5.困惑
夢小説設定
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『俺は研修医の方が思ったより忙しくて最近はノータッチだ。……何かあったのか?』
一ノ瀬「恵利華様に貢物が届いた。アレク王子からだ」
『それはアレだろ?バレンタインデーだから……』
一ノ瀬「月の権利書も本物だ。」
『月の権利書!?』
一ノ瀬「お祖母様がイギリスからアラブに行き先を変更しているのも気にかかる。」
『…………』
一ノ瀬「何かが、起きるぞ」
真由美「よかった!これでみんな高等部に上がれるね!」
何とか試験をパスした4人は高等部への進学を可能にした。
奈央「みんな、どうしてるじゃろか」
空を見上げると繋がっているんだと思う。
それでも……
奈央「(やっぱり寂しいな……)」
口に出せない奈央だった。
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忍足「卒業式まで1ヶ月か…」
跡部「……何だ忍足」
忍足「そない冷たくあしらわんといてぇな」
屋上の手すりをガシャリと掴む。
卒業が近付くにつれ、跡部はここで幾度となく過ごしてきた。
秋には生徒会も引き継ぎ、運動会では今年も跡部率いるノワール組が優勝し、テニスでは日本を代表して世界と戦ったりもした。
「会えると思ったんやけどな」
そう忍足が呟いた事を今でも覚えている。
「なぁ跡部!!このままでいいのかよ!?」
宍戸も当時は吠えていたが、半年も経っとその話題をしなくなった。
ジローは相変わらず寝てばっかしで、向日はなぜか勉学に励んでいる。
日吉が言っていた。
俺らの代の全国大会でまた会えないですかねと。
鳳は運動場に寝ていたら、今度は大歓迎するよと涙を拭っていた。
たった半年だった。
だがその半年で与えた4人の存在は計り知れない。
連絡もとれんなんてお手上げやわと溜め息混じりに忍足が言う。
忍足「跡部、最近また告白されるようになったな」