USJ襲撃編
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爆豪「!!?」
切島「小桜!!!」
10.各々の胸に
エリカ「いっちゃん!!!」
私は咄嗟に瞬間移動していっちゃんの足を掴んでいた。もう一度戻れば……いっちゃんを連れて戻れば大丈夫だと思った矢先、身体が動かなくなった。
なんで!?移動しない……!?
そんな!?これじゃあ2人共……!!
手まみれ男が手を伸ばしてきたのが見えて、ダメだと思い目を瞑る。その時だった。
伸ばしていた手が銃弾に撃ちぬかれた。
オールマイト「来たか!!」
オールマイトの声が聞こえて、私は目が段々と重くなっていく
校長「ごめんよ皆、遅くなったね。すぐ動ける者をかき集めて来た」
飯田「1-Aクラス委員長 飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」
あぁ、助かったんだ……
緑谷「エリカさん!!?」
「あーあ来ちゃった…帰って出直すか黒霧……ぐっ!!!」
逃げようとするヴィランをヒーローたちが行く手を阻む。それでもワープゲートが広がるのは止められない。
「今回は失敗だったけど………今度は殺すぞ平和の象徴オールマイト」
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切島「あははは!爆豪がお姫様だっことか似合わねーな!」
爆豪「うっせぇ!爆破すんぞ!!」
轟「服……お前が脱がせたのか?」
爆豪「ンな訳あるか!!!はよ服取って来いやモヤモブ!!」
切島「あははは!轟天然か!?」
楽しそうに笑いながらエリカの体操着を取りに行く切島。やがてみんなの待つ入り口ゲート前へと戻ってきた。
峰田「ふ、ふ、ふ、服が!!」
爆豪「見んなや!!」
麗日「エリカ大丈夫?」
芦戸「わー、寝顔可愛いー!」
葉隠「ねー!」
八百万「ここへ寝かせておきましょう」
八百万が個性で布団を作って寝かせてくれた。
切島「あったぞ服ー!」
この後勘違いされた切島が袋叩きにあうのだった。
「16…17…18……両脚重傷の彼を除いて………ほぼ全員無事か」
葉隠「尾白くん、今度は燃えてたんだってね。1人で……強かったんだね」
尾白「みんな1人だと思ってたよ俺……ヒットアンドアウェイで凌いでたよ。葉隠さんはどこに居たんだ?」
葉隠「土砂のとこ。轟くんクソ強くてびっくりしちゃった。」
轟「(凍らす所だった……危ねえ)」
「その子は……大丈夫かい?」
警察官は寝ているエリカを差した。
爆豪「あぁ」
「そうか……とりあえず生徒は教室に戻って貰おう。すぐ事情聴取ってわけにもいかんだろう」
蛙吹「刑事さん、相澤先生は?」
両腕粉砕骨折と顔面骨折、命に別状はないが、眼窩低骨が粉々になっており目に後遺症が残る可能性があると伝えられた。
言葉を失う生徒達。
13号は命に別状なし。
オールマイトはリカバリーガールの治癒で間に合うらしい。
麗日「デクくん!」
飯田「緑谷くんは…!?」
「緑…ああ、彼も保健室の治療で間に合うそうだ。さ、教室に戻って!私も保健室の方に用がある。三茶!後 頼んだぞ」
「了解」
芦戸「ネコだ」
麗日「イヌじゃないんだ…」
「オールマイトから離れろぉぉお」
爆豪「……チッ」
八百万「あっ、エリカさんが起きましたわ!」
エリカ「ちょ、なんで浮いてんの!?」
起きたら布団ごと宙に浮いていて青ざめる。
麗日「あ、運ぶのに便利だったから……」
エリカ「風船か!」
なんか布団に紐付いてるし、ツッコまずにはいられなかった。雲の上で寝るのってこんな気分なんだろうな。あ、体操服かけられてる。
峰田くんの視線が痛い
私はこの後体操服をとってきてくれた切島くんにお礼を言った。そうだ、かっちゃんにも……
エリカ「(かっちゃん……?)」
眉間にシワが寄ってる……何か考え事をしてる顔だ。
結局私はお礼を言い損ねてしまってどうしようかと思った矢先、明日学校が臨時休校になり、その夜にLINEが届いた。
『明日家に来い』
これは、あれだ。「お呼び出し」ってやつだ。そして思い当たりがあり過ぎる。
「いっちゃん!!!」
きっと「泣き虫のくせにンな事してんじゃねえよ!」なんて怒られてしまうんだろう。確かにあと1秒遅かったらやられていた。いっちゃんも、私も……
このピンポンを押すとかっちゃんはどんな顔で出てくるんかな?
エリカ「(きっと怖い顔やな、うん覚悟しとこう)」
『ガチャ』
エリカ「あ、かっちゃんあのね、昨日………っ!!」
ふいに引っ張られて
家の中に引き寄せられる
『トンッ』と音を立てて
かっちゃんの胸に頬があたった。
エリカ「えっ?」
腕が背中に回り、強く抱きしめてくる。
静かな室内にドアが閉まる音が聞こえた。
エリカ「か、かっちゃん?」
爆豪「……無茶しやがって。馬鹿かオメーは」
黒いシャツを通して
私の頬に体温と鼓動が伝わってくる。
エリカ「ごめんね」
あぁ、心配してくれてたなんて
考えもしなかったなぁ……
爆豪「もうあんな事すんじゃねえぞ」
返事だと言わんばかりに私もかっちゃんの腰に手を回した。
ピクッと小さく揺れる逞しい身体に、大丈夫だと言うように頬を擦り寄せて。
エリカ「気をつける」
爆豪「…………」
エリカ「…………」
あれ、どうしようこの雰囲気…!
エリカ「かっちゃん……」
爆豪「うるせェ、喋んな」
エリカ「…………」
話すなって言われても困るよね困る……
エリカ「かっちゃん、ありが……」
『ぐーきゅるるるる……』
お腹が……!!
ああもう恥ずかしい……っ!!
恐る恐る顔を上げると呆れた様子で私を見るかっちゃんと目が合った。
爆豪「メシは?」
この前ちゃんとご飯食べるように言われたのに……昨日のヴィランとの戦いで食欲なくって食べてなかった。あぁ、ほら眉間にシワよってる。
エリカ「……あんまり食べてません」
何言われるのか考えるとかっちゃんの顔見れなくて目をそらした。かっちゃんは身体を離してスタスタと家の中へと入っていく。
爆豪「上がれ」
エリカ「お、お邪魔します」
相変わらず綺麗に片付いてるお家にお邪魔した。
あれ、今日はヤケに静か……
エリカ「光己さん達は?」
爆豪「居ねぇ」
エリカ「あ、そうなんだ……」
居ないんだ……いない……………
ん?
エリカ「かっちゃ……あれ?」
冷蔵庫の前で仁王立ちしてどうしたんだろう?
爆豪「何が食いてぇ」
エリカ「オムライス」
勢いで答えたけど……
えっと、エプロン着て何してるの?
『タタタタタタタ……』
エリカ「…………」
その包丁捌き何!?
早すぎでしょ……!!?
『ジュウウウウ……』
エリカ「…………」
爆豪「食え」
オムライスできちゃったよ!!?
え、何なの!?
卵トロトロなんだけど!?
エリカ「……めっちゃ美味しい。」
爆豪「そーかよ」
エリカ「かっちゃん嫁に欲しいくらい」
爆豪「旦那にしろや!って何言わせんだ泣き虫!!」
あ、爆破した。
エリカ「料理もできるし、頭良いし、運動もできるしホント凄いね!」
これでグレてなきゃ絶対モテてるよ!
かっちゃんは何ともないといった表情でテレビを見ていた。このオムライス美味しすぎて毎日食べたい……!!
エリカ「わ、昨日のテレビ映ってるね。オールマイト凄かったね」
洗い物を終えて隣に腰をかけた。
エリカ「助けてくれてありがとうね」
昨日のお礼が言えて安心した私は、横に座ってる彼を見ると……少し眉間に皺が寄っている。あれ、運んでくれたのはかっちゃんだってお茶子に聞いたけど……?
エリカ「かっちゃん?」
爆豪「もう服脱ぐんじゃねーぞ」
ビビったろうがとテレビをみつめる彼に、何故か笑いがこみ上げる。あのかっちゃんがビビる事なんてあるんだと。
エリカ「ふふっ、練習するね」
きっと明日も学校に記者が殺到するのだろう。
こんなにゆっくりと過ごせるのは今だけなのかもしれないな……。
エリカ「……あれ?」
静かだなと思っていたら…寝てる。
わぁ、かっちゃんの寝顔初めてみるー!
「あ、エリカちゃん?いらっしゃい」
エリカ「おかえりなさい。お邪魔してます。かっちゃん寝ちゃって…」
「ごめんねー。昨日あんま寝れなかったみたいでね」
エリカ「そうなんですか…」
やっぱり……悔しかったんだろうな。
エリカ「昨日かっちゃんに守ってもらって……だから私も何かあったら助けになりたいです」
「エリカちゃん……ふふっ、いーんだよ!そんなの!」
頭を撫でられて、あぁもうかっちゃんのお母さんらしいなと思う。きっと光己さんも心配してたんだよね。かっちゃんを見る目がとても優しい。
「きっとエリカちゃんに会って、安心して寝たんだね。ありがとうね」
エリカ「私は何も……」
「そんな事ないよ。見ててくれる人がいるのは、きっとこの子にとって大きな救いになるからさ」
エリカ「光己さん……」
爆豪「……おい、何してやがるババア」
光己さんは未だにガシガシと私の頭を撫でていて、あははと笑っている。
「エリカちゃん何か食べる?」
エリカ「あ、さっきかっちゃんがオムライスを……」
「えー!あたしも勝己のオムライス食べたーい!」
爆豪「うるせェ!!」
エリカ「かっちゃんめっちゃ手際良くて」
爆豪「泣き虫!喋ってんじゃねー!!」
To be continued......
2018.10.07