4.月姫
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忍足「真由美がな、俺の声聞いただけで嬉しくて泣いてくれてん。俺も泣きそうになったわ。ほんま可愛かった」
跡部「…………」
U-17選抜合宿へと向かうバスの中で、忍足は延々とその話をしていた。
さすがに3回目になるとピクピクと瞼が揺れる。
跡部はその間、結城の接待を受けていたのだ。代われるなら代わって快勝した恵利華への労いの言葉を一つでもかけてあげたかったに違いない。
目立つから、という理由で除外され
俺が!俺が!と部員達がジャンケンをする様子を呆然と見ていた自分を後悔していた。
芥川「俺も行きたかった」
向日「ジローもある意味目立つだろ」
日吉「俺は眼鏡かければ目立ちませんよ。次の試合はいつです?跡部部長」
跡部「……教えねぇ」
えー!と声が響くバスの中。
何はともあれ今から合宿だ。
みんな元気になってくれて良かったと1人心を温めているのは監督の榊太郎(43)。
口角を上げて会話を聞いていた。
忍足「2ヶ月ぶりに会うたけど、真由美めっちゃ大人っぽくなってた気がするわ。背は小さいままやったけど、髪も少し伸びて、なんかこう…」
日吉「恵利華さんのCMみて思いました。女性として花開いたって感じですよね」
向日「まだ中学生だぜ?これからだって!って、そうなったら和恵とかどうなっちまうんだ?」
鳳「末恐ろしいですね」
芥川「和恵ちゃんは和恵ちゃんだC~」
宍戸「(奈央に会うの怖えな……)」
日吉「やはり眼鏡かけていくので日程を教えてもらえませんか?」
芥川「俺も行くC~!」
向日「ジローはダメだろ!日吉も案外グイグイいくよな!」
鳳「ですよね」
日吉「フンッ、あの人はこれだけ言っても気付きませんよ。鈍感な上にテニスしか見えてませんからね」
宍戸「言うなー!若!」
日吉「今頃クシャミでもして俺の事思い出せばいいですよ。へっ」
榊「…………(今から合宿なのに誰もテニスの話をしていないな)」
気付いてしまった榊であった。