USJ襲撃編
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エリカ「ふにゅっ!?」
爆豪「……!!」
切島「痛え!」
……どこかに飛ばされた。
9.ゲームオーバー
闇が明るくなって気がついたら空中にいた。
え、いやいや待って!私高いところはちょっと……!落ちる!嘘!?何これ!!
途端に目を瞑る。
死んだかな?と思ったけど生きてた!
下には切島君が……。
エリカ「あ、ごめんなさい。」
切島「いや、いーって!」
ここは……倒壊ゾーン!
目の前にはかっちゃんもいて、今にも倒れそうなビルの中。ワープ……さっきの黒霧の個性か!
爆豪「俺から離れんじゃねェぞ」
エリカ「え?あ……」
周りを見渡すとたくさんのヴィランがいて……!
「女の子がいるぜ!」
「おー、捕まえたら好きにしていいのかな?」
エリカ「つ、捕まりません!」
切島「小桜は絶対守ってやるぜ!」
エリカ「切島君……ありがとう。でも私も……戦えるから」
言ってるそばから左斜め上から飛びついてきた。
エリカ「(指1本!)」
敵の後ろに回り込んで右手を振り上げる。
エリカ「ふんぬっ!」
切島「な、ナイスグーパンチ!(地面減り込んでんぞ……どこからそんな力でてんだよ)」
爆豪「…………」
いててて、やっぱりコスチュームないのは辛い。
エリカ「後は頼んだ!」
切島「お、おう!任せとけ!」
後、私が出来る事……
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爆豪「死ねぇぇえ!!!」
切島「おらぁ!!」
爆豪「これで全部か?弱ぇな」
切島「よし、早くみんなを助けに……」
エリカ「待って」
切島「何だよそのカッケー時計!」
エリカ「人の位置が映ってるんだけど、1人飛び出したから……恐らく飯田君が助けを呼びに行ったんだと思う」
私は唯一持ってきていた物で状況把握をする。
切島「おおっ、そっか!俺らがここにいる事からして、みんなUSJ内にいるだろうし……攻撃手段少ねぇやつが心配だ。それに、俺らが先走った所為で13号先生が後手に回った。先生があのモヤ吸っちまえば、こんなことになっていなかったんだ。男として責任取らなきゃ……」
爆豪「行きてぇならお前だけでいけ。俺はあのワープゲートぶっ殺す!」
切島「はぁ!!?この期に及んでそんなガキみてぇな……それにあいつの攻撃は」
エリカ「…………」
爆豪「うっせぇ!あのゲート野郎は敵の出入り口だぞ。いざって時に逃げ出せねェように元を閉めとくんだよ!モヤの対策もねぇわけじゃねえ」
エリカ「かっちゃん、あのね……」
「ペチャクチャ駄弁りやがって!その油断がぁー!」
エリカ「!(敵!?後…ろ)」
『BOOOM!』
……あ
爆豪「つーか、生徒に充てられたのがこんな三下なら大概大丈夫だろ」
わー背後からの敵を一瞬で片付けた。凄い!
切島「(スゲー反応速度……)てかそんな冷静な感じだったけ?オメェ……もっとこう『死ねぇ!!』って感じな気が……」
爆豪「俺はいつでも冷静だクソ髪野郎!!」
切島「あぁ、そっちだ。って小桜何か言いかけてなかったか?」
エリカ「うん。ワープゲートだけど、入り口にいるんだよね」
切島「待てって!小桜も行く気か!?」
「瞬間移動っつーのは、例えば俺とかも一緒に飛ばせるのか?」
エリカ「確かにやった事はない、けど……」
爆豪「……おい何の真似だ」
切島「ちょ、ちょ!なんで脱いでんの!?」
エリカ「あ、下にキャミソール着てるから」
爆豪「おい!そういう問題じゃね……」
エリカ「USJ以外だと難しいけど……この中なら、移動されても追いかけられる。」
入試前に3本指なら何とかコントロールできるように練習した。何回か飛べばワープゲートの所へは飛べるはず……!
エリカ「対策、あるんだよね?かっちゃんの事は服だと思うから、私の事離さないでね!」
これは使命感だ。
ワープゲートは私の個性と似てる。私がやらなきゃという使命感。きっと大丈夫!かっちゃんの町に移動した時は鞄も一緒だったし……!
口角を上げたかっちゃんが私の後ろに回る。
切島「(うおっ、躊躇なく抱きしめた……!)待て待てダチを信じる…!男らしいぜ爆豪!ノッたよオメーに!」
エリカ「切島君も行くの?なら、はい」
私は切島君に向かって手を伸ばすと、何故か後ずさりした彼。
キャミが原因?
いや、でもそんな事考えてる余裕はない。指3本となるとかなりの集中がいるのだ。
切島「(正面から抱きつくのってアリなのか!?これ……!)」
爆豪「来るならはよ来いや。あと、鞄持ってたんだから、左手でいけんだろ」
エリカ「……あ、それもそうだね!」
かっちゃんは冷静だ。
私は左手を差し出すと、遠慮がちに握った。
爆豪「モヤの奴は俺がやる。切島はコイツ守れ」
切島「お、おう!任せろ!」
エリカ「じゃあ行きます!!」
爆豪「どっけ邪魔だ!!デク!!」
エリカ「んなっ!?」
目の前に広がる光景に唖然とする。
オールマイトは脳ミソ男に捕まり、ワープゲートに飲み込まれそうないっちゃんをかっちゃんが爆破した。凄い……早い!それに氷……?
轟「瞬間移動できたのか?」
エリカ「うん、何とかね」
オールマイトを避けて脳ミソ男を凍らしている。めっちゃ器用!
いっちゃんの服がぁぁあぁ!と言う声は聞こえない事にした。
轟「平和の象徴はテメェら如きに殺られねえよ」
エリカ「先生、大丈夫ですか?」
オールマイト「瞬間移動……小桜少女の個性か」
緑谷「かっちゃん……みんな……」
「黒霧を……出入り口を抑えられた。こりゃピンチだなぁ」
この手まみれ男が主犯だろうか……。うう、凄い威圧感だな。
爆豪「やっぱ思った通りだ。モヤ状のワープゲートになれる箇所は限られてる。そのモヤゲートで実体部分を覆ってたんだよ。そーだろ?あん時……」
「危ない危ない」
爆豪「全身モヤの物理無効人生なら『危ない』 なんて発想はねえ筈だからなあ!」
あの奇襲でそこまで考えていたなんて脱帽だ。
爆豪「動くなァ!怪しい動きをしたと 俺が判断したらすぐ爆破する!」
切島「ヒーローらしからぬ言動」
ワープゲートは完全にかっちゃんが抑えてる。けど、どっちがヴィランかわからない構図になってるのは触れないでおこう。
「攻略された上に全員ほぼ無傷……すごいなぁ最近の子どもは。恥ずかしくなってくるぜ敵連合」
今推してるのは私達……!けど、油断はダメだ!
「脳無、爆発小僧をやっつけろ。出入口の奪還だ」
のうむ……?
エリカ「……え!?」
脳ミソ男が沈んでいく
なにこれ、どうなってんの!?
出てきた脳無は轟くんの氷で半身割れていて……
緑谷「身体が割れてるのに動いてる!?」
なにこれ!?なんの個性なの!?
オールマイト「みんな退がれ!なんだ!?ショック吸収の”個性”じゃないのか!?」
「別にそれだけとは言ってないだろう。これは”超再生”だな」
それはまるで……バケモノだ。
「脳無はオールマイトの100%にも耐えられるように改造された超高性能サンドバック人間さ」
来る……!構え……
行け、脳無と言う言葉がまだ耳に残っているというのに、瞬間移動をみているような速さで襲ってくるバケモノに反応ができない。すると途端に爆風で飛ばされる。
切島「小桜!大丈夫か?」
エリカ「う、うん、ありがとう」
切島君が咄嗟に手を伸ばしてくれて助かった。
緑谷「かっちゃん!?避けたの!?凄い!」
脳無がワープゲートを支えている。
そこにいたのはかっちゃんだ。
爆豪「違えよ黙れカス」
このかっちゃんの苛ついてる表情……。悔しいもんね。私も何も見えなかった……
切島「んじゃあどうやって?」
轟「!ならあれは……」
オールマイトが遥か後ろまで飛ばされている。
「(子どもを庇ったか……)」
オールマイト「加減をしらんのか!?」
今、あの脳無は本気でかっちゃんを殺そうとした……!
「何が平和の象徴!所詮、抑圧の為の暴力装置だおまえは!暴力は暴力しか生まないのだと、おまえを殺すことで世に知らしめるのさ!」
オールマイト「めちゃくちゃだな。そういう思想犯の眼は静かに燃ゆるもの……自分が楽しみたいだけだろ嘘つきめ」
「バレルの早……」
緑谷「モヤの弱点はかっちゃんが暴いた」
切島「とんでもねえ奴らだが俺らでオールマイトのサポートすりゃ……撃退出来る!」
オールマイト「ダメだ!!逃げなさい」
轟「さっきのは俺がサポートに入らなきゃヤバかったでしょ」
オールマイト「それはそれだ轟少年。ありがとな。しかし大丈夫!プロの本気を見ていなさい」
「脳無、黒霧やれ。俺は子どもをあしらう。クリアして帰ろう!」
来る……来る……!
いざとなったら私がみんなを運ばなきゃ!
そう思った途端、体が縮こまる。
これは……オールマイトの気迫だ。
それに気づいて手まみれ男の動きが止まる。脳無だけがオールマイトに立ち向かい、真正面からの殴り合いが始まった。
エリカ「わわわ!風圧が……!」
腕を捕まれ、ぐぐぐっと引き寄せられる。
爆豪「捕まってろ!」
エリカ「う、うん」
かっちゃんの腰に手を回す。
少しでも緩めると飛んでいきそうだ。
オールマイト「”無効”ではなく”吸収”ならば!!限度があるんじゃないか!?私対策!?私の100%を耐えるなら!!さらに上からねじふせよう!!」
あまりの衝撃に声もでない。
血を吐きながら、全力以上の力で戦っている……これが……
オールマイト「ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの!」
これが……
オールマイト「敵よ、こんな言葉を知ってるか!!?……Plus Ultra!!」
ナンバーワンヒーロー!!
「衰えた?嘘だろ…完全に気圧されたよ、よくも俺の脳無を…チートがぁ…!全っ然弱ってないじゃないか!!あいつ…俺に嘘教えたのか!?」
オールマイト「………どうした?来ないのかな!?クリアとかなんとか言ってたが…出来るものならしてみろよ!!」
オールマイトの凄みに一歩退くヴィラン。
敵達も迂闊には手が出せないのか、先程から動かない。
轟「さすがだ…俺たちの出る幕じゃねえみたいだな…」
緑谷「(違う……あれは去勢だ。土ぼこりに紛れてるけど変身するときの蒸気みたいなものが出てる。)」
切島「緑谷!ここは退いたほうがいいぜもう。却って人質とかにされたらやべェし…」
緑谷「僕だけが…知ってるんだ…」
エリカ「いっちゃん…?」
緑谷「オールマイトから離れろぉぉぉ!!」
それは一瞬の出来事だった。いっちゃんは飛び出していて……
エリカ「(ダメ!また黒霧に……!助けないと!!)」
私は気がつけば右手を口に当ていて、いっちゃんを掴んでいた。
To be continued......
2018.10.04