真由美「それでね！侑士くんがね！」



恵利華「へっくしゅ！」



奈央「お、恵利華噂されとるんじゃない？」



真由美「え……侑士くん…？」



奈央「真由美はそろそろ忍足から離れようか」



カフェテラスで朝食をとる3人。
この日、和恵はCM撮影でいなかった。



奈央「きっと跡部辺りがシャルルのCMの話してるんじゃない？」



恵利華「そうかしら。案外ヒヨかも……」



真由美「あ！侑士くんが合宿行ってくるって言ってた！」



奈央「U-17選抜じゃろ？うちも火並達が選ばれとった」



氷帝に行っていた為、4人は選ばれなかった。観に行きたいなぁとウズウズする真由美にパンケーキを頬張る奈央も同調した。



恵利華「世界か。いいなぁ」



空を見上げる3人。
外は少し肌寒く、木々も色づき始めている。



奈央「次の授業は……経営学じゃったな」



真由美「そうだね」



奈央「ウチ、今まで一般家庭で高校は違うところに行くんだろうなと思っとったから人一倍頑張らんと！」



真由美「奈央……」



恵利華「私も頑張るっ」






そしてあっという間にクリスマスがやってきた。



和恵「わっ！雪！雪降ってる！」



エントランスに集まり、クリスマスメニューに飾り付け、音楽を流して寛ぐ4人。



奈央「和恵め。雪ではしゃぐなんて子どもじゃな」



和恵「中学3年生は子どもだから」



真由美「うん！子ども子ども」



和恵「真由美に言われるとムカつく」



真由美「あー！そんな事言って、サンタさんに聞こえてプレゼントがもらえなくてもしらないからねっ」



和恵「え……真由美？」



奈央「嘘じゃろ」



恵利華「…………」



3人同時に真由美の執事、ロッテンマイアさん（70）を見ると和かに笑顔を向けられた。