2.秋空
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
テニスコートでボールの音が鳴り響く。それを赤い髪の女の子が呆れた様子で見ていた。
「恵利華ちゃん!?引退式だって言ったよね!?」
それを宥めるのはオレンジ色の髪をした女の子だ。顔は瓜二つだが困り顔をしているのですぐに見分けが付く。
「火並ちゃん、落ち着いて」
「だって火並達頑張ったんだよ!?労りの言葉とかないの!?」
恵利華「火並も一緒にラリーする?」
火並「そんなの…………するけどさぁ!!」
和恵「するんだ。」
奈央「相変わらずじゃな~」
真由美「ごめんね、来月大会だから……」
花並「全然大丈夫ですよ。わたし達では使いきれないくらいの設備なんで」
真由美「ありがとう。大会も……みんな頑張ってくれたんだね」
花並「お姉ちゃんの……望みでもありますから」
真由美「そうだね……」
恵利華「あ、カナ次部長だから」
火並「えっ!?今それ言うの!?ラリー中に!?前触れもなく!?」
恵利華「……やらないの?」
火並「やるけどさぁぁぁ!!ほんっとにもう!あたし恵利華ちゃんに振り回されてばっかり!!」
恵利華「ふふふっ、そろそろラリーしよっか」
火並「え!?今のアップだったの!?腕鈍ってんじゃないの!?マネージャーだったんでしょ!?」
和恵「火並、うるせえ」
火並「和恵先輩!ちょっと説明してよ!もうわけわからないー!!」
あはははと笑い声飛び交うテニスコート。真由美も混ざろうかなと言えば、ひとたび全員がコートに立つ勢いだ。
奈央「和恵、今までダブルス組んでくれてサンキュ」
和恵「…………ウチも」
奈央「え?何か言ったー?」
ネットを挟んでいる為、あと隣の火並が煩い為に全く聞こえない。
ま、いっか。と打球を和恵に返す。すると……
和恵「ウチも……ありがとーーー!!!」
奈央「和恵っっ!!」
奈央はネットを飛び越え和恵の元へ。
それを部員達は微笑ましく見ていたのだった。