11.遠足~バス酔い注意報
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真由美「………。」
こちらはマイクを持って、固まってしまった真由美。
奈央「曲はこれでいいけぇ!」
奈央がピピピとリモコンを操作すると、中央にテレビが動いた。
そして曲が流れると同時に真由美に視線が集まる。
真由美はマイクを握り締めた。
♪~
真由美「強い奴だけが勝てる」
「「「!?」」」
真由美「答えは常にそ~れだけ」
力が全て
完璧主義の世界だ
体で示せ
言葉等はいらない
真由美「クールであれ、タイトであれ、躊躇ならしなくていい」
勝利だけが
勝利だけが
唯一の証
存在意義
真由美「以上、行ってよし」
「「「(何この歌…!)」」」
奈央「真由美にぴったりじゃけぇ!」
真由美「そんなことないもんッ」
芥川「アハハハ!真由美ちゃん面白いC~ッ」
真由美「なっ……」
芥川の方をみると目についたのは、耳に当てている携帯電話
『真由美ってほんとは黒いからね~』
芥川「そうなの?知らなかったC~!それより和恵ちゃん!」
真由美「私の歌を聞けぃ!」
「(真由美ちゃん可愛いすぎるっ…!)」
「(庇ってやりてぇ…!)」
跡部「…はぁ」
真由美「溜め息!?」
窓の外をみて、物思いにふける跡部。
奈央「跡部、苦労かける」
奈央の言葉に、王様ゲームの真実を知らないまま、嫌悪感を抱いてしまった哀れな真由美。
そして、もう二度と王様になりたくないと思いながら次のくじ引きを引いた。
忍足「……姫さん、もう一回言ってくれへん?」
こちらはA組バス車内。恵利華が忍足に何かを告げたようだ。
恵利華「え?……あなたタコです」
忍足「(なんでやねん…っ!!)ひ…姫さんもう一回…」
和恵「ちょっと!!あんた恵利華にくっつきたいだけなんじゃないの?」
忍足「ちゃうやん、おかしいやん。このままやったら俺がみんなに今の文章言わなあかんねんで?」
和恵「…どんまい」
忍足「どんまい…やあらへんて!」
恵利華「どうしてこんな簡単な文章を回すのかしら。」
このゲームの面白さがわからない…と恵利華
宍戸「なんで恵利華はあんな簡単な文章すら回せねぇんだよ」
和恵「ある意味面白いけどね~……あ、宍戸耳貸して」
宍戸「…お前、伝言回ってねぇだろ」
和恵「耳貸せって!」
宍戸「お、おい引っ張るな!」
和恵が宍戸を引き付けた事で、一瞬静かになった車中。
和恵「真由美って実は黒いからね~!そして榊先生は実はあれズラかもよ~!うち、思うんだけど、絶対恵利華か奈央に気があると思うんだ!良く見てるし、実はロリコ…」
宍戸「そんな文章回るかよ」
宍戸のツッコミに、和恵はバナナを頬張った。
「では、各列、回ってきた文章を発表してください!」
こころなしか、声が震えているかのように思える。
その言葉に、宍戸は帽子を深く被り、寝てるフリ。
忍足は眼鏡をかけなおし、深く溜め息をついた。
和恵「あ、E組のバスだ!おーいッ!!」
芥川「あ、和恵ちゃんだ!おーい!!」
奈央「和恵ー!!ウチの美声に酔いなっ!アンラッキーが大ハッピー!考え天然ラテン系ー」
忍足「さすが奈央ちゃんやな。」
恵利華「E組のバス、楽しそうだね!」