5.困惑
夢小説設定
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「おめでとうございます」
「キャー!おめでとうございます!」
和恵「……まぁ信じる、か」
授業に向かおうと講堂を出ると、待ってたと言わんばかりの人で溢れかえっていた。
未だ呆然としている真由美と講堂で素振りを始めた恵利華はこの歓声すら耳に入っていない。
奈央「やっぱ全国放送だよね?」
和恵「そりゃね」
奈央「和恵、案外落ち着いてるよね」
和恵「…………」
「和恵、この縁談断ったらどうなるかわかってんだろうな?」
和恵「……まぁね」
奈央「結婚かー……」
和恵「結婚……ピンとこないな」
奈央「ウチだけ行き遅れ!?」
和恵「いや、まだ15歳だし」
奈央「だってウチだけ……」
「奈央」
奈央「た……拓斗!!?女子校舎なんじゃけど!シスターに見つかったら……」
和恵「(わー、奈央の幼馴染大きくなったなー……)」
初めて会った時は奈央より背は低かったのになぁと約3年前を懐かしく思う。
そして……
拓斗「それは俺が奈央の婚約者になったからだ」
奈央「はぁぁ!!?それは小さい頃、約束はしたかもだけど……」
拓斗「婚約者だから、今回は特別にここに入る許可も得た」
奈央「いやいやいやいや!ええっ!?」
和恵「よかったねー!行き遅れなくて」
奈央「和恵!ウチは…………どうなっとるんじゃぁぁああ!!?」