6.憂い
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『パァァン』
『パァァン』
「ゲームセットウォンバイ須王6-0」
一ノ瀬「お疲れ様です。クールダウンは……」
恵利華「一人で大丈夫です。次の試合の申込を」
一ノ瀬「かしこまりました。では終わるまではこの場で"待機"でお願いいたします」
恵利華「…………」
溜息をつく恵利華は仕方ないなとフェンスにもたれ、空を見上げた。
「恵利華、さん」
恵利華「え……」
聞き覚えのある声に少し驚くと、目の前にいる人物に目を見開いた。
恵利華「…………ヒヨ?」
日吉「そうです。髪、伸びましたね」
恵利華「ちょっとこっち来て」
日吉「……え」
腕を引っ張りグイグイと進んで行く
日吉「(腕……)」
『ガラガラガラ……』
日吉「うわっ、ここ…………って(倉庫?)」
ハァ、と一息つくと日吉を見上げた
日吉「(ど、どうして壁ドンされてんだ、俺……!)」
恵利華「あの人は何をするかわからないから……」
日吉「あの人……」
恵利華「何か、あったの?」
日吉「何かあったのは貴女の方では」
恵利華「え……あー……」
あのニュースを知らないわけがないとバツが悪そうに日吉を見つめた。
日吉「でもさすがですね。1ポイントしか落とさないなんて」
恵利華「…………」
日吉「俺なら……貴女にそんな顔をさせないですよ……」
ぎゅっと繋がれる手は力強く、暖かい
日吉「貴女が好きです」
恵利華「ヒヨ……」
日吉「跡部さんなんてやめて俺に……」
恵利華「…………」
日吉「…………そんな顔しないでくださいよ」
その目を見れば言葉にしなくても答えはわかってしまう。
日吉「はぁ……。ひとつだけ教えといてあげます」
恵利華「え?」
日吉「跡部さんは……白ですよ」