USJ襲撃編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「オールマイトの授業はどんな感じですか!?」
エリカ「え?え?」
なんじゃこりゃぁあ!
8.未知との遭遇
学校の門の前には人、人、人、人……
沢山の取材陣に圧倒される。
エリカ「えっと……」
人生でこんなにも一斉にマイクを向けられる事はあっただろうか。いや、ない。
お茶子も口を開けてアングリしてる。
飯田「おはよう、2人共」
エリカ「あ、おは……わぁあ!」
麗日「エリカ大丈夫?」
いてててて……
いつもオールマイトはこんな感じで記者に応えてるのか。凄いなぁ。
飯田「最高峰の教育機関に自分は在籍しているという事実をことさら意識させられますね。威厳や風格は勿論ですが、他にもユーモラスな部分等。我々学生は常にその姿を拝見できるわけですから、トップヒーローとは何を持ってトップヒーローなのかを直に学べるまたとない……」
えっと、しゅ、取材慣れしてる?兎にも角にも…
エリカ「お茶子行こう!」
麗日「今の内だね!」
飯田くんが記者を引きつけてる間に教室に入った。オールマイト大人気だなぁ。
エリカ「いっちゃん、おはよう」
緑谷「お、お、おはよ」
麗日「おはよー!」
-----------
-----------------------
相澤「昨日の戦闘訓練お疲れ。VTRと成績見させて貰った。爆豪」
爆豪「!」
相澤「もうガキみてぇな真似するな。能力あるんだから。」
爆豪「わかってる」
相澤「で、緑谷は……また腕ぶっ壊して一件落着か。個性の制御いつまでもできないから仕方ないじゃ通させねぇぞ」
緑谷「はい!」
相澤「ではHRの本題だが、急で悪いが今日は君らに……」
「「「(また臨時テスト!?)」」」
相澤「学級委員長を決めてもらう」
「「「(学校っぽいのきたー!)」」」
切島「委員長!やりたいです!それ俺!」
上鳴「俺も!」
耳郎「うちもやりたいっス」
青山「僕の為にあるやつ……」
芦戸「はーい!やるやるー!」
爆豪「俺にやらせろー!俺にー!」
エリカ「…………はっ!!」
うとうとしてる間に何か始まった。
私も寝袋入りたい……
-----------
-----------------------
エリカ「かっちゃん、ご飯行こ?」
爆豪「…………」
無言は辛い
きっと委員長になれなくて拗ねてるのかな。それとも昨日のこと引きずってる?
エリカ「今日は日替わり定食にするんだ。行こうかっちゃ……」
食堂に着くと大きな警報に思考が止まった。
え、何が起こったの?
『セキュリティー3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください』
爆豪「何だよ"セキュリティー3"つーのは」
エリカ「わからないけど屋外に避難って……わわわわ!!」
人の波に飲まれて一気に避難口へと運ばれる。痛いし、怖いし、みんな鬼気迫っていて只事ではないのが伝わってくる。
エリカ「かっちゃ……っ!?」
お腹に腕が回り、グイッと引き寄せられる。
爆豪「飲まれんじゃねェ」
エリカ「あ、ありがとう……」
ほんとこういう時は冷静というか何というか……。
私は立っているのがやっとで、何度もかっちゃんの胸を借りてる。ビクともしない。凄いなぁ。
エリカ「かっちゃんごめんね」
爆豪「うるせぇ黙ってろ(記者か。ったく馬鹿らしい)」
エリカ「…………」
私は状況を見極めようとするかっちゃんをマジマジと見ていた。
エリカ「飯田くんだったんだ!あの騒ぎ止めてくれたの」
切島「こうバーンってよ!壁に張り付いて」
上鳴「そうまるで非常口!」
エリカ「なにそれ、ふふっ見たかったなぁ」
私は前の席の2人と話してると、残りの委員決めの前にいっちゃんから飯田くんを委員長に。と提案があり、そう決まった。
切島「任せたぜ非常口!」
飯田くんに変なあだ名がついた。
相澤「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイトそしてもう一人の3人体制で見ることになった」
なったってことは予定が変わったという事だろうか?人命救助訓練と聞きクラスが盛り上がる。
うん、これこそヒーローって感じだよね!
相澤「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。以上準備開始」
-----------
-----------------------
峰田「小桜ー!なんでコスチューム着ないんだよ!足は!?お腹は!?二の腕は!?」
エリカ「いや、今追加して欲しい機能があって……」
峰田「オイラの楽しみは!?」
エリカ「楽しみ……?」
耳郎「エリカ、いいからほっときなって」
少し考え込んでいると響香に腕を引かれた。なんかよくわからないけどありがとう!
バスの前で飯田くんが2列に並ぶように言ってるのが聞こえてきて並んだけど……実際の構造が2列シートではなかった。
飯田くんのそういうところが面白い。
切島「しかしやっぱりヒーローも人気商売みてぇなとこあるぜ?」
青山「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並み」
芦戸「でもお腹壊しちゃうのはよくないね」
切島「まぁ派手で強えっつったら、轟と爆豪だな」
私は隣に座ってる轟くんをみたけどピクリともしない。
蛙吹「爆豪ちゃんはキレてばかりだから人気出なさそう」
爆豪「んだとコラぁ!出すわ!」
かっちゃんの隣の響香が凄く迷惑そうにしてるのも幼馴染として謝っておこう。
上鳴「この付き合いの浅さですでにクソを下水で煮込んだような性格と認識されてるってすげぇよ」
爆豪「テメェのボキャブラリーはなだコラァ!殺すぞ!」
緑谷「(かっちゃんがいじられてる……信じられない光景だ。さすが雄英)」
前の会話が楽しそうで耳を傾けて聞いていた。
轟「小桜」
エリカ「え!?あ、はい」
今まで眠ってると思っていた轟くんに話しかけられて、大きく体が揺れた。
何を隠そう私はエンデヴァーのファンなのだ。
轟「瞬間移動っつーのは、例えば俺とかも一緒に飛ばせるのか?」
エリカ「えっと……やったことないからわからない」
轟「そうか」
会話はこれだけだったけど、オーラというかなんというか……
切島「すっげーーーーー!!USJかよ!!?」
バスから降りるとそこはアトラクションさながらの演習場だった。本当にUSJみたい。心踊るー!
13号「水難事故、土砂災害、火事……etc. あらゆる事故や災害を想定し僕がつくった演習場です、その名も……ウソ(U)の災害(S)や事故(J)ルーム!!」
「「「(本当にUSJだった!)」」」
13号「この授業では心機一転!人命のために個性をどう活用するかを学んでいきましょう。君たちの力は人を傷つける為にあるのではない。助けるためにあるのだとここを得てくださいな」
個性をどう活用するか、か。
私の個性が人に役立てば嬉しいな!
すると途端に現れた黒い霧。
何だろ?アトラクションかな?
相澤「ひと塊りになって動くな!13号は生徒を守れ!」
エリカ「え?(守れって……? )」
突然の黒い霧から、何か人、かな?出てきた……
切島「何だアリャ!?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
相澤「動くなあれはヴィランだ!!!!」
ヴィラン……
……え?ヴィラン……!?
エリカ「……!!」
途端に背筋が凍っていく。
「オールマイトがここにいるはずなのですが……」
「やはり先日のはクソどもの仕業だったのか」
「どこだよ!せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさ!
……子供を殺せば来るのかな?」
ヒーロー達が何と戦っているのか……
それは恐らく
エリカ「(途方も無い悪意)」
切島「敵!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎんぞ!」
八百万「先生、侵入者用センサーは!」
13号「もちろんありますが……!」
話してる間にもどんどん敵が増えていく。
怖がっていちゃいけない。
けど、震えが止まらない……!
爆豪「怖ェなら下がってろ」
かっちゃん……
真っ直ぐに敵をみてる。
ヘドロに襲われたのに、なんて強いんだろう。
エリカ「大、丈夫」
轟「現れたのはここだけか学校全体か……何にせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうこと出来る”個性”がいるってことだな。校舎と離れた隔離空間。そこに少人数が入る時間割……。バカだがアホじゃねぇ、これはなんらかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
轟くんは冷静に分析している。
私も落ち着いて、冷静に……!
相澤先生は生徒を避難させて、自分1人で戦闘に入るつもりでいる。
下手に捕まって人質になる方が足手まといになる。
緑谷「すごい…!多対一こそ先生の得意分野だったんだ」
飯田「分析してる場合じゃない!早く避難を!!」
「させませんよ」
エリカ「!!」
目の前には黒い霧。
「初めまして。我々はヴィラン連合。僭越ながらこの度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは……平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事で」
緑谷「は?」
「本来ならここにオールマイトがいらっしゃるはず。ですが何か変更などあったのでしょうか。まぁそれとは関係なく……私の役目はこれ」
黒い霧が広がり、何かしようとしている。動かないとと思うのに、体が言うことをきかない。
私とは正反対に切島くんとかっちゃんが飛び出していた。
切島「っだぁ!」
爆豪「オラァ!」
大きな爆撃音に煙が舞う。
切島「その前に俺達にやられる事は考えなかったのか!?」
「危ない危ない。生徒といえども優秀な金の卵……」
え……無傷……?
13号「だめだ!どきなさい!」
「私の役目はあなた達を散らして……」
途端に黒い霧に覆われる
何なのこの霧……!
「嬲り殺す!」
これは……危ない……!!
エリカ「かっちゃ……!」
散らされてはいけない!
私は途端に前にいた2人を掴んだ。
飯田「みんなーー!?」
To be continued......
2018.10.04