林間合宿編
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エリカ「わあー!プールだー!」
30.プールでウルトラ
晴れ渡る青い空に蝉の鳴き声
今日は絶好のプール日和だ!
麗日「エリカ張り切っとるな」
エリカ「だってタダだし!涼しいし!最高!」
ずっとプールにいたいと言うエリカに苦笑いを浮かべるのは耳郎響香だ。セミロングの髪をクルッとまとめれば1番~と飛び出した。
蛙吹「エリカちゃん、元気そうでよかったわ。終業式の日はどこか元気なかったから……」
八百万「そうですわね」
背中に暖かい眼差しを受けてエリカは太陽に負けない笑顔で笑っていた。
耳郎「それよりウチは轟との事聞きたい」
葉隠「私も私も!」
芦戸「エリカ、待てーーー!」
ドタバタの更衣室。
走ってはいけませんと八百万の声が響いた。
麗日「いやいや、チラッて見えた歯型の方が気になるやろ」
八百万「歯型、ですか?来る途中犬に噛まれたんでしょうか……」
蛙吹「天然なのね、百ちゃん」
麗日「まぁエリカ、マヌケな所あるもんな」
3人もプールサイドへ向かった。
蛙吹「あれ?エリカちゃんは?」
芦戸「相澤先生に呼ばれて行ったー」
葉隠「歯型の事かな?気になるー!」
耳郎「念の為、パーカー着てくように言ったけど、あの歯型って……」
蛙吹「恐らく誰かが噛んだのね」
麗日「ウチ許せん。犯人見つけ次第大気圏まで飛ばしてやるわ」
蛙吹「手伝うわお茶子ちゃん」
八百万「私もですわ」
耳郎「ウチも」
芦戸「4人とも目がマジだ!ガチ勢!」
葉隠「少なくともヒーローの顔じゃないね!」
エリカ「先生、私何か怒られるような事しましたっけ?」
職員室に入り、開口一番にやっぱり赤点だったとかいうオチはやめてください!と怯えるエリカ。
ない頭を絞り、どのような要件か考えた末の結論だったが、顔を歪ませたイレイザーヘッドは咳払いをした。
相澤「昨日だが」
エリカ「えっ?昨日……あ!!エンデヴァーにお邪魔しましたって言ってない!」
相澤「そんな事で呼び出しはしない。(エンデヴァー……あ、あの件か)」
少し前に学校側にエリカのCMの話があったので、エンデヴァーから本人に話がいったのかと悟った。ちょうどエリカからもアルバイトの相談が来ていた為、快諾したのはつい先日
エリカ「ではどういう呼び出し…?」
相澤「昨日、ニュースになってたが、マスコミ等は大丈夫か?ファンクラブができたと耳にしたがそういう連中も問題ないか?」
エリカ「マスコミはかっちゃんが蹴散らしてくれたけど……ファンクラブ……??」
そういえば峰田くんがファンクラブがどうのこうの言ってたかなー?とイマイチピンときていないエリカに、大丈夫かと心配するイレイザーヘッド。
相澤「マスコミやはり何名か行ったか……わかった。なぜこういう事をしたのかは学校でも調べてみるが……小桜、お前は少し気にしろ」
すっごく歯型を見られている気がするよ!?
響香のパーカー着てるけど!その上からすっごく……
相澤「(爆豪にも後で話聞いてみるか)」
エリカ「響香、パーカーありがとう!」
耳郎「………」
エリカ「目が怖いのなんで!?」
プールサイドに戻ったら女子達の顔が怖くて…?
はーちゃんに事情を聞くとみんな心配してくれていたみたいで……
エリカ「エンデヴァーにね、仕事を紹介してもらってたんだよ。だから轟くんは……」
芦戸「エリカ言ってたもんね?下着のサイズが変わってやりくりがピンチだって」
エリカ「あわわわわっ!」
耳郎「ウチにも分けて」
エリカ「きゃー!ちょっと響香っ」
上鳴「女子スク水かよ!!!」
峰田「羨ましい羨ましい羨ましい〜!耳郎代われやそのポジション……せめてこの水着姿をファンクラブのみんなに……」
切島「写真はダメだろ」
メールくれたのに遅れて悪いと登場する切島と爆豪
峰田「だってよォ!みてみろよ!あのうなじ!そして腰のライン!!そして水着の上からでもわかるあのマシュマロオッパイ!!!」
緑谷「ましゅ……」
上鳴「お、おいヤメロって……緑谷の顔色やべーし」
峰田「触りてぇ~きっとスゲーふわふわなんだぜ。耳郎がいいならオイラもいいよなぁ?」
飯田「峰田くん!!ダメだぞ!落ちつ……」
耳郎「目を潰す」
麗日「大気圏外…!」
峰田「ぎゃーーー!!?」
相澤「爆豪、ちょっといいか?」
爆豪「…………」
相澤「小桜の事だけど、昨日マスコミが来てたんだってな。大丈夫だったか?」
爆豪「特に怪しいやつはいなかったけど……」
相澤「けど、なんだ?」
爆豪「1人学生みたいな奴がいて気になった」
相澤「そうか……小桜に聞いてもイマイチだったからな。ありがとう」
爆豪「必要あれば俺ん家に連れて帰る。また何かあったら報告する」
相澤「……わかった(小桜の事は爆豪と話した方が効率がいいな)」
ビーチバレーも一息ついた頃……
飯田「確かに訓練ばかりじゃつまらないな……みんな!男子全員で誰が50m早く泳げるか競争しないか?」
八百万「飯田さん、私たちもお手伝いしますわ」
飯田「ありがとう」
爆豪「ぶっ潰してやるよ!デク!もちろんお前もな、半分野郎!」
エリカ「わっ、かっちゃんの泳ぎみたい」
爆豪「どーーだモブ共!!」
って個性でかっ飛ばして泳がないんかい!
かっちゃんと目が合い、ヒラヒラと手を振る。振っても返ってくる事はないんだけど……
エリカ「(一方通行)」
私もモブとして、せめて1番近くで
エリカ「(それくらいは幼馴染として許してくれるよね)」
そういえばあの日からストラップが見当たらないんだけど、どこに行ったんだろう……
耳郎「ね、エリカ……やっぱり教えてくれないの?その歯型の犯人……」
エリカ「犬」
耳郎「犬っ!?」
いつのまにか予選が終わって、各レース一位だった男子3人が決勝戦へと進んだ。
切島「いったれバクゴー!!」
麗日「デクくーーん!」
八百万「轟さーーん!」
注目を浴びる3人が一斉にスタートし、プールに落ちていく。
エリカ「あれ?」
相澤「17時、プールの使用時間はたった今終わった。早く家に帰れ」
相澤「何か言ったか?」
「「「なんでもありませーん!!」」」
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爆豪「クソがっ!勝負の邪魔しやがって!」
切島「緑谷も轟もクラスメイト、仲間だろ?」
爆豪「うっせぇ!誰だろーが俺の横に……ましてや前には居させねえ!オールマイトを超えるって事は、No. 1ヒーローを超えるって事はそういう事だろーが」
いつでも前しか向いてない爆豪にそうだなと笑顔で返事した。
切島「小桜ってさ」
爆豪「あ?」
すげーいい子だなって言おうとしたけど、爆破されるかもしれねーから黙っとく事にした。
切島「泳ぐ姿スッゲー綺麗だったな!」
爆豪「知らねぇわ…」
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エリカ「エンデヴァーはいないんですか?」
CM撮影の日が来てエンデヴァーに一言挨拶をしたかったけど、見当たらない。
「エンデヴァーさんにはエリカちゃんが職場体験が一緒って事でお願いしただけだから、来てないのよ」
エリカ「あ、そうなんですね」
どうやらエンデヴァーは橋渡しだけだったようで、また後日ご挨拶する事にした。何気にエンデヴァーに会えるのを楽しみにしてただけにちょっと残念ー。
「CMは明後日にはテレビで流れると思うわ」
エリカ「えっ、早い!」
「夏休みにどうしても流したいのよ。」
確かに夏全開のCMだもんね!アレが流れるのかぁー…ちょっと恥ずかしいなぁぁぁぁ
「もう焦凍くんには伝えたの?CMの事」
エリカ「焦凍くんには伝えてないけど……」
かっちゃんには伝えた方がいいのかな?
エリカ「わからん…わからん…」
「エリカちゃん何唸ってるのー?あ、この衣装貰ってもいいんだって!」
エリカ「うわぁああ!!ブランド水着~!!やったーー!!」
結局水着に浮かれて連絡する事はなかった。
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爆豪「(このストラップ、泣き虫のだよな、返さねぇと……)」
その日、朝から少し興奮気味の切島から電話がかかってきた。
『おい!バクゴー!テレビ観たか!?CMっ!!!』
爆豪「うるせえな。CMくらいで興奮すんな」
『いいからテレビつけろって!!早く!』
朝からうるせえが、あの焦り様に俺は冷蔵庫から飲みモンを取り出してリモコンのボタンを押した。
「学校の後も、宿題の後も、プールの後もスパークリングオレンジ♩」
爆豪「…………」
『バクゴー?バクゴー!!』
手から離れた飲みモンがシュワシュワと地面を濡らしていた。
To be continued......
2019.01.25