「……」
こいつ、雰囲気変わったと思ったら……!!
相澤「つまり、母親の個性も継いでいた、と?」
家庭訪問が印象的だったんで、小桜の母親の話は覚えている。人を動かすと言っていた。
エリカ「そうみたいですね?あっ、でも母はもう少し滑らかに動かしますよ!私は横にシュッってくらいで!」
瞬間移動も珍しい個性だ。と、いうより距離は未知数で移動でき、尚且つ人も一緒に飛べるなんて羨ましがられる能力だ。それに加えて人を動かす能力……
相澤「(チート個性じゃねぇか…!)」
エリカ「練習すればできるようになるのかなぁ?うーん……どうだろ」
敵に知られたらマズイ。爆豪が囚われたいい例だ……こいつの能力を欲しがる可能性は大いにあるだろう。
エリカ「先生?」
相澤「この能力は普段使うな。あと最小限人には話すな」
エリカ「えっと、こっちの能力はオマケというか左手は全然できないし……」
相澤「?」
「そこまでだA組!!!」
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【寮内】
芦戸「フヘエエエ毎日大変だァ…!」
試験まであと1週間となった今日。
特訓を終えた私たち女子7人は1階のソファーで寛ぎ、進捗を報告し合っていた。そこへスタスタとこっちに向かってくるかっちゃんと目があった。
爆豪「顔貸せ」
エリカ「今アイス食べ……わわわっ!?」
芦戸「人攫いだ!」
葉隠「やっぱり幼馴染だからかな?仲良しだね」
八百万「私は轟さんの方が仲良く見えますが……?」
腕を引かれて、どこに行くのかと聞けばオメーの部屋だと返される。
爆豪「オールマイトを動かしたのは何だ?個性か?」
エリカ「えっ……あー、さっきのはそんな大した事じゃなくって」
爆豪「……」
ガチャっと部屋を開ければ、座ってトントンと床を叩かれた。私も隣に座って母の個性を引き継いでいた、のかはよくわからないけれど……今まで試さずにいたから知らなかった事を話した。
エリカ「元々2人の個性が似てたから2つとも引き継がれたのか理由はよくわからないけどね?かっちゃんの個性は……」
爆豪「親同士の融合だな」
エリカ「それも素敵だねぇ。私も轟くんタイプだったのかな」
爆豪「2つの個性……」
エリカ「今度それとなく轟くんに同時発動のコツとか聞いてみようかな?すぐ眠っちゃって使い物にならないかもしれないけど」
爆豪「俺に聞けや!」
エリカ「融合だって言ったよね!?もーすぐムキになるんだからっ」
爆豪「ムキになってねーわ!!」
エリカ「でもこれは大きな物は動かせられないというか……指で対象物を捉えて持ち上げる感じなんだよね。だから1人で限界かも」
爆豪「(指でオールマイト持ち上げた!?マジでどうなってんだよこの細腕はよォ……)」
エリカ「かっちゃんの個性も素敵だけど、私どこでもドアに憧れてたんだよね!いつかそうなれると思ったらワクワクする!仮免試験頑張ろうね」
To be continued......
2019.04.09