1.転校生
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氷帝学園から離れて白葉学園に戻った4人。
奈央「はぁぁぁあぁぁ」
学園は半年で様変わりし全寮制になっていた。
和恵「もう諦めたら?」
奈央「この学園がこんなに隔離されてるなんて……」
和恵「まぁ……世には知れ渡らない学園だからね~」
ネット検索しても見つからない。
部外者が入る事も許されず、男女も基本的に分けられていて例外は執事だけ。
和恵「恵利華が頼んで出して貰えなかったから無理だね~」
そう言って紅茶を飲む。
戻ってきて唯一連絡をとれていた奈央だったが、半年後に家庭の状況が一変。
お祖父様が夢を叶え総理大臣になっていた。
今まで比較的自由だった生活も奪われ、変な虫がつかないように管理されるようになったのだ。
「賢明な判断です、和恵様」
和恵「そりゃどーも」
そこには私用を終え学園に戻っていた恵利華の執事、一ノ瀬和樹の姿があった。
奈央「…………」
一ノ瀬「何か言いたそうだな」
奈央「はぁぁぁあぁぁまさかこんな奴を王子様だと思ってたなんて」
一ノ瀬「声に出てるぞ」
奈央「出してるんじゃ」
和恵「まぁ顔はカッコいいからね~」
奈央「(そう、悔しいけぇすごくウチのタイプなんよ……!)」
一ノ瀬「そこは声に出しても構わないが」
奈央「心を読むなっての!」
もうっ!と奈央はどこかへ行ってしまう。
あーあと紅茶を飲み終わった和恵のカップにすぐさま新しいものが注がれる。
さすがの手つきだ。
一ノ瀬「和恵様は相変わらず芸能界の仕事がお忙しいようで。お兄さまは元気か」
和恵の額が僅かに反応した。
何も言わずキリッと睨む。
和恵「あんた、恵利華をどうしたいわけ?」
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