林間合宿編
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エリカ「お茶子!!!」
麗日「エリカ!?」
35.転転転!
少し前……
切島「ダチが狙われてんだ頼みます行かせて下さい!!」
ブラド「ダメだ!」
切島「戦えって!!相澤先生も言ってたでしょ!!エリカちゃんだって……」
ブラド「ありゃ自衛の為だ。皆がここへ戻れるようにな」
切島「相澤先生が帰ってきた直談判します!」
ブラド「……や…待て違う!」
音を立てて荼毘がやってきたのを瞬時に相澤がやっつける。
相澤「ニセモノださっきも来た」
ブラド「イレイザーおまえ何してた!」
相澤「悪い戦闘許可を出しに行ったつもりが洸汰くんを保護してた預かっててくれ」
切島「俺も…!」
飯田「ええ!数に勝るものなしです!」
相澤「プロを足止めする以上狙いは生徒。爆豪がその一人ってだけで他にも狙ってるかもしれん」
切島「……っ!」
そして現在ーー……
お茶子と梅雨ちゃんがいて、簡潔に事情を聞く。
かっちゃんと常闇くんが音もなく攫われて、敵の手に渡った事。いっちゃんと轟くん、障子くんの3人が空中を飛んで追いかけている事。お茶子は見計らって個性を解除する事。きっと瞬時にいっちゃんが考えたのだろう。
蛙吹「エリカちゃん、ひどい怪我だわ。あの3人に任せましょう。私達も後を追うから」
エリカ「…………」
かっちゃんはきっと、救けられたくはないだろう。でも……!!!
私が、救けたいから救けるの。後でバカだ、泣き虫のくせになんて怒られてもいい。かっちゃんがいればなんだって……!!
エリカ「梅雨ちゃん、心配してくれてありがとう。ごめんね?」
『シュッ』
蛙吹「エリカちゃ……!」
麗日「梅雨ちゃん、私達も行こう!」
『ズドオン!!』
トゥワイス「知ってるぜこのガキ共!!誰だ!?」
荼毘「Mr.避けろ」
Mr.コンプレス「!了解」
青い炎がブワッと広がる。
緑谷「ぎゃあ!!!」
トゥワイス「死柄木の殺せリストにあった顔だ!そこの地味ボロくんとおまえ!なかったけどな!」
「トガです出久くん!さっき思ったんですけどもっと血出てたほうがもっとカッコイイよ出久くん!!」
緑谷「はあ!!?」
刺されーー……!!!
エリカ「いっちゃんから離れて!!!」
緑谷「エリカさん!!?」
轟「小桜!?」
いきなり目の前に現れたエリカさん。瞬間移動してきたんだ……!!
速くて一瞬何が起こったのかわからなかった!!
トガ「エリカちゃん……エリカちゃん!!!」
エリカ「かっちゃんはどこ!?」
シュッっと刺しに来たトガさんの攻撃を避けて僕に問いかける。かっちゃんは……
Mr.コンプレス「いってて……とんで追ってくるとは!発想がトんでる」
荼毘「爆豪は?」
Mr.コンプレス「もちろん…………!?」
エリカ「ポケットを漁って何を……」
障子「逃げるぞ!!今の行為でハッキリした…!"個性"はわからんがさっきおまえが散々見せびらかしたーー……右ポケットに入っていたこれが、常闇・爆豪だなエンターテイナー」
緑谷「障子くん!!」
轟「っしでかした!!小桜!」
エリカ「うん!!捕まって!!」
荼毘「アホが……」
Mr.コンプレス「いや待て」
エリカ「……!!」
緑谷「ワープの…」
黒霧「合図から5分経ちました行きますよ荼毘」
荼毘「まてまだ目標が…」
Mr.コンプレス「ああ……アレはどうやら走り出す程嬉しかったみたいなんでプレゼントしよう」
エリカ「何言ってるの……?」
Mr.コンプレス「悪い癖だよマジックの基本でねモノを見せびらかす時ってのは……
見せたくないモノがある時だぜ?」
口の中……!!?
障子「ぬっ!!?」
障子くんの持ってたビー玉が氷になった。これが2人じゃなかったのか!?
Mr.コンプレス「氷結攻撃の際にダミーを用意し右ポケットに入れておいた」
圧縮して閉じ込める的な"個性"か!!?
緑谷「くっそ!!!」
Mr.コンプレス「そんじゃーお後がよろしいようで……!?」
エリカ「青山く……!?」
一筋の光がマジック男の顔面を捉えて、ビー玉が2つ飛んでいくのが目に見えた。
『ドザッ』
荼毘「哀しいなあ轟焦凍」
ビー玉は1つは障子くんの手に。もう一つは……
Mr.コンプレス「っだよ今のレーザー……」
荼毘「確認だ"解除"しろ」
敵の手に……!!
Mr.コンプレス「俺のショウが台無しだ!」
『パチンッ』
ヴィランに首根っこを掴まれたかっちゃんが居た。
荼毘「問題なし」
緑谷「かっちゃん!!」
爆豪「来んなデク」
緑谷「あ…ーーっ…ああああ!!!!」
轟「小桜!!……クソッ意識ねえ」
障子「緑谷……」
麗日「…………」
蛙吹「……エリカちゃん!運びましょう。緑谷ちゃんも……!」
完全 敗北
ブラドキング先生が通報していたみたいで
敵が去った15分後救急や消防が到着した。
生徒40名の内、
敵のガスによって意識不明の重体15名
重・軽傷者12名
無傷で済んだのは13名だった
そして……行方不明1名
プロヒーローは6名のうち
1名が頭を強く打たれ重体
1名が大量の血痕を残し行方不明となっていた
一方 敵側は3名の現行犯逮捕
彼らを残し…他の敵は跡形もなく姿を消した
僕らの楽しみにしていた林間合宿は最悪の結果で幕を閉じた
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事件後、私は合宿所近くの病院に運ばれて入院した。あの日、特訓で長距離ばかり練習していたのと重ねて100回は超えていたであろう移動の数
医者からはいつ目覚めるかわかりませんと告げられた母からは何十通もの連絡があった。
轟「………」
切島「っあ、轟……!エリカちゃんまだ目覚めねぇのか?」
轟「医者が言うには、命に別条はねえがいつ起きるかはわからないそうだ」
切島「っ、気絶しながら泣いてたみてぇだし、起きたら起きたで爆豪の事も心配だろうな……」
これは看護師さんに聞いた話だけど……轟くんとえいちゃんが毎日お見舞いに来てくれていたらしい。
轟「起きたら暴れるんじゃねぇかな」
切島「俺が止めるわって言いたい所だけど……」
轟「瞬間移動されたらどうにもできねえ」
切島「これ以上エリカちゃんを危険な目に合わせられねぇよ」
轟「傷まみれだもんな……麗日の話では睡魔と戦う為に自分を傷つけていたらしい」
切島「……っ、」
轟「治してやりてぇな顔は……テレビの仕事あんのに」
切島「〜っ!!」
轟「お前が泣いても爆豪は戻ってこねぇよ」
切島「わかってるよ……!俺は不甲斐ねぇ!!ダチが狙われてるって聞いたのに何もできなかった」
轟「(ダチ……)」
麗日「…………」
ドアの前で話を聞いていたお茶子は入るタイミングを見失ったけど、離れたくなくって何時間もそこにいてくれた事も……後になって看護師に聞いた。
切島「エリカちゃんにも合わす顔がねえ」
轟「それは大丈夫だと思うぞ」
切島「轟?」
轟「爆豪の事はよくわかんねぇが、小桜の事はだいたいわかる。そんな事で何か言う奴じゃねぇよ。むしろ自分を責めんじゃねぇかなって……俺はそれが心配で毎日来てる」
麗日「(うちも……)」
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あれから3日目……
切島「邪魔して悪い!轟!緑谷が目を覚ましたって」
轟「行くか」
切島「エリカちゃん顔色良くなってきたな!」
轟「夜中に1回起きてまた眠ったみてぇだ。もうすぐ起きるんじゃねぇか」
切島「一回起きたのか!?言えよ!」
轟「寝言みてぇにちょっと寒いって言ってまた寝たらしい。だから左手で温めてた」
切島「え、握……」
轟「?看護師曰く今日中には起きるんじゃねーかって。だから……小桜も誘うか?」
切島「いや、エリカちゃんは置いてく、つーか連れて行けねぇ」
轟「?」
「切島はコイツ守れ」
「明日、泣き虫から目離すんじゃねーぞ」
俺は知ってんだ。
爆豪、みんなに誤解されがちだけど、USJでエリカちゃんを守ったり、ファミレスでは奥の席に座られたりしてるのを近くで見てきた。
切島「エリカちゃんは……爆豪が1番守りたい子、だからな」
だから、置いていく。
爆豪はいつだって
エリカちゃんの前ではヒーローなんだ。
轟「そうか」
切島「と、轟その……握ったって……」
轟「握ってれば瞬間移動使えねえだろ?」
切島「う、麗日!?俺はダメだって……」
麗日「うちがトイレに行く間だけ許可した。だって無害そうやし!」
切島「基準がわからねえ……」
To be continued......
2019.03.07