4.月姫
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「今年のバレンタインのプレゼントは以上です。」
和恵「……ありがと」
バレンタインにチョコレートをあげると言う発想がない和恵。
毎年ながら部屋を埋め尽くすような甘味に囲まれる。
真由美「和恵……わ、わわわ!」
和恵の部屋へとやってきた真由美。今日バレンタインデーだと思い出すと、手伝うと中に入った。
「和恵様、後は車が6台と土地の権利書も頂いてますのでここに……」
真由美「……凄いね。同じくらい求婚の手紙も来てる、よね?」
和恵「恵利華と真由美もでしょ?来年……16歳だしねー……」
真由美「わ、私はお兄ちゃんが管理してるから何とも……」
和恵「あー……ね」
パラパラとそれに目を通す。
やはり経営者が多く、毎年送ってくる人もいる。
真由美「あれ、珍しいね!お手紙……」
可愛い便箋を見つけた。
真由美「和恵ちゃんへって書いてあるけど?」
和恵「え……?」
"道に咲いてたから押し花にして送るね!芥川ジロー"
和恵「きっと、バレンタインデーに着くなんて思ってもみなかったんだろうな……」
真由美「芥川くん……」
和恵「……さ!この手紙以外、捨てよう」
真由美「捨てるの!?」
和恵「だって何入ってるかわからんし!」
真由美「車は!?」
和恵「GPS着いてそうだし、怖いし!」
真由美「和恵が怖いよ」
冗談冗談と上機嫌な和恵は車のキーをくるくる回していた。
和恵「車は売る兄ちゃんにバレないように!」
真由美「売るんだ……」